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パンダリーノ2023にいってきたよ
世の中には開始と同時に終了が惜しまれるイベントがあります。はじまった瞬間に「ああっ楽しいっ!どうか終わらないでくれ…」と願うようなイベントです。
ぼくにとってそれは、パンダリーノです。
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パンダリーノは年に一度、浜名湖の渚園キャンプ場を舞台に開かれるフィアット・パンダというちょっと古いイタリア車のファンミーティング。イタリア車ということとパンダという車のキャラクターもあって、特に目的性のない、実にゆるっとふわっとしたイベントです。
今年は284台ものフィアット・パンダが集合しました。古いモデル順にパンダ1が133台、パンダ2が20台、パンダ3が99台、それ以外のクルマが32台。パンダのお祭りなのにパンダ以外のクルマでいいの?と思われるかもしれませんが小さいことは気にしないそれワカチコワカチコ!なのです。
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さいきんはなんでもかんでも効率よく、生産性高く、成長成長また成長!みたいな経済合理性という名のおばけが幅をきかせています(その割にぜんぜん日本経済がイケてないのはなんででしょうね)。
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だからこういうイベントはとても貴重。人間が、もともと持っている最小限の能力を、ちょうどいい水準にまで持ち上げるとしたら、こんなもんだべ感あふれる車、パンダをネタに、北は北海道南は九州熊本まで全国津々浦々からオーナーが集まって、ただただ時を過ごす。
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なんか、幸せってこういうかんじなんじゃないの?と実感できる空間がそこにあるのです。
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ぼくはパンダリーノへの参加は今年で4回目。2019年からおじゃまするようになり、中止になってしまった2020年をまたいで21年、22年そして23年と連続して足を運んでいます。
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こう見えてビジネスの場を離れるとウルトラ人見知りのぼく。初回はいそいそと途中で帰ってしまい、21年も比較的そそくさと退場。22年もイベント終了と同時に会場を後にしていました。
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そしてこれまではいまひとつ、周囲の空気に馴染んだり溶け込んだりしにくかったのも事実。そういうときは自分からさ、率先してさ、声をかけるのさということはビジネスの世界では理解できますし実践できます。
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だけどここはパンダリーノなんだぜ。無理して仮面をかぶるとあとでしんどいのは自分です。と、いうことであえてこちらから周囲にアプローチすることはありませんでした。
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もちろん、そういうスタンスでも全然オッケーなのがパンダリーノの良さです。
ところが今年はちょっと様子が違いました。
声をかけてくれる人がいて(毎年、何人かいますが)たまたま同じ限定モデルのパンダに乗っていることから話が盛り上がり、さらにその人が社交的だったおかげでいろんな人たちとつながることができ…
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そうやってあちこちに顔を出していると不思議なもので、去年や一昨年に挨拶した人をぼんやり思い出していき、ぼくのほうから自然と声をかけることができるようになっていた。
自分史上過去イチ、アクティブなパンダリーノになったのです。
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おかげで終了までがあっという間。冒頭で書いたようにいつも開始と同時に「終わらないで…」と思うのですが(その割に早く帰ってましたが)今回はもう、ほんと、ふと気づくと閉会式。
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たのしかった・・・
マジでたのしかったです。
会場撤収の17時までずっと残っていて、そこにいた同型種のパンダを整列させる小さな催しにも参加。(パンダの)集合写真を撮ったりしました。
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おかげで帰りの東名高速大渋滞に巻き込まれ、渚園を17時過ぎに出たのに東京都江東区の自宅に到着したのは22時。通常3時間半で済む行程を5時間かかって帰宅しました。
でもそれでいいんです。それもパンダリーノの醍醐味だから。
あれから一週間。たぶん多くのパンダオーナー同様、ぼくもしっかりリーノロスです。早く来年にならないかな、とおもうと同時に、いい加減古い車なのでいたわらないと!ともおもっています。
Viva!Pandarino!
Grazie! Pandarino!
おまけ
渚園といえば…そうです、われらが浜省です。聖地巡礼記念にパチリ!
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