帰省

2分弱で読めます

※ネタです。

スッスッ・・・スッ・・・
「・・・。」

「・・・孝明。」

「・・・え？何？吾郎叔父ちゃん。」

「皆が揃っている時位、携帯電話を弄るのを止めなさい。携帯電話を弄るのはその後でも・・・。」

「吾郎叔父ちゃん、これスマホだよ。携帯電話じゃないよ。」

「似たようなものだろ！吾郎叔父ちゃんが言ってるのは・・・兄さん、あれはポケベルじゃないよ。携帯・・・す、『すまほ』って言うんだと。・・・兄さん、ポケベルとはね？違うんだよ。携帯電話とは似てるけど・・・。」

「スマホは携帯電話とも似てないよ。吾郎叔父ちゃん。」

「・・・いいだろ！とにかく弄るのを止めなさい！今皆で・・・。」

「だって、僕MTGとか知らないから一緒にプレイ出来ないよ。」

「・・・何だ？今どきの子はカードゲームとかしないのか？仕方ないな！吾郎叔父ちゃんが教えてあげよう！だからこっちで皆で・・・。」

「いいよ、そういうの。吾郎叔父ちゃん達でやってて。」

「・・・孝明・・・君はさ。カードゲームとか・・・しないのか？いや、しないの？」

「やった事はあるよ？でも・・・。」

「何だよ！MTGをやった事があるんじゃないか！デッキはあるから！ね？こっちで・・・。」

「でも、やった事あるのは他のカードゲームで、MTGはやった事ないんだよね。」

「・・・あれかな？やった事がないから、やるのを躊躇しちゃってる。こういう事かな？それならね？全然気にすることは・・・。」

「別にそこまでやりたくないだけだけど。」

「んー・・・そっか・・・。ふーん・・・まぁあの、やりたくなったら何時でも声をかけ・・・てね？うん。・・・あ！兄さん！それ引っ張ってくるかぁ！ドローだったんだね！それ！一枚しかないから油断したなぁ！いやまさか・・・。」

「吾郎叔父ちゃん。」

「お？どうした？やりたくなったか？しょうがないなぁ！ほら！こっちへ来て・・・。」

「今さ、友達と話しながらゲームしてるから、少し静かにして。」

「・・・はーい。・・・うん、そうだね兄さん。今どきの『すまほ』？は電話しながらゲーム出来るんだね。・・・え？電話とも違うの？それってどういう・・・あ！食事？手伝います、早苗さん！はい！・・・あ、テーブル・・・はい！すぐにカードを片付けて台所に行きますので！はい！・・・別に良いだろ！姉さん！MTGやってたって！別にこの歳でMTGしてても・・・はーい！すぐ行きます！・・・大丈夫だよ！食事中はデッキを弄らないよ！幾つだと思ってるんだよ！・・・そ、それは！たまたまじゃん？たまたま先週は弄ってたけど・・・はーい！すぐに！すぐに台所に行きます！」

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。