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人生のモヤモヤを紐解く方法

人生の節目の時期が来ると、「今のままでいいのか?」「自分らしいとは何か?」など、人生のモヤモヤが生まれてくる人も少ないくないと思う。

そんなとき、友人や家族に相談しても「腑に落ちる答え」が返ってこない場合が多い。

それは、家族ゆえの心配からくる否定だったり、応援すると言ってくれる友人の言葉がどこか他人事っぽく感じられたり。

自分が欲しい答えでないと、このモヤモヤは晴れることはない。

だが、その答えは「外」にあることは、ほとんど無い。

基本的には「答えは自分の中」にあることが多い。

色々な要因「仕事」「お金」「家族」「社会貢献」「やりたいこと」など。

いろんなことを同時に考えてしまうことで、整理ができず、オーバーヒートしてしまう。

それが、整理できれば、おのずと自分が求める答えや、自分らしいとは何か?の答えが見えてくる。

そんな人に「心を整理する方法」や「考え方の気転」になればと思って書いてみる。




【 目次 】

【 1.人生の図面化 と 自分を理解すための4つの要素 】

【 2.性格について 】

【 3.本質的な性格が見えにくくなる理由 】

【 4.憧れについて 】

【 5.「好きなこと×得意なこと」で、職業を探すとは?】

【 6.経験値について 】

【 7.もう1つの経験値 】

【 8.環境について 】

【 9.重なり合う4つの要素 】

【 10.さらに広がる要素の関係性 】

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【 1.人生の図面化 と 自分を理解すための4つの要素  】


みなさんは、自分について深く考えたことはあるだろうか?

多くの人は、あまり人生を振り返ることはないだろう。

自伝でも書くようなことでもなければ、振り返らないかもしれない。

最近「自分の人生」について考えたり、「自分らしいことをやりたい」と思う人が増えていると思う。

そんなときは、自分の人生を振り返り「図面化」することがオススメである。

自分にどんな出来事起こり、そのときにどのような選択肢があり、なぜそのような選択をしたのか?そして、どのような結果になったのか?

その選択は、本当に考え抜いた選択だったか?

いくつもの選択の中に、共通点や、性格性はあるだろうか?

外部の情報(メリットデメリット)だけではなく、自分自信の心の声も入っていたか?

