高まり
※ネタです。
「そっかそっか!うん!・・・分かってるよぉ!普段通りな!うんうん!はーい!・・・あ、一言だけ!お疲れっ!うんっ!はーい!」
「どうだった?」
「すごい喜んでましたよ!『皆さんのお陰で優勝出来ましたぁ!』なんて言って!」
「鈴木君が頑張ったからなのにねぇ!でもさ、こっちまで嬉しくなっちゃうね!」
「ですね!明日来るらしいですよ!このカードショップに!」
「じゃあ、その時は・・・あ!いつも通り?でいいんだっけ?」
「聞こえてました?そうです!いつも通りに接して欲しいそうです!」
「はぁい!了解しましたっ!いつも通りレジ打ち致しますっ!」
「いつも昼寝してるから、昼寝してればいいんじゃないですか?店長?」
「ちょ・・・斎藤君さぁ!」
「すいませんっ!冗談ですっ!」
「んもう!やめてよねぇ!」
・・・ペキシッ
「・・・ふぅ。・・・結構これ美味しいね。」
「あー、それ新商品ですよね?」
「うん。そう。・・・それだけじゃなくて、飲み物いっぱいあるからさ。飲んでよ。30ダースぐらい買っちゃったから。」
「じゃあいただきます。・・・美味しいですね。これ。」
「うん。そのフレーバーさ。鈴木君も好きらしいよ。」
「あ・・・そうですか。10ダースありますね。」
「うん。・・・」
「・・・。」
ピンポーン・・・
「はーい。あ、今開けまーす。・・・はい、ご苦労様です。・・・え?うん、そんな感じですね!はい!・・・はーい!ありがとうございましたー!」
「届いたんですね。」
「うん。食べて。いっぱいあるから。」
「Lサイズのピザ15枚。圧巻ですね。この量は。」
「そうだね。『20枚あった方がいいかな?』とか話してたけど。これでも十分だったね。」
「15枚でも十分でしたね。・・・美味しいですね。」
「だね。・・・余ったら何枚か持って帰ってよ。」
「そうします。余りますからね。・・・あれは・・・。」
「剥がそうか。普段通りがいいんだもんな。明日まで貼ってなくてもいいね。」
「ですね。・・・店長、結構字が上手いですね。」
「まぁね。中学校の時、書道で銀賞とった事があるのよ。」
「だからですか。・・・『鈴木君、優勝おめでとう!』・・・。」
「うん。・・・この『優』の字が・・・。」
「バランスがいいですね。文字のバランスが。」
「分かる?そう。結構自信作なんだ。・・・ありがとう。倉庫に置いてくる。」
「分かりました。・・・あの、奥の方がいいですよ?レジから見えちゃうから。」
「だね。そうするよ。・・・。」
「・・・。」
「鈴木君、優勝出来て良かったね。」
「そうですね。」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。