采配
※ネタです。
ピーッ!
「よし!よく頑張った!休んで!・・・気持ちは離すなよ!気持ちはフロアから離すなよ!またすぐ出番だからな!」
「はい。・・・あの・・・。」
「カバー!カバー!チームでやってるんだ!カバーし合え!・・・そうだ!そうそうそう!いいぞぉ!」
パンッパンッパンッ!
「・・・終わりました?景気付けみたいな拍手も。終わりました?」
「どうしたぁ?赤塚君!声出してこ!声!ね!」
「はぁ・・・すぅー・・・あの、店長!」
「何だ!交代直訴か?!まだ早い!体力を回復させてから・・・。」
「何で僕を含めてこれだけバイトがいるのに、店に出てるのは数人なんですか?それ以上の人数が休憩してるじゃないですか?」
「赤塚君!君は確かに休憩してるよ?店に出ているメンバー以外は休憩してるよ?でもね、例えベンチに座っていたとしても、君達も同じチームメンバーなんだ。な?君達は休憩してるんじゃない!休憩しつつもベンチで共に戦っているんだよ!だから、体力を回復させつつも試合から気持ちを離さないように・・・。」
「試合って何ですか?あの・・・ここカードショップですよね?僕等バイトですよ?それ・・・。」
「前半終了!」
ピーッ!
「よぉし、よぉし!前半は良かったぞ!窓ふきのフォロー良かったよ!後半も頑張っていこう!」
「レジ前にまだお客さんが並んでるんですが。・・・じゃあ、僕が会計を・・・。」
「赤塚君!まだ後半が始まってないから!まだいいよ!プレイはまだ早い!こっちで作戦の確認をしよう!」
「待ってんだけど・・・。すいません、あの・・・少々お待ちください。」
「ここ!入口ね!ここがちょいちょい空くから!人数かけていこう!・・・そうだね!店舗奥のプレイヤーも!『何かお探しですか?』と言いながら押していこう!・・・ファールには気を付けろよ!いいか?・・・よぉしよぉし!運動量で勝負してこう!運動量で!よぉし!行ってこい!」
ピーッ!
「お待たせしました。えーと会計が・・・。」
「赤塚君!下がって!フロアのプレイヤーを信じるんだ!」
「いやだって、待ってるし・・・。分かりましたよ・・・すいません、もう少々お待ちください。・・・店長?レジ打ちのバイトさんが・・・。」
「プレイヤーだ!」
「・・・レジ打ちのプレイヤーがいないんですが・・・。」
「入口に人数かけてるから!外で勝負かけてるから!・・・いいぞ!そこで・・・ナイスナイス!いいよぉ!」
「・・・すいません、もう少々・・・ありがとうございます。はい。・・・多分あの・・・そうです。勝負師なんだと・・・はい。カードショップ店長だけに。」
「赤塚君!アップしておいて!」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。