これをすることで、客観的に自分を観る事ができ、自分でも気付いていなかった「比重」「ヒント」「本質的性格」を見つけることができる。



「人生の図面化」とはどういうことか、説明していこう。

1つ目は、人生を振り返りながら、「連続図」を描く。

人生は、多種多用な選択があるが、結果振り返れば「1本の道」。

「大きな出来事」や「選択のタイミング」「印象に残っていること」を順に書き出す。

その1つ1つに、言葉を書き添えて行く。

例えば「選択した理由」「性格的な選択理由」「外的要素」「他の選択肢」「興味の原因」など。

「人生出来事」を順に書きながら、それを書き足していく。

できれば、記憶を引き出し役で、「なんで?」「なぜ?」と聞きながら、引き出してくれる人がいると良い。

なぜかというと、自分では当たり前の選択や行動なので、深く掘り下げる前に、流してしまう可能性がある。他人に聞いてもらう方が、本質的な理由を言語化しやすくなる。


2つめは、自分の人生を構成しているものを4つの要素として書き出す。

この4つの要素が、「自分を理解するための要素」でもある。


それは「憧れ」「経験値」「性格」「環境」である。

簡単に言うと、この4つの個性のうち、2つ以上重なったものを見つけられれば、より「強い個性」となる。

4つ要素図





【 2. 性格について 】

性格は、幼少期ほど顕著に表れる。

例えば、このAとB。

A:下校中に1人石を蹴って帰る子。

B:いつもの仲良し5人組で帰る子たち。

よく目にする光景だと思うが、これが「個性の原石」である。

まずはAの子を分析してみよう。

基本的に集団行動が苦手であることが予想がつく。

石を蹴るという行為の中には、自分ルールがある可能性がある。

「側溝の穴に落ちたら負け」「家に帰るまでに使える命は3つまで」

「標識のポールに当てたらワンナップ」など。

この「石を蹴る行為」だけ見ても、いくつか性格が考えられる。

将来的な職種だと、黙々と作業できる「エンジニア」「プログラミング」「研究者」「職人」「設計」「ライン工場」なども考えられるが、「個人自営業」向きでもある。

石を蹴る行為は「プレイヤー=自営者」。

自分でルール作る「ルール=会社方針、営業の仕方」。

1人で決め、1人で動き、結果を出せるタイプ。

逆に、集団での作業だと、他人の考えや動き方への気遣いにストレスを感じやすい。


今度は、Bの子を分析してみよう。

複数の人数で作業や行動に慣れている。先ほどのAの子に比べ、複数の人数でいることに、ストレスは感じにくい。


自分の役目や役割を理解している人が多い。(Aの子より)

こちらは「会社組織向き」である。

調和を取ることに優れ、チームで成果を上げることに喜びを感じやすい。

逆に、1人で負う責任に対するプレッシャーに弱い可能性がある。


そして、AとBの両方の子。

こちらは「経営者向き」である。

自分でプレイヤーもやりながら、チームでの作業にも苦が無い。

グループの中でリーダー格にの子に多い。

仲間も多いので、仲間内で起業することも多いだろう。


と、いうように子供の頃の行動や感じ方などで、本人の性質(性格)が見えてくる。







【 3.本質的な性格が見えにくくなる理由 】


子供の頃と大人になってからの「自分の性格」が変わったという人も少なくないだろう。

それは、性格が変わったのではなく「世間に対応した」という事である。

昔は人見知りだったのに、営業の仕事をすることで、初めての相手でも話ができるようになった。とか。

小さい頃は、活発な子だったのに、いじめにあって引っ込み思案になってしまった。とか。

小さい頃は好奇心旺盛だったが、両親が厳しく、親の言う通りにしないと怒られることが多く、自己主張はなるべくせず、周りに合わせるようになった。とか。

これは、自分の「本質的な性格」と「環境」が噛み合わなかったことで、上手く世渡りする術として「新しい自分(性格)」を作り出す必要があったのだ。

もし、学校に行く必要がなく、会社で仕事する必要がなく、寛大な両親の元すくすくと育った場合、本質的な性格はより濃く、今に反映されているだろう。



本質的な性格を見えにくくしてしまう、もう1つの理由は「憧れ.興味」である。

最初に言っておきたいことは、「憧れ.興味」を持つことは、基本的にはとても大切で大事なことである。

だが、多くの人は、この憧れに「大きな勘違い」をして捉えている。

その勘違いとは「憧れ.興味.好きなこと=自分の目指すべき未来」と思ってしまっていることである。

これが大きな勘違いである。


実は、ほとんどのことは「好きなこと=得意なこと」ではないということだ。

これを理解しないと、自分の天職には辿りつけない。

「好きなこと=得意なこと」ではなく、「好きなこと×得意なこと」で、職業を探す必要があるのだ。





【 4.憧れについて 】


では「憧れ」はどのように生まれるのか?

