新作ミュージカル制作までの道のり（Vol.1）
はじめまして！舞台演出家の櫻井春寿（はる）です！
このたび、完全オリジナルミュージカルの制作を企画し、第一作目となる「心から（ここから）」の上演に向けて絶賛稽古中です✨
これからこのアカウントを使って、新作ミュージカルがどのように作られていくのか、その裏側を皆さんにみていただこうと思い、稽古日誌と言う形で公開していこうと思います！！
さて、Vol.1の今回は第一作目の「心から」ミュージカルが出来上がるよりもさらに前の話、この企画がどのように始まったのかを少しお話ししようと思います。
突然ですがみなさん、ミュージカルってどうやって企画されるか知っていますか？
私は知りません！！！！笑
そりゃあ大きな会社が大人の事情でちゃんと企画するものだってあると思いますが、私の知る限り、物事の始まり方って「やってみたい！！」だと思っているんです・・・真面目に・・・違いますか？
と、とにかく私の場合は、自分の企画をスタートするときは大体この「やってみたい！」がすべてのはじまりです。
だれかの「やってみたい！」とか自分の「やってみたい！」がだんだん大きくなって、それを現実にするために協力してもらう人を見つけたり、たくさん考えて、動いて、いつか具現化するものだと思っています（これでも真面目に書いてます）
そして！！
今回の「やってみたい！」がスタートしたのは、年明けてすぐの2023年の1月でした（意外と最近って思いました？笑）
ある夜、のちにこの企画の中心となる３人【演出：はる、脚本：まな、作曲：わら】で夜通し語る会がありました。
もともとミュージカルによって出会った３人で、それぞれがクリエイターとしてキャリアを歩んでいる者たちです。
将来に対する悩みやクリエイターとしての夢、野望。夜通しかけてたくさん話して、いつしか一つの共通点を持っていることに気づきました。
それは、
「自分たちでミュージカルを作りたい！」
という夢です！
あまり日本では知られていませんが、日本で上演されるミュージカルのほとんどが、海外、主にアメリカのブロードウェイやイギリスのウェストエンドからの輸入物であるのです。
かく言う私たち３人も、学生の頃から何度もミュージカルに関わってきましたが、そのほとんど全てが海外作品のいわば”借り物”を使った公演でした。
もちろん、最高にかっこいい音楽やダンスを見て、この作品をやってみたい！と思うのはある意味当然なのですが、プロのクリエイターとなった今、自分たちが伝えたいこと、伝えるべきことは誰かの言葉ではなく、自分たちの言葉で表現するべきだと思い始めたのです。
いまこの日本で、この時代に生きている自分たちだからこそ伝えられる言葉があると。
「いつかはオリジナルミュージカルをつくりたいね」と語っていた３人でしたが、同時に「いましか作れないものがある」とも思いました。
３人ともまだ２０代。人生経験も業界人としてのキャリアも未熟な中、伝えられることってないんじゃないかって思っていましたが、この中途半端さに悩んでいる自分たちの気持ちって、世の中のたくさんの人も抱いている、抱いていたことなんじゃないか？
これって今の自分たちだからこそ伝える価値があることじゃない？
「ならいま作ろうよ！！この３人で！！」
「自分たちならトニー賞（演劇界最高峰の賞）も狙えるんじゃないか！？」とか若気の至り全開な発言までしつつ、深夜テンションも相俟ってこの夜、ついに始動したのでした
（産みの苦しみをこれからとことん味わうことになるとは、この時はまだ想像もしていない３人でした）
そんなこんなでVol.1稽古日誌最後までお読み頂きありがとうございます！
次回の稽古日誌もお楽しみに！
産みの苦しみをこれからとことん味わうことになるとは、この時はまだ想像もしていない３人でした
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