流行ってますね、ChatGPT。
そもそも昔からトレンドというものは新橋あたりで酔ってネクタイをハチマキのように巻いてる中年サラリーマンが口にした時点で終わる、と言い伝えられています。
年季の入った課長がうれしそうな顔をして営業アシスタントを自分のデスクに呼ぶ。「ねえ、知ってる?これ」とうれしそうにChatGPTの画面を見せる。検索窓に営アシのコの名前を入力し、荒唐無稽な回答が出てきたのを笑う。あきれる営アシ。ここまでで1ターン。
こういう風景がすでに丸の内や茅場町界隈で頻出しているのではないでしょうか。ほとんどアキネーターが登場したときと同じテンション。デジャブで軽い目眩がする。
そういう意味では終わっている、というか、はじまっていないのかもしれません、ChatGPT。
しかし、昨今ネタ枯れ気味の求人広告制作noteにとってはChatGPT、福音でもあります。いろんな使い道があるなあ、とホクホクしていますが、まずはストレートに「求人広告におけるコピーとはなんぞや」という疑問を放り投げてみましょう。ワクワク。
【H】求人広告コピーとはいったい何なんでしょう?
おお、なるほど。たしかに言ってることは間違っていないぞ。しかもわりとサクッと答えてくれました。15秒ぐらい。答え一発カシオミニ。
だけど「やりがいのある仕事」「充実した福利厚生」「社員同士のチームワークが素晴らしい」なんてキャッチコピーじゃ誰もキャッチできないとおもうけどな。
さらに深ぼって聞いてみる。
【H】オンライン媒体に適した求人広告コピーとはどんなものでしょうか
今回は難題だったようで、ここまで5分ぐらいかかりました。しかもまだ続きがありそうなのですがキリがないのでタイムオーバーとします。
しかし3以外は特段、オンライン媒体に限った話でもなさそうだぞ。
調子に乗ってさらに被せます。
【H】上手い求人広告コピーの書き方を教えてください
何を言っているのかわかりませんが、急に英語になりました。
質問を少し変えてみます。
【H】求人広告コピーの書き方を教えてください
今度はサクッと1分以内で回答していただけました。内容は、まあそうだなって感じです。可もなく不可もなく。まゆみか。
あんま面白くないので質問のエッジを効かせてみます。
【H】いい求人広告コピーの定義を教えてください
おっしゃる通りだ!おっしゃる通りすぎてぜんぜんおもんない!よおしこうなったら…
【H】人の心に響く求人広告コピーの作り方を教えてください
尻切れトンボで終わりましたが、まあ、この続きはだいたい想像できるのでいいや。
意外とまとも、というか、かなり納得感ある回答がでましたね。
ここからさらに質問を具体的に、たとえば「エモーショナルな言葉の事例を教えてください」なんて砕いていけば、最終的にChatGPT上でキャッチコピーが完成する、かも。
これからはみなさんChatGPTを有効に使って、よりよい求人広告コピーを作れるように邁進しましょう。きっとそれは、質問力を上げることとイコールなのかもしれません。
そう考えると、どんなに技術が進化しても、コピーライターとして鍛えなきゃいけない部分はほとんど変わらないってことになりそう。
それは、心だと思います。
好奇心とか、とにかく心。
ぼく自身はどちらかと言うとChatGPTよりもγ‐GTPのほうが心配です。
と、いうことで西新宿「たもいやんせ」の名物『レバタレ』の画像を貼ってお別れしましょう!サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…