小学、中学、高校、大学へと成長していく過程で、外部からのたくさんの情報が入ってくる。

誰かに共用されたわけでもなく、自分の周りにある沢山の情報の中から、強い興味を抱いたものが「憧れ」である。

「自分の性格」や「得意なこと」は、あまり考えず、「あの憧れの人みたいになりたい!」と思うようになり、それを目指すようになる。

「親」「先生」「芸能人」「スポーツ選手」、他にも入院先の「医者」など、自分に対して「大きな影響を与えた人物の職業」などが「憧れ」の対象となりやすい。

この憧れは「興味」ということにも当てはまるのだが、これはすごく大切な要素である。

ここで、理解しないといけないことは、「憧れ(興味)を持つ」ということは、自分の意志では出来ないということだ。

先生や親などの他人が「興味を持つ」ということを「促す」ことはできるが、興味を持つ事自体には干渉できない。

この「憧れ(興味)」は、人生の大きな指針になりえる。

興味のあることを調べたり学んだりするときには、時間を惜しまない。

逆に、興味のないことを、調べたり学んだりする場合は、「苦労や努力」というネガティブな表現になってしまう。

だから、「憧れ(興味)」が、有ると無いのとでは、成長に大きな差が生じる。





【 5.「好きなこと×得意なこと」で、職業を探すとは?】


具体的な例を挙げて考えてみよう。


例えば、Aさんはカフェが好き。

いつかカフェをやりたい。という夢がある。

性格は「人見知り」「黙々と作業するのが好き」「インテリアが好き」「絵を描くのが得意」などなど。


まずは、興味を持った「カフェ」について考えてみよう。

「カフェ」と言っても、色々な仕事で構成されている。

「経営者」「料理人」「ウエイター」「食材生産者」「広告グラフィック」「インテリアデザイナー」「店舗施工」「経営コンサル」など。


さらに、「カフェのどんなところに興味を持ったのか?」それを、もう少し掘り下げる必要がある。


〈掘り下げたら出てきた理由〉

・旅先など、色々なカフェの店舗を見て回るのが好き。

・カフェの特集雑誌が出ると必ず買う。

・不動産の空き物件情報をみて、カフェの内装を妄想したりする。 など


ここまで、来ると色々なことが見えてくる。

Aさんは「カフェ」が好きだけど、飲食や料理の話はあまり出ていない。

どちらかというと「カフェインテリア」が好き。

そうなると「カフェのお店をやりたい」ということは、少しずれていることに気がつく。

Aさんは、料理を提供したり、お客さんを接客したり、運営しながら多店舗化をめざしたりすることでなく、「カフェの店舗デザインの仕事がやりたい」というのが見えてくる。

そして、性格面でも検討してみよう。

Aさんの性格

性格は「人見知り」「黙々と作業するのが好き」「インテリアが好き」「絵を描くのが得意」などなど。


まず、人見知りという点で、接客業を楽しめる可能性は低い。

黙々と作業するという点では、ホールよりも、厨房の方が、まだ向いているかもしれない。生産農家などもありかもしれない。

そして「インテリアや絵を描くのが好き」。これは、店舗デザインには、必要な能力。内装パースを描いて見たり、インテリア小物を考えてみたり、色々と楽しめる可能性が高い。

黙々と作業するという点では、図面やパースや、時には施工現場で、黙々と作業するには、とても向いている気がする。


というように、Aさんの夢は、最初「カフェの経営」だと、本人も思っていたと思うが、深堀することで性格的な側面も踏まえ「店舗デザイン屋」になる方が、向いているとう結論になる。

「憧れ」の方向性を軸に、性格的な側面を重ね合わせることで、生まれる新しい選択肢。

他人が大変だと思うことでも、この仕事ならAさんは楽しみながら仕事ができる可能性が高い。

もちろん、すべての仕事を極めていく過程に、簡単なものはない。

どうせ大変なら、なるべく「好きな要素」「得意な要素」を少しでも取り入れられる選択をしてほしい。

そうすることで、他人が「努力や勉強」と言ってやっていることも、「好奇心や興味」で、他人よりもすごい成長をすることができる。





【 6.経験値について 】


次は、4つの要素の「経験値」について話そうと思う。

この経験値を話すことにについて、視点が2つある。

1つ目は、今まで色々と経験してきて「新しい道」を模索している人の視点。

2つ目は、まだ未経験な若者で、これから何を目指していくべきか模索している人。


まずは、前者の視点で話をしようと思う。

この「経験値」という要素には、どのような意味があるのか?

