自己呈示〜わりと身近な心理学③
あなたはいくつの顔を持っていますか?
…と言われると、多重人格者のことを言っているのではないかと思ってしまいますが…。
3回目の「わりと身近な心理学」は、自己呈示についてお伝えします。
自己呈示とは
パーソナリティとは、人の個性や特性のようなことを意味します。また、パーソナリティの語源はペルソナ(仮面)であると言われています。パーソナリティ心理学の領域では、人の特性は、幾つかの種類で分けることが出来るとしていて、ビックファイブ理論などが有名です。
テストを受けることで、どういう特性を持っているかを5つの性質に分けることで、その人の特性を知ることが出来ます。
さて、テストをして、その人のパーソナリティを知るということですが、パーソナリティとは、どのように表出されるのでしょうか。
おそらく、地球上で自分ひとりで生活していたら、パーソナリティを知る必要はないですし、周囲に誰もいないので知りたいと思う人もいません。少し極端な言い方ですが。
社会心理学の領域では、自己呈示という概念があり、周囲の人にどう思わることが望ましいかによって、表出されるパーソナリティが違うという概念になります。
どのようなことで表れるのか
例えば、家族の前の自分、彼の前の自分、仕事仲間の前での自分、上司の前での自分。これは全て同じ自分でしょうか。
「〇〇さんは、とても真面目な方ですね」と、会社の人から聞かされる妻。しかし、「いえいえ、とてもだらしがないんですよ」…と、目の前で言うかは別にして、心の中では、思っているかもしれませんね。
このようなことです。
人は、周囲に合わせて、どのように振る舞うことが望ましいかを考えながら、人間関係を円滑にしているのではないでしょうか。そのため、印象に影響を与えるような振る舞い方をしているということです。
ある意味、家族の前でも真面目に暮らしていたら、どこで息を抜いているのか、疑ってしまいますね。
いかがでしたでしょうか。
周囲や特定の相手に対しての印象に影響を与える自己呈示についてお伝えしました。
印象というのは良い印象ばかりではなく、悪い印象を与えたいときもあるかと思います。例えば、思春期の頃は、やんちゃに見られたいと思ったりしますよね。わざと悪ぶった言動をしたり。おかれた環境での自分自身のパーソナリティを形成しているのだと思います。
主観的な表現もあったかもしれませんが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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