冬の日光鬼怒川旅日記 前編

朝9時過ぎの臨時列車に揺られ終着駅からバスに乗り、ちょうど正午にロープウェイに乗り込めば、眼下には雄大な景観。

冬の奥日光。でも今年はこの時期にしてはあまり白くない。関東の平野部なんて全く雨が降ってないとか天気予報で話題にするくらいだから、ここも寒さがどうのこうのという以前にたいして降ってないのだろう。

三本松からの戦場ヶ原。ここも普段の2月ともなれば、もっとこうひたすら白いものなのだけれどこんなだ。けれどそれでがっかりするのかと言われるとそうでもない。これはこれで良い。

白樺

木道の踏み固められた雪の上をしばし歩いた。

フリーパスで乗り放題のバス。標高1000mを軽く越える場所であろうとここでは宵の口まで最低でも毎時一本はやってくるのでとことん活用する。

少し戻って竜頭滝。厳冬であったら氷結して話題になることもあるのだけれど、この日はこんな感じ。それでもしっかりと冬らしい。

更に戻って中宮祠。春から秋にかけては男体山への登山口としての役割も担う日光信仰の中継所。この参道も雪深いと埋もれてしまって危険極まりないのでなので通行禁止とかなる(その場合でもこの右手側から回り込むなだらかな道があるのでそちらから入ることは出来る)のだれれど、今年は余裕で上って行ける。

中宮祠大黒殿

山霊宮

この日は拝殿周辺に人がわらわらと集っていた。

節分祭。投げるほうも受け取るほうもわりと全力で楽しんでいるのが伝わる空気がとても良かった

中宮祠前から眺む中禅寺湖

こんな位置関係でバス停がある、ここからまたバスに乗り、そのバスで行ける最奥まで。

バスで行ける奥日光最奥の地、湯元温泉の雪まつり。丁度訪れた前日からはじまっていて、湯ノ湖の湖畔には氷彫刻が並び、日没からしばしの間はライトアップなんてこともする。

ただ間の悪いことにここで真冬にしては異様な暖かさとかいうやつに見舞われてしまったこともあって一日でもうかなり溶けてしまっていた。ここで降り出したものも雪ではなく雨だったりして、まあそう激しく降ることはなかったからまだ良かったのだけれど

バスの終点からすぐな湯元ビジターセンターそばの園地。雪灯里と銘打ってミニかまくらを並べて光で彩っているのをのんびりと眺め歩いて、19時半の終バスで駅まで戻った。

その最終のバスでは湯元で乗った自分ともう一組の計3人以外誰一人として乗り込んでくることがなく、東武日光駅まで、さして信号につかまることもなく、ほぼノンストップで爆走するというなかなか味わうことのなさそうなものを体験できた

宿は鬼怒川温泉にて確保していたのでここから電車に乗る。

それは乗る者の誰もいない電車だった

(後編に続く)


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