この後に話をする「環境」にも言えることだが、簡単に言えば、より強い「個性」を見つけることに繋がる。

(会社勤めというよりは、独立や自営する人に強く関係のある話)

どういうことかというと、先ほどの「性格×憧れ」の中の、「興味を持った分野に、自分の性格を重ねることで、自分らしい職業を見つけられる」という話。

先ほどのAさんは、カフェ好き×性格 →店舗デザイナー向き

このような自己分析をして職業を見つけた人は、何も考えず「給料が良い、休みが多い、ラクそう」など、安直な思考で就職した人よりも、充実した仕事の日々が送れると思う。(会社勤めなら、この選択だけでもOKだと思う)


しかし、30歳半ばを過ぎて「自分らしい仕事がしたい!」とモヤモヤしている人、独立を考えている人は、是非ここに経験値を「掛け算」してほしい。


例えば、仕事で独立を考えたとする。

多くの人は、単純に今までの仕事の延長で、独立を考えるだろう。

だが、単純に独立をして仕事が来るだろうか?

もしかしたら、前職の繋がりなどで、最初は仕事が来るかもしれない。

だが、これはご祝儀的な仕事で、前会社と同じ業務内容なら、独立しても「資金.設備.人材.コネクションなど」の面で、前の会社に勝てるわけがない。


では、どうすればいいか?

そこで必要になるのが「経験値」である。

経験値と言って勘違いが多いのは、「仕事の経験値」だと思ってしまうこと。

ここでいう経験値は、仕事だけとは限らない。

もっと昔に遡り、幼少期からの経験値も大切である。

習い事(ピアノ.習字.算盤.バレエなど)や、夢中になってやっていたこと(昆虫図鑑.鉄道.スポーツ.おもちゃゲームなど)、学生時代に夢中になっていたこと(部活.お笑い.バンド.ダンスなど)。

よくありそうな、子供の頃に夢中になっていたこと、学生時代に夢中になっていたこと。

本気で夢中になっていたことほど、経験値としては価値が高い。

それが1つでもあれば、大きな「個性」となる。


例えば、先ほどAさん。

店舗デザイナーとして経験を積み、30歳半ばに独立を考えるようになる。

店舗デザイナーとしての経験値は高まったが、独立するとなれば、まずは1人。仕事が依頼される保証もない。

いままで、会社勤めの場合は、会社の営業マンが仕事をとってきてくれて、Aさんがお客さん打合せをし、デザインし、図面やパースを描く。

それをベースに、他の部署の人が見積もりを作り、施工チームが施工し完成する。

大きな会社は特に分業性が多く、効率を重視している。

だが、独立となると、1人ですべてを行わないといけない。

「営業」「宣伝」「見積もり」「設計」「デザイン」「施工監理」など。

独立する考えなら、基本この内容を自分で理解し、できるようになっておかないといけない。できないこともあるので、もちろん外注先も見つけておく必要がある。

ここまで話したが、ここまでは最低限必要な話である。

これができないと独立は難しい。


これが出来た前提で話を進めよう。

今までは、会社から与えられた仕事を、しっかりこなすことが、大きな目標だった。

それをすることで、給与がもらえ、出世してより給与が上がる可能性もあった。

しかし、同業で独立をすると、前会社のライバルになり、前会社以上の良いものを提供できないといけなくなる。さらに、同業の他者もすべてライバルになる。

その同業他社との比較に、勝たないと仕事をすることすら出来ないのだ。


ならどうするか?

大切なことは「Aさんに頼みたい理由」をつくることである。

そこで必要なことは「経験値」である。

店舗デザイン以外で、どんな経験をしてきたのか?

この経験値が、店舗デザイナーAさんに「カラー」を与えるのである。

Aさんは小さい頃から、両親に連れられて、山登りやのどかな山里によく行っていた。飛んでいる鳥たちに興味があり、鳥を見つけると図鑑で調べ、自作の図鑑を作るほど。その経験がすごく楽しい記憶があった。

そんな経験から、バードウォッチング仲間に声をかけ、鳥の鳴く声が聞こえるような「山のカフェ」をやりたいと、持ちかける。

Aさんが、デザイン施工し、料理好きの友人とカフェを切り盛りする。

鳥が集まりやすい樹木や果樹を植え、なるべく鳥たちにストレスがかからない自然と一体化した店舗デザイン。図鑑を作ってしまうほどに鳥に夢中になった経験値が、掛け合わさった瞬間である。

