東京墨田区にある「すみだ北斎美術館」では、まだ先の話ですが、3月14日から5月21日までの期間で企画展「北斎バードパーク」を開催します。
北斎をはじめ北斎一門が描いた様々な鳥や、鳥の意匠が観られるということです。
そしてプレスリリースは「北斎が本物の鳥を制作の演出に使用した『竜田川に紅葉の図』のエピソードをご紹介します」という文章で締めくくられているのですが……これを読んで、楽しみです! となるほどに北斎のことを知らないんですよね……。
ということで、どういうことかと言えば、Wikipediaに下記のような逸話が記されていました。葛飾北斎の有名エピソードの一つなのだそうです。
なおこの話は、明治期の浮世絵研究者で美術史家の飯島虚心の『葛飾北斎伝』に書かれているそうです。どこまで実際の話しなのかは不明。ただ、この話によって、葛飾北斎(1760〜1849)と谷文晁(1763〜1841)が同時代の人で……生まれが近いし、葛飾北斎が今の墨田区あたりを転々としていたのに対して、谷文晁は台東区に居たのですから、この話が嘘だったとしても、実際に2人が会っていてもおかしくないなぁと気づかせてくれるすばらしい逸話ですね。
そのほか、12月からは正月にふさわしい、北斎の肉筆が『新年風俗図(初夢・朝化粧)』の複製が展示されているそうです。こちらはアメリカのフリーア美術館に所蔵されている作品を、高精細複製したものです。
ちなみにフリーア美術館のホームページでは、ものすごい超解像度のデータが無料かつ著作権フリーで公開されています。1つの画像が数百万MBという超絶解像度を誇ります。絵の細部まで観たいという方には、そちらをおすすめしますし、雰囲気を楽しみたい人には、複製のあるすみだ北斎美術館に足を運んでみると良いでしょうね。
というか、同館では12月15日〜2月26日までの期間で企画展『北斎かける百人一首』を開催しています。むしろこちらの方が観たいような……。
ということで、また「すみだ北斎美術館」へ行ってみたくなりました。