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2024年1月のトーハク「甲冑コレクション」……あの「うさぎ耳の兜」も見参!

本日は雨の中をウォーキングがてら、東京国立博物館(トーハク)へ行ってきました。もう仕事を引退した、ご隠居さんのように、トーハクへ通っていますが……残念ながらまだ仕事もしています……。

行ってみたら、激混みでしたね。雨が降っていたので誰も来ないだろう……なんて侮っていましたが……外国人もわんさか来ているし、日本人もそれなりに来ていました。それでもう館内をぷらぷらとあてもなく散歩して……夕方からはそのまま家族と合流して門前仲町へ行ったので、本日の歩いた歩数は……12,387歩でした。まぁまぁ歩きましたね。

ということでヘトヘトなので、何かを調べて書く気力が湧かずにいるので、トーハクに展示されていた甲冑などを、写真中心にnoteしていきます。

■明智左馬介のものではない甲冑

左側の「うさぎ耳」の変わり兜の甲冑ですが……ちまたでは明智左馬介が使っていたものと、たびたび紹介されているようです。ちょっと調べてみると、2021年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では、明智左馬助を演じる間宮祥太朗さんが、この兜を模しただろうものを着ています。

とはいえ、そもそもどんな甲冑を着ていたかなんて、めったに記録に残っていないものなのでしょう。わたしが「おいNHK! その兜は明智左馬助のものではないぞ!」と言ったところで、全く意味のないことなんですよね。じゃあ明智左馬助はどんな甲冑だったのか? は、もう調べられないんですから。なにかを着せなきゃいけないなら、少しでも拠り所のある甲冑を着せた方が良いですからね。

ということで、うさぎ耳の甲冑は《南蛮胴具足》と言います。以前はトーハクの解説パネルも、“伝”明智左馬助所用だったのですが、何年か前から取り下げられたようです。とはいえ、絶対に明智左馬助が使ったものではない! とも言えないわけですけどね。

詳細については、下記noteをご覧ください。

■徳川家康の遺品として伝わった《色々糸威二枚胴具足》

《色々糸威二枚胴具足》安土桃山〜江戸時代・17世紀・横田卓一氏寄贈

かつては豊臣秀吉の影武者の具 足といわれていましたが、現在では 徳川家康の遺品として尾張徳川家へ 譲られた16領の同形の具足のうちの 一つと考えられています。

解説パネルより

■奈良・長谷寺の《白糸威鎧》

《白糸威鎧》室町時代・16世紀・奈良・長谷寺

《白糸威鎧》室町時代・16世紀・奈良・長谷寺

長谷寺の鎮守である与喜天神に天正20年(1592) に寄進され、祭礼に用いられたと考えられる大鎧です。全体を木綿の組紐で白糸威とした珍しい作例で、金銅製の金物には桐紋をおもに用い、大袖には違い鷹の羽紋の金物を飾っています。

解説パネルより

■武田氏の家督相続の証……国宝《小桜韋威鎧》のレプリカです

なぜか京都国立博物館の所蔵品が、トーハクに展示されているという……。レンタル移籍みたいな感じで、代わりにトーハクからも京博へレンタルされているんでしょうかね。

それにしても、京博所蔵のものでも、京博で展示されていたら写真撮影がおそらくNGなのに、トーハクで展示されると撮影OKっていうのも面白い話ですね。はやく全ての国立博物館&美術館が、撮影OKにしてくれればいいのに……って思います(本当は、全ての公立の博物館&美術館……東京芸大美術館も含む)。色んな人が、どの展示品の何にどう思ったのかを、発信しやすくなったらいいのにと。

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