この瞬間「Aさんでしか出来ない店舗デザインの形」が生まれるのである。

そして、そんな「山のカフェ」に訪れたお客さんから、こんなカフェみたいな「鳥の囀りが聞こえる家を建てたい」と相談を受ける。

という感じで、自分らしい、自分にしか出来ない仕事の形が生まれるのである。

ここで大切なことは、自ら動くこと。

他人から見えるAさんは、表面的で、1面でしかない。

しっかりと「自分らしさは何か?」「どんな表現を自分ならできるのか?」を自ら考え行動し、形をつくることで、世の中に知らせる必要があるということ。

もちろんSNSで、好きなものを写真で撮ってアップすることでも良いが、それはあくまで他人が表現したもの。

世に中に伝えるためには、ゼロイチの物でなければ、説得力が弱い気がする。



【 7.もう1つの経験値 】

経験値はもう1つある。

それは「違和感」である。

先ほどの習い事などは「行動の経験値」。

この違和感は、「心の経験値」である。

簡単に言うと、これは日々の生活や仕事の中で「こうすれば持って良くなるのに」とか「こうあるべきだ」など。

日常の中で、心の中にささくれみたいのが生まれ、それが日に日に大きくなって、棘のように心にささっている感じのこと。

これも、ビジネスを大きく差別化できる要素である。

仕事であれば「やり方」「考え方」「関わり方」、生活であれば「習慣」「生き方」など。

自分が思った違和感は、自分以外の人も少なからず感じている人たちがいる。

その違和感を解消する商品やサービスなどを提供すれば、他にはない差別化に繋がる。

ここで大切なことは、「ニッチ」であるということを自覚しておく必要がある。

多くの人が対象ではないので、その違和感を持ちそうな人を、マーケティングし、伝え届ける術が肝になる。





【 8.環境について 】


最後は「環境」である。

これは「自分の中」のことではなく、「外的要因」のこと。

1.どんな街で生まれ育ったか?

2.どんな両親や家で育ったか?

3.どんな教育や学校で育ったか?

4.どんな会社や土地で働いているか?

5.家族構成や子供の有無や嫁ぎ先や家族の仕事

6.家やお金や会社などの資産

などなど。

自分の意思で決めたこともあると思うが、自分の意思ではない要因も多いと思う。

過去の環境は、「経験」にも反映されることが多いので、その参考材料にしてほしい。

ここで注目すべきは、自分を深掘りしようと思った「今の環境」である。

「今、どんな街に住んでいるか?」「家族構成」「継ぐ稼業がある」「身体的要因」「資産」とか。

自分の周りにある、そう簡単には変えられない環境。

これをしっかり認識する必要がある。

この話を聞いて、「変えられない環境=デメリット」と思う人も多いだろう。

自分のやりたいことがハッキリあるのに、この変えられない環境のせいで「出来ない!動けない!」と思っている人。

その気持ちはすごく分かるが、そう言い続けてしまうと、何も動けず人生が終わってしまう。

では、どうするか?

