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パワポアレルギーのあなたに贈る、パワポとの正しい付き合い方

 企画、提案、報告、あらゆる場面で登場する”プレゼンテーション”の機会。なかでも、頻発するのは”Microsoft Power Point(パワポ)”を使ったプレゼンです。今時は学生時代からパワポを駆使してプレゼンする機会はたくさんあるので、私自身も「割とできる方」だと思ってました。

 しかし、実際にビジネスの現場でプレゼンをしてみたら、すっかり自信喪失。苦笑 時間はかかるわ、成果物の質は低いわで叱られっぱなしの日々なんです。そこにチャンスが到来、一新会でプレゼン講座のお知らせが。迷わず出席したんですが、それはまあ核心を突くことばかりで「今までの無駄な時間はなんだったんだ」と、気づきの嵐でした。

 さて、今回は当日の学びをまとめて3回にわたる記事にしました。パワポ初心者、「パワポとの正しい付き合い方」を見直したい人に向けたコンテンツです。

目次(各項読了まで:5分)
第一回:知らぬは恥。パワポの大大大原則 
 パワポは対象者へのアクションを促すツールの一つである。
第二回:スムーズに進むのに効果てきめんなパワポ作りのきほん
 成果物の質を左右するのはシナリオつくりのプロセスである。
第三回:スライドに語らせるレイアウトのきほん
 すべてのコンテンツに意味を持たせることが効果的なプレゼンに繋がる。

第一回:知らぬは恥。パワポの大大大原則

 突然ですが、クエスチョン!

あなたは会社であるサービスを開発している部門に所属しています。ある日、先輩社員から「明後日までに面白いサービス考えておいて。社長の前でプレゼンするから」と頼まれました。日ごろから温めてあった企画をプレゼンするチャンス!あなたなら、どうしますか?1.とりあえず、思いついた内容をパワポに打ち込む2.伝えたいことをまとめた後、内容に沿って頭からパワポを作る3.出席者やプレゼン時間を調べて、何を使って発表するかを考える

 正解なんてものはないと思いますが、今回のブログで言えば”3番”がパワポとの付き合い方を心得ている人の回答になります。なぜか。それは”パワ―ポイントは万能”ではないと理解しているからです。

 1番は「もうちょっと冷静になろう」という回答です。”完成像:何をだれにどのように伝えて、どんなアクションを起こしてもらいたいのか”がイメージできていないため、製作時間が長くかかってしまうし、最終成果物に論理破綻が生まれていたとしても気づきにくく効率が悪い方法になります。

 2番はいいセンスです。時間的な効率もよく、論理破綻も発生しなさそうです。しかし、成果物が観客に「刺さる」かどうかという視点では何とも言えません。”相手の視点:誰にどのようなアクションを起こしてもらいたいのか”を考えることで一段上のプレゼンにたどり着けるはずです。

 3番はプレゼン玄人ですね。きっと、この人は2番の要素を考えますし、そのうえでどのような表現であれば”観客は自分の望む意思決定を行うのか”をイメージしながら行動を起こしていることでしょう。この人は「プレゼン環境(出席者・意思決定者の人柄、その場の雰囲気等)」を客観的に捉えています。場合によってはパワポ以外のツールを使う判断も下しちゃうツワモノです。そして、パワポに決定すると”どんな表現であれば、観客に刺さるのか”を徹底的に考えるでしょう。
 
 例えば社長なる人物が「現場たたき上げの経営者」であるのか「銀行出身の経営者」であるのかによって表現方法は大きく変わります。前者であれば「儲けにフォーカスした表現」、後者であれば「コストにフォーカスした表現」を心がけます。

まとめ
 今回、伝えたかったのはパワポを使ったプレゼンをするにあたっての大原則とは「パワポは対象者へのアクションを促すツールの一つである」という前提に立つことです。パワポは便利だけれど万能ではありません。使い方を誤ると時間を浪費し、期待する効果も得られず、不満がたまるだけの悩ましいツールです。
 
 その前提に立つことができるのであれば、まず「パワポを立ち上げよう」とか「思いついたことを片っ端からスライドに落とし込もう」だなんて向こう見ずな行動はしなくなります。代わりに”プレゼンを通して何を実現したいのか”を考えるようになると思います。そのマインドセットに移るだけでもプレゼンの質は向上するはずです。

 その流れでパワポつくりを始めることが「パワポの効果を発揮させる準備」を整わせる第一段階なのです。次回は具体的にどのような準備のプロセスがよいのかを発信していきたいと思います。 

今回のおすすめパワポ

しょぼいプレゼンをパワポのせいにするな! by @jessedee
―今回のブログ記事、そして今後にもつながる基礎的な情報が盛りだくさんです。ちょっと見てみるといいと思います。

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