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CVを高める10の手口を解説!手口1 あとひと息でハードルを下げる「イマココ提示」

こんにちは!博報堂プロダクツ ことばのUXラボです。

私たちはさまざまな企業やサービスのWEBコンテンツを、UXライティング視点でチェックして、コツコツと研究を重ねています。

今回はそんな私たちが、一年間の事例収集をもとに発見した、コンバージョンをUPさせるメソッドをご紹介します。その名も「CVを高める10の手口」。

手口のひとつ目は、 登録サイトなどに欠かせない「イマココ提示」です!

今回の登場人物

ことばのUXラボ コピーライター

「イマココ提示」ってなに?

伊藤:「イマココ提示」は、名前の通り「今どの段階にいるのか」を提示するコピーのこと。ゴールまでにどれくらいかかるかを提示することで離脱を防いだり、登録作業を小分けにしてユーザーに達成感を与えたりするのが目的です。

浪岡:この手口の事例は、会員登録やお問い合わせページで結構見かけました。例えばこれは相談サービスのお申し込みフォームなんですが、こうやってステップがいくつまであるのかが書いてあると、単純にわかりやすいですよね。それに一つひとつ手順をクリアしていくとなんだか達成感があります。

浪岡:これは動画サイトの申し込みフォームですが、手順がいくつあるのかが、ステップでわかりやすく明記されています。
高谷:進捗状態を表す「ステップインジケーター」が効果的な例ですね。

高谷:ステップごとにページが遷移するものだけでなく、一枚のページの中で「あと〇問」と出てくる事例もあります。「イマココ提示」は会員登録やアンケートを取る際に、途中離脱を防ぐ工夫としてすぐに使えそうですね。

聞く情報とステップは最小限に。

伊藤:この動画サイトの場合、ユーザーに聞いているのは「メールアドレス」と「パスワード」とシンプルなところも良いよね。基本的に、ユーザーに求める情報量が多いほど離脱の可能性が高くなると言われているから、登録フォームを作る時は、「本当に必要な情報」を精査して、求める情報を最小限にすること、ステップ数を少なくすることが大切になってきそう。

高谷:なるほど。コピーを書いていく前に「この情報を本当に聞く必要があるのか」をクライアントと精査するのが大事ですね。

聞くのはハードルの低いものから。

伊藤:それにユーザーに聞いていく情報の順番も肝だよね。ユーザーもいきなり名前やメールアドレス、携帯番号を聞かれるとびっくりしてしまう。個人情報はできるだけ最後に聞くのがポイント。ハードルの低いものから順に答えてもらうことで、「ここまで答えたんだから最後まで答えないともったいない」と思わせ、個人情報を聞き出しやすくなる効果もありそう。
 
浪岡:確かにそうですね。最初の設問は、入力形式より選択形式のものにするとハードルが下がりそうです。それに頑張って答えて「あと1問!」とか言われると、とりあえず登録してみようかな、という気になります。
 
いかがでしたか?
登録やお申し込みフォームのCVは、売り上げに直結する項目です。だからこそ、言葉だけでなく「何を聞くか」を取捨選択することが大切なんですね。ぜひ今日から活用してみてください。
 
それでは次回もお楽しみに!


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