この変えられない環境を、「この環境だからできること×やりたいこと」を、もう1度ゼロベースから、再構築する必要がある。

もちろん、環境が変えられないならと、お金の力で変える人、傷つける人がいても強引に変える人もいるだろう。

これが出来る人なら、それでも良いと思う。

肯定している訳ではないが、それが出来る人たちには、それを選べる選択肢を持っている人だから。

それが出来る性格や、それが出来る経済力を持っているから。


でも「この環境も大切」「やりたいことも大切」という人も多いだろう。

0か100かではなく、50と50。

そんな感じで、両方を手に入れる考え方でも良いと思う。

だからこそ、今の環境だからこそ生まれる、無理のない「やりたいことプラン」を再構築する必要がある。

まずは、自分の環境をもう1度丁寧に考え、捉え直す必要がある。


ものごとには、必ず複数の見え方がある。

例えば、自分の住んでいる街

田舎町→ デメリット:遊ぶところが何もない 

この場合は、「遊ぶ」というキーワードが、ゲームセンターやカラオケやカフェや洋服屋などを指している。

だが、「遊ぶ」がキャンプやアウトドアというキーワードになった場合、森や川、農家さんがつくる野菜、すべてが宝の山に見えてくる。 

害獣だと思っていたイノシシもジビエ料理に見えてくる。

どんな街でも、どんな環境でも、柔軟な頭で偏見無く見ることで、メリットが見えてくる可能性がある。

とは言っても、偏見は簡単に拭えるものではない。

やはり、自分自信が心底メリットを感じないといけない。

だからこそ「色々な視点や考え方」を手に入れるために、色々なことを経験する必要がある。






【 9.重なりあう4つの要素 】


冒頭でも話した通り、この4つの要素が重なりあう数が多いほど、あなたの「強い個性」になる。


まずは「憧れと興味」。 これが、大きな方向性の指針になる。

そして「性格」。 これにより職業種が見えてくる。

そして「経験値」。 これが掛け合わさると、自分の職業種が、他の人にはない強みが生まれやすくなる。

最後は「環境」。 どんな場所で、どんな人たちと、どんな環境で行うかで、自分がさらにオリジナリティをもった存在になれる。


他にも、性格+環境+経験を、さらに深堀りすると、今選択できる「仕事のやり方」「スタッフの規模感」「エリア」「営業日数」など、色々と見えてくる。

そして、3年後、5年後、10年後など、「憧れ興味」の指針の中で、未来へのステップ計画も考えることができる。

さらに、迷ったとき、選択を迫られた時、深掘りが大きな役割を果たす。

目先にメリットでは無く「未来への選択」ができるようになるからである。

これは全て、4つの要素を深掘りし、自分を理解したからこそのものである。


深掘りせず「自分の定規」を持っていないと、未来を描く場合、他人の成功例を引き合いに出し、「あの人が10年でこうなったから」と他人の定規を持ち出すことになる。

まったく信憑性にかける話である。






【 10.さらに広がる要素の関係性 】


深掘りしていく中で、たくさんのキーワードを書き出すのだが、最初の掛け合わせでは、全く引っかからなかったキーワードも出てくる。

だが、これも大きな「未来の原石」なのである。


最初に、掛け合わさって生まれた事業。

これが、ゆっくり年月をかけて進化していく。

そこに、時代の流れや、進化したからこそ生まれる問題、新たな人との出会いなど。

良いことも悪いことも、どんどん「環境」は変化していく。

その中で、どうしても「変化」を求められる。

そこで、鍵を握るのは先ほどの「使わなかったキーワード」である。

キーワードは、実は年々増えていくのである。

独立後にハマった趣味や、仕事で必要になって習得した技能など。

それらが加わる事や、時代の変化の中で、「過去のキーワード」が価値を持つ場合がある。

それを、さらに掛け合わせることで、新しい事業の形が見えてくる。


この「過去のキーワード」。

ここで、大切なことは「経験していることであるかどうか」である。

ビジネスの流行りや時代のニーズから、仕事を生み出していくことも多いと思うが、まったく経験のないこと「ゼロ」からやるのは、かなりリスクがある。

問題なのは、やったことのないことは「想像ができない」ということ。

想像ができないということは、細かい部分や事業計画も、あいまいな部分が生まれてしまう。

だが、過去に経験したこと、そこにはアルバイトなども含むが、経験をすることで、表面以外の裏側のことや、全体の流れなど、メリットデメリットなど、関わらないと分からないことを色々と知ることができる。

だからこそ「経験0」のことより、「経験1」のほうが、より大きな価値がある。

この「経験1」を、2や3そして10にすることは、やり始めてから大きくすればいいと思う。

だからこそ、どうせアルバイトするなら、少しでも興味のあるものを選び、真剣に取り組むことで、いつかどこかで、役に立つ日が来るかもしれない。


事業の転換期や人生の転換期には、もう1度深掘りし、自分の持っている武器や環境を再確認し、再構築をするべきである。

自分を理解することは、人生にとって大きな「道しるべ」を手に入れることである。

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