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[my camera] Olympus OM-1

こんばんは、薄明です。手持ちのフィルムカメラの今まで使ってきた感想や、実際に撮った写真をまとめていこうと思い、このマガジンを作りました。これはその10本目の記事です。

今回紹介する私のカメラは、『OLYMPUS OM-1』です。(正確に言うとOM-1:MDですが)

OM-1は機械式シャッターのレンズ交換式フィルム一眼レフで、私が恋焦がれるようにして買ったカメラの一つです。当初の名前がM-1だったことだとか、開発者の方が込めたいろんな思いなどについては検索するとたくさん出てきますので、ここでは私が感じ取った、気に入った点などを書いていきたいと思います。

まずなにより見た目がいい…これはminolta SR-1やSR-7でも言っていたことではあるのですが、ペンタプリズムの造形が美しいことは言うまでもなく、また持った時のサイズ感がよりコンパクトで機能が凝縮されているように感じます。SR-1のマイルドなカーブをより鋭く、しかしゴツすぎない程度に筋肉を絞ったかのような美しさを全体から感じ取ることができます。並べると明らかに背も低く、頭頂部もぎゅっと引き締まっています。

露出計を内蔵しており、軍幹部のON/OFFスイッチで作動できますが、私のOM-1は不安定で正確ではなく…使用しておりません。そのスイッチのそばには「OM-1」というロゴがあります。

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大抵のフィルム一眼レフでレリーズボタンの横にあるダイヤルはシャッタースピードなのですが、フィルム感度の設定ダイヤルになっています。シャッタースピードの設定はどこでかというと、Nikomat FTnなどと同じようにレンズのマウント近くにあるリングダイヤルがそれになっています。ファインダーを覗きながら、絞りもシャッタースピードもピントも合わせられるという利点があるのです。シャッタースピードはB~1/1000。

OM-1は引き締まった、という表現を使ってきましたが、見た目はそうなのですが実際の私の印象としてはかなり華奢なお嬢様のようなカメラです。巻き上げの感触が今にも割れそうな薄いガラスのような感触、あまり手荒に巻き上げることはできません。大丈夫かもしれませんが私にはとても大丈夫とは思えない…。そっと優しく撫でるように巻き上げます。そしてシャッターを切る。シャコン…と淑やかな、大人しいシャッター音です。可憐です。

ファインダーは明るく美しいのですが、持病のプリズム腐食があります。これは自分でばらして処置するか、OM-10のものを移植するかなどの対処法がありますが、私のは腐食はそれほどまでひどくなかったのでそのままにしています。気になる人は気になると思うので、カメラ屋で実際に覗いて確認して購入する方がいいと思います。

レフ機といってもかなりコンパクトな姿から、散歩に連れていきたくなるカメラです。個人的に50mm F1.8を着けると最高に見た目が可愛いのですが、まだ入手できていません。私が持っている50mmはF1.4。35mmはF2.8でどちらも好きなレンズですが、ZUIKOレンズは最近中々お店で見かけないものの魅力的なものが多くて、機会があったら手にしたいものです。

もう一度申し上げると私がこのカメラで一番好きなのは見た目、次にシャッター。撮れる写真はその次なのかと言われるかもしれませんが、とにかくその二点が「撮りたい」という欲求を激しく駆り立てる、おそろしく魅力的なカメラなのです。よくぞこんな美しいカメラを生み出してくれたなと思っております。好き。

では実際にフィルムで撮った写真を何枚か、フィルムごとに紹介していきます。クリックすると拡大されます。

FUJIFILM C200

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FUJIFILM Neopan Acros100

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FUJIFILM SUPERIA X-TRA400

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FUJIFILM記録用100

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FUJIFILM 記録用400

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FUJIFILM PRO400H(expired)

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Kodak GOLD200

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Kodak Color Plus200

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Seagull 100

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lomography 100 Color Negative

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lomography 400 Color Negative

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lomography 800 Color Negative

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OM-1は2020/10/7現在で使用フィルム本数は18本と、一位のZenzabronica S2(21本)に次いでの数で、35mmフィルムのフィルムカメラでは一番使用本数が多いカメラです。もちろん入手時期によりますので、一概にこれが一番使用頻度が高いという言い方はできないのですが、やはり持ち出したくなる楽しさが数に反映されている気がします。

持っているレンズは、

・G.ZUIKO AUTO-W 35mm F2.8
・G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4
・E.ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

の三本です。本体だけでなく、レンズもコンパクトな作りで、なによりピントリングのゴム部分が触っていて気持ちいいのがお気に入り。いやレンズのコンパクトな姿もお気に入り。

紹介できるカメラも残り少なくなってきたような気がしますが、お付き合いいただければ幸いです。ありがとうございました。

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