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プロフェッショナルの"第一歩"として情報処理技術者試験を受けよう

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前置き

こんにちは、株式会社dottでエンジニャーをしているHALと申します。

先日、6つ目の高度情報処理技術者試験に合格したのを機に、自分の勉強法についての記事を書きました。

今日は、IT系のエンジニア界隈で何度も話題になる、「情報処理技術者試験を取る意味はあるか?」という問いについて、自分なりの考えを書いてみたいと思います。

情報処理技術者試験に合格すると何か良いことがあるか?

僕は、前の記事でも書いたとおり、基本情報・応用情報はもとより、高度情報処理技術者試験についても6区分で合格しています。
そんなわけで、先日質問箱の方にこんな質問も来ていました。

「試験に合格してもメリットがないなら頑張りたくないなぁ」というのはあると思います。
特に高度試験だとそれなりに勉強しないといけないと思いますので、プライベートを多少犠牲にすることになるでしょう。

そしてこの質問への回答でも書いたとおり、具体的なメリットを感じることはありません。
(会社によっては、取得一時金や基本給に上乗せなどの、インセンティブがある場合はあるでしょう)

人事評価や転職の際に、多少の加点要素にはなると思いますが、持っているだけで決まるということはありません。
自分は「ないよりはマシ」のお守り程度の気持ちでいます。

試験は"合格のために勉強すること"に意味がある

ついつい、試験を受けるとなると、合格することや合格したことによるメリットに気持ちが行きがちですが、本来は「合格に向けて勉強したこと」に意味があります。
試験の合格とは、「あなたはこの分野において一定以上の知識を身に着けていることを証明します」ということです。
この「一定以上の知識を身に着けた」ことが重要になるわけです。

また、この「一定以上の知識を身に着けた」というのが曲者で、いざ仕事においては知識だけでは仕事にならないというのはよくある話だと思います。
「勉強したときにはこうするのがセオリーってなってたけど、今回の仕事だとその方法取れないけどどうすれば良いんだ??」みたいな応用問題になったときに、知識だけでは役に立ちません。
これが、よく言われる「試験・資格なんて意味ない」という論調の根拠だと思います。

結局の所、「知識だけ」では仕事には役に立たないので、経験を積んでいき、自分なりに応用できるようになって初めてプロフェッショナルと呼べるようになっていくと思います。
なので、「高度試験に合格した」ということがそのまま「その道のプロである」とはならない、という点においては僕もそう思います。

プロフェッショナルの"第一歩"として情報処理技術者試験を受けよう

さて、あなたが何かの分野のプロフェッショナルを目指していて、まだその分野については初心者であるとしたら、あなたはまず何をしようと思いますか?

とりあえずそういう仕事ができる部署や会社に入れるように動く?
本とか教材を使って勉強する?
勉強するにしても、何を勉強したらいいか、悩んだりしませんか??

そんな時におすすめなのが、試験勉強です。

先にも書いた通り、試験は「その分野において一定以上の知識を身に着けていることを証明」するためのものなので、その分野で必要とされる知識を網羅した試験範囲が設定されています。
つまり、その分野の中で何を勉強したら良いかがほぼそのままそこにあると言っても良いわけです。

実際、自分も今春のネットワークスペシャリストの試験に向けて勉強をした後、これまであまり携わってこなかったネットワーク系の設計(というほどの大したものでは無いですが・・・)をやりました。
その時、ネットワークスペシャリストの試験勉強である程度下準備ができていたので、仕事上での違いを踏まえて応用をしてあげれば良い状態で臨むことができました。
これを全く知らずにやろうとしたら、出来ないと言うことはないでしょうが、もっと苦労したことは間違い無いでしょう。

試験に合格することでプロフェッショナルになれるわけではありませんが、合格できるくらいに勉強をすることは、その区分のプロフェッショナルになるための第一歩には最適な方法なのではないか、と僕は考えています。

これは高度試験に限らず、新卒やこれからエンジニアになろうという人が基本情報や応用情報の勉強をするのも同じことだと思います。
まだエンジニアとして一人前じゃないから、一人前になったら基本情報や応用情報を取ろう、と考えている人もいるかもしれませんが、逆に一人前になるための第一歩として、試験勉強をする、という方法を考えてみても良いと思います。

特に、会社などで十分な教育をしてくれなさそうな場合は、自分の力で成長していくことが求められると思います。
そう言った時に、闇雲に勉強してもなかなか成長していくことは難しいです。
試験勉強であれば参考書なども充実していますので、自分一人で頑張らなければいけなくても、何とか頑張れるのではないかと思います。

まとめ

結局、言いたいことは以下の2点にまとめられます。

  • 情報処理技術者試験の試験範囲は必要な知識を網羅していて勉強に最適

  • プロである証明のために受けるのではなく、プロになるための通過点として受けよう

もちろん、試験を受けなくてもプロフェッショナルになることは可能です。
ただ、優秀なプロフェッショナルの人たちは、恐らく試験を受ければちゃんと受かるだけの知識も備えているでしょう。

何の道標もなく突き進むのは大変です。
試験という一つの指標を使うことで、効率的に、継続的に、ステップアップしていくのはどうでしょうか。

ちなみに、僕は残り3つの高度試験も受験するつもりですが、ここまで来るとその分野のプロになろうとかいう気持ちはあまりなく、ただの意地です。
たくさん取れば良いということは全くないので、そこはあまり参考にしないでください・・・。

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