真夜中
※ネタです。
「んがぁ・・・ごぉ・・・んごっ!・・・ぐぅ・・・。」
「・・・中村?中村?」
「え・・・あ、え?何?」
「静かにしてくれない?寝れないんだよね。」
「ああ、ごめん。悪い。もう大丈夫だから。うん。」
「頼むよ。明日早いんだからさ。じゃあ、おやすみ。」
「うん、おやすみ。・・・。
・・・ごぉっ!・・・ふごっ!・・・ふん~・・・。」
「中村?中村?」
「え?・・・あ、また?」
「うん。出てたよ。」
「そっか。ごめんな。決着ついたはずだったんだけど・・・。」
「さっき夢の中でマッチをとったんだけど、休憩挟まずに2ラウンド目が始まっちゃったんだろ?夢の中で。」
「そう。でもな・・・。」
「対戦相手が現れなくて不戦勝になったんだろ?頼むよ?明日早いんだから。」
「分かってる。分かってるよ。じゃあ、おやすみ。うん。・・・。
・・・あぐっ!・・・ふんっ・・・ズダッ・・・グゥ・・・。」
「中村?な、か、む、らー?」
「ん?え?・・・あ、また?」
「うん。3ラウンド目までの繋ぎに、夢の中の俺とフリープレイしてたんだろ?俺が瞬速持ちのクリーチャーを出して・・・。」
「スタックした所で起こされたね。」
「手札に大したもん持ってないから、スタックせずに出された後に焼いた方がいいよ。」
「ああ、そうかそうか。分かったよ。ごめんな。度々。今度こそおやすみ。はーい。・・・。
はぁはぁ・・・んふぁっ?!・・・んー・・・ぽんっ!・・・。」
「中村?おーい。中村。」
「あれ?・・・また?」
「そうだね。今度は諸々のトラブルで3ラウンド目が午後からになったんだろ?それで俺と昼食を済ませにファミレスに入って・・・。」
「うん。で、そのファミレスでいつも頼むのを注文したんだけど・・・。」
「サイズが一回り小さくなっててちょっとがっかりしたんだろ?」
「そう。それでひとしきりがっかりした後に、追加で食べ物を注文するために従業員を呼ぶボタンを押したんだよ。」
「ポテトにして。俺も食べたいから。」
「そうだな。そうするよ。今度こそ寝るよ。静かに。明日早いもんな。うん。おやすみ・・・。」
ぐぅ・・・
「・・・。」
「・・・。沼田?」
「何か食いに行こう。そういう話をしてたら、何か食べたくなってきた。」
「分かった。じゃあ、お前のためにパンケーキも注文しておくよ。明日早いからな。この場で・・・。」
「食いに出るんだよ。夢の中で済ませたくないよ。」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。