息抜きの合間に生きます ここでは旅日記でもひっそりと、徒然と

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真冬の凍てつく大地をただ歩いた記録

当たり前に凍てつく景観 氷の打ち上がる海岸 たいして人の乗っていないたった一両の汽車が広大な大地をとことこ走っていく そいつに乗る 汽車はしばし海岸線を行く 小一時間揺られて降りる そしてひたすら真っ直ぐな道を歩く 途中3枚目のような景観を見下ろせる丘に寄り道したりしつつ歩き続ける 枯れた景色の向こうの海沿いを貨物列車が行く 当たり前に凍てつく景観がひたすら続くのを横目に歩く 都市間を結ぶ国道。車はそれなりに通過していく。 だけれど歩く人とすれ違うことは終

    • 冬の鬼怒川湯西川再訪日記 後編

       冬の朝の湯西川。  平家集落と呼ばれる一角。特徴的な三角屋根の建物が4軒ほど並ぶ。  晴れて陽射しも降り注いでいるけれど小雪が舞う。  高房神社参道。  石段を上がりお参りでもと思ったのだけれど、途中が完全に凍結したただの斜面となっていたため断念。  またいつか。  午前9時。平家の里前な終点バス停。なお観光の利便を図って終点をここへと移設したのはつい最近のことらしい。それはさておき、泊まった宿のすぐ前もバス停なのだけれど、軽く歩いてここまで来た。  どうせ

      • 冬の鬼怒川湯西川再訪日記 中編

         川治温泉駅から湯西川温泉駅まではたったの5分で到着する。  列車は10分程遅れていたが、多少遅れたところで温泉街へと向かうバスはその列車から乗り継ぐ人たちを想定してのものでもあるので必ず待っているはずだと、さして気にも留めずにまたトンネルの中の駅で降りる。また予めドア前にさっさと立ち、去る列車を見送ることもなく、楽をしようとエレベータへと向かうこともなく、一目散に階段を駆け上がった。階段は57段あるらしいが、自分でも驚くほどにすたすたと動けた。  大勝利。  このあとバ

        • 冬の鬼怒川湯西川再訪日記 前編

           前回の日記から中一週間。2月11日。浅草を5時58分に出る区間急行に乗り、南栗橋で急行に乗り継ぎ下今市で降りると、3分後には浅草を6時半に出る特急列車のリバティが追いついてくる。  一昔前なら6時20分の快速で行けた、というかそれしかなかった時間帯も今は特急に乗るかどうかという選択肢が出来た。そしてその特急も下今市以降は各駅停車となりこの区間のみの乗車であれば特急券なしで乗れてしまうので、しばし座り心地の良い座席を満喫して、一週間前と全く同じ時間にたどり着く。  ま

        真冬の凍てつく大地をただ歩いた記録

          冬の日光鬼怒川旅日記 後編

           泊まった宿はなかなか見晴らしの良い場所にある上、何故だか最上階の部屋をあてがわれてしまい、しかも窓が普通に全開にできてベランダへと出れてしまう仕様であることに起きてから気がついた。更に東向きの部屋だったりまでしたので、しばし夜明け時の空なんてひたすら眺めてしまった。 宿のすぐ前にはバス停があって本数こそ少ないものの朝ならばちゃんと走っている。しかもこれからまず行こうとする場所に都合の良い鬼怒川公園駅へと向かってくれるので、乗ってみることにした。  また誰もいない……

          冬の日光鬼怒川旅日記 後編

          冬の日光鬼怒川旅日記 前編

          朝9時過ぎの臨時列車に揺られ終着駅からバスに乗り、ちょうど正午にロープウェイに乗り込めば、眼下には雄大な景観。 冬の奥日光。でも今年はこの時期にしてはあまり白くない。関東の平野部なんて全く雨が降ってないとか天気予報で話題にするくらいだから、ここも寒さがどうのこうのという以前にたいして降ってないのだろう。 三本松からの戦場ヶ原。ここも普段の2月ともなれば、もっとこうひたすら白いものなのだけれどこんなだ。けれどそれでがっかりするのかと言われるとそうでもない。これはこれで良い。

          冬の日光鬼怒川旅日記 前編