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クソ仕事に殺されない生き方を実現する方法

ども、其田(@haletoke : 取材された記事はこちら)です。きょうは「クソ仕事に殺されない生き方を実現する方法」について山口周さんの「ニュータイプの時代」を引用しながら解説していきます。

オールドタイプの生き方とニュータイプの生き方

まず時代が大きく変わり、これからの「オールドタイプ」な生き方から「ニュータイプ」の生き方にシフトする必要があります。

オールドタイプ
従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い、いわゆる「優秀な人材」
(「問題」が過剰にあり「解決策」が希少であった資本主義社会で成功する優秀な人物)
ニュータイプ
自由で直観的で、わがままで好奇心の強が強い
(「解決策」が過剰にあり「問題」が希少な社会で重宝される人物)

というのも「世の中にモノがない時代」から「世の中にモノがあふれている時代」になってしまったから。別の言い方をすると

「モノが過剰になり、正解がコモディティ化してく世界」では正解を出す力に、もはや価値はない。

ということ。僕が働いている商業写真で言うと「正しい構図で正しいライティングや露出で撮る」ことの価値は薄れてしまっているわけですね(もちろん大切なスキルですが)。それよりも「顧客が買いたくなるようなアイデアやSNSを用いたマーケティングまで踏まえた撮影や流通」を考えて撮ることから派生する枝葉をどう設計するか?に価値がある時代になっています(撮るという行為ではなく、その商品を用いることでどうやったら購買者の人生が意味のあるものになるのかを考える)。僕が数年前から「きれいな写真しか撮れないカメラマンが死んでいく」と言っているのはここに理由があります。

意味のないクソ仕事からはとにかく逃げる

目的や意味を明確化することなく、 ただひたすらに生産性を求めて量的成果 を追求するオールドタイプは、さらなる「クソ仕事」を作り出して周囲のモチベーションを破壊し、自らも「無意味の泥沼」へと陥っていくことになる でしょう。一方で、常に「仕事の目的」や「仕事の意味」を形成し、本質的な価値を言語化・構造化できるニュータイプは、人材を惹きつけ、モチベーションを引き出し、大きな価値を生み出すことになるでしょう。山口 周. ニュータイプの時代 (Kindle の位置No.313-317). ダイヤモンド社. Kindle 版.

そもそもそれをなぜやるの?という意味や目的について問えるオールドタイプは少ないんですよね。クソ仕事(やる意味のない仕事)に対して納得感のある回答がない場合もしばしば。一方でそれにうんざりした人のなかには「フリーランスになりたいです!」という人もいます。それに対して「なぜフリーランスになりたいの?」と問うと

・通勤が嫌だから
・人に指図されたくないから
・自分のやりかたでやりたいから
・社会の歯車になりたくないから
・納得感を持ってやりたいから

みたいな答えが返ってくる場合が多いのですが、それって具体的にどういうこと?って聞いていくと詰まってしまう人が多い(自分の持っているスキルと市場が求めていることの交点を探せずに現実逃避ばかりしている場合が多い、あるいはそもそもスキルがない)。クソ仕事に嫌気がさして会社員の場合も会社を辞めていく人も多くいますが、ブラック企業やセクハラ・アルハラ・モラハラなどで精神や体が蝕まれない限りは、貯金をしながら自己投資して副業をはじめつつ、転職活動やお試し個人事業主をするのをおすすめしています(生活防衛資金として半年くらいの生活費をためているならすっぱり辞めちゃってもいいと思うけどね)。

未来を構想し行動できる人だけが不安定な社会(VUCA)で生き抜くことができる

VUCAとはV=Volatile(不安定)、U=Uncertain(不確実)、C=Complex(複雑)、A=Ambiguous(曖昧)という、今日の社会を特徴付ける4つの形容詞の頭文字を合わせた言葉 山口周.ニュータイプの時代(Kindleの位置No.320-321).ダイヤモンド社.Kindle版.

VUCAにより以下の無価値化がすすんでいます。

・経験の無価値化(過去の経験に依存し続ける人は価値がなくなる)
→ 新しい環境から柔軟に学び続ける人が価値を生み出す
・予測の無価値化(予測自体が困難になる)
→ 計画に時間をかけても実際にやってみると結果が違うことが多いため、とりあえずやってみて結果を見ながら微修正をしていく必要性がある
・最適化の無価値化(環境は日々刻々と変わるのでどこかの点で最適化しても時代遅れになる)
→ 最適化するよりも変化に対応する柔軟性を持つことが大切になる

何が本業なのかはっきりしないまま複数の仕事にかかわり、プロジェクトごとに仕事やスキルのポートフォリオを大きく組み替え、リスクをむしろチャンスに変えていくような柔軟でしたたかなキャリアを歩んでいくことが当たり前になる、というわけですね。さらに言うと手段はなんでもよいよね、みたいな働き方に徐々にシフトしていくようです。

用いられているテクノロジーがいくら先端的なものであっても、それがなんらかの社会的課題の解決につながらないのであれば、そのイノベーションが大きな価値を生み出すことはありません。ニュータイプは手段としてのイノベーションやテクノロジーにはこだわりません。手段ではなく、常に「解きたい課題」にレーザーのようにフォーカスを絞るのがニュータイプだということです。山口周.ニュータイプの時代(Kindleの位置No.704-706).ダイヤモンド社.Kindle版.

加えて、未来がどうなるか(予測)ではなく、未来をどうしたいか(構想)に集中し、現在の自分の行動や意思決定を行うのがニュータイプと解説されています。そもそも未来の予測はできないのだから、自分たちにとって本質的に必要なものはどんなことで、それを実現するためにはどうすればいいのか?に時間とお金を集中させる必要があるわけですね。

よくわかんないからもう少しわかりやすい具体的な話して

抽象的でちょっと難しい話が続いたので具体的な話を使って解説しましょう。例えば僕たち夫婦でいえば

・半径2mの人を大切にしながら生きる
(せちがらい世の中だけど、自分と自分のまわりだけでも幸福でありたい)
・車中泊をしながら日本をまわりながら写真を撮る
(防災や減災の観点からも車ひとつで移職住が完結するのが望ましい)
・都会に近い田舎で自宅兼ゲストハウス兼フォトスタジオをする
(半農半X的な暮らしをしながら固定費をさげて外貨を得て暮らす)

みたいな未来構想をしています。この未来構想を先に打ち立てた後に、道具として会社員と個人事業主を複業して収益を最大化して守りの投資と攻めの投資をしていますし、これから伸びていく可能性のあるインバウンド観光で強みとなる撮影事業や通訳案内事業をしているわけです。

おそらくこういったニュータイプ世代はこれからどんどん増えていくと思います。なぜならば、いまの仕事や生き方に意味や価値を見いだせない人が多くなってきているから。20人前後の方々が僕たちのマガジンを購読をしてくれている理由には「これからの日本を生きていくためのモデルケースやノウハウを知りたい」というモチベーションも大きいのではないかと思います(だからこそ自分たちが学生時代に本当に知りたかった、収益や資産の具体的な額、多様な働き方や稼ぎ方を多くの人が直面している課題から記載しつつ、再現性のある情報発信をこころがけています)。

クソ仕事に殺されない生き方を実現する方法

ここまでを踏まえつつ「クソ仕事(意味のない仕事)」に殺されない生き方をする方法をまとめると

・仕事の意味や目的を常に考える
・市場が求めるスキルや資産を身に着ける
・副業や兼業、土日のマイプロジェクトでお金を稼いでみる
・ありたい未来を構想し行動して飛び込む
・ちゃんと稼ぐ

になるのかなと思います。

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