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泣けないほどに悲しい日

 生まれてきたからには、できるだけ良い生き方をしたいと思うけど、とにかく、とにかく生まれてこなければよかったと思う日々が続く。生きているから、生にしがみついてしまうだけで、選べるのであれば、生まれてこなかったと思う。絶望は、絶望である限り、それ以上の苦しみはない。しかし、中途半端な苦しさは、それ以上の苦しみがあることを知った苦しみである。息ができないほど辛い。暖かい布団はあるのに、何を暖めたらこの不幸から自分を守れるのかがわからない。出会う人、もの、全てに嫌悪を抱いてしまう。浅い言葉しか出てこない、こんな時に限って。つらい。くるしい。たすけられたい。わかってくれなくていいから、助けてほしい。

 眠れない夜を重ねて、私の心は大人になったつもりでいた。それは間違っていて、ただ私は大人になるのが嫌だっただけだった。眠らず、なるべく1日を伸ばして、大人から逃げていた。でも現実はそんなことなくて、あんなりなりたかった大人に足を突っ込み、今すぐに出たいと思っている。それか慣れたい、早く1人の責任を負わなくてよくなりたい。私の責任を、誰かに負ってほしい。今日は、もう眠ってしまいそうだ。

 落ち着いてきた。心が、穏やかになる音を感じる。私は、謙虚であるから自分がこの世界で最も不幸である証明をできない。本来不幸なんてものは自分尺であるからして、胸を張っておれが1番であると言って良い。オレがいちばんの不幸ものだ。
 アンガーマネジメントとかもあるけど、それのかなしみ版もきっと存在するんだと思う。かなしみのピークがきたときに、この文章を書き始める。書き終わる時には、納得したように、生まれことを後悔する。間違ったものだと、改めて認識する。特性と言えるほど、何か秀でたものがあるわけでもなく、金もモノもなく、あるのは少しのプライドと無価値な存在であるという事実のみ、、、

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