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印象派を観るならココ! っていうくらいに良かった……箱根・ポーラ美術館

鑑賞する場所って重要ですね……天気も。

先日、箱根の宿に泊まりに行きました。初日は、息子と2人で早川沿いの畑宿という場所で、黒曜石を探しました。夜には妻を箱根湯本まで迎えに行ったのですが、その直後から天気が崩れ……かなりの暴風が吹き始めました。二日目……朝からものすごい雨と風が部屋の窓を叩く音で目覚めました。「あちゃぁ〜、これはどこにも出かけられないねぇ」と言いつつ、わたしは少しうれしかったのです。

というのも、わたしは旅先であまり外に出かけたくない派だからです。宿でゆっくりとすごしたい。なのですが、妻はとにかくどこでもいいから出かけたい派……もしくは(わたしを)出かけさせたい派。でも出かけられないような天気なら仕方ありません。

それでも朝食をとり、部屋に戻ると「今日はどうするか?」の家族会議です。その時、ちょうど宿からクルマで5分のところにある、ポーラ美術館へ「行ってくれば?」と妻に言われました。わたしはあまり興味がなかったのですが、クロード・モネやアンリ・ルソーなどの作品があるというので「まぁ行ってもいいかなぁ……」と。その後、妻はなぜか「今日は消しゴム判子を作りたい」と言いはじめ「セブンイレブンまで(クルマで)送っていって」と言います……「帰ってきたら、そのまま美術館へ行けばいいじゃん」と。

そんなわけで、セブンイレブンから宿へ戻り、わたしはそのままポーラ美術館へ行った次第です。

箱根のポーラ美術館……軽井沢や安曇野などの避暑地に、美術館ってよくありますよね……周辺には、ほかに行きたい場所があるせいもあって、行きたいって思ったことがありませんでした。むしろそうしたところにある地元の博物館の方へ行きたいですしね(わたしの場合は、です)。それで、ポーラ美術館も、つまらなかったらササッと見て、帰って温泉にでも入ろう……そんなふうに思いながらクルマで出かけました。

風が轟々と吹き荒れて、道路には太い枯れ枝があちこちに落ちています。レンタカーとは言え、窓などに当たらないといいなぁなんて思っていると、すぐに美術館に付きました。9時50分くらいだったでしょうか……駐車場にはすでに20-30台くらいのクルマが停まっていました。

実はわたし、嵐って嫌いじゃないんです。もちろん災害に遭わない前提で書いています。なぜ好きなのかと言えば、嵐って、地球が生きている……脈動している感じがするからです。普段はシーンと静まりかえっているだろうポーラ美術館周辺の森も、その日はガサガサと色んな音を立てています。それでも、雨に濡れる濃い緑の木々の葉が、雲から漏れるかすかな陽の光を受けて、きらきらと光る様子がとてもきれいでした。

少し遠回りして、駐車場方面からではなく正面のエントランスから美術館へ入りました。かわいらしい小さなブロンズ像がありました。中に入ると、カンカン帽をかぶった女性の像。その女性像は静かな場所に展示されているのに、ガラス一枚むこうの外は、木がわっさわっさと揺れています……そのコントラストが面白いなぁと。写真で表現したいと思いましたが……むずかしいですね。

入場料は2,200円くらいでした。高いなぁ……って思ってしまうのは、庶民のわたしだからでしょう。周りはキレイなかっこうをした人たちで溢れていて……その中に、起きたままのかっこうで来たわたしw もらい物のサイズが大きめのTシャツに、ユニクロで買ったダボダボのショートパンツ……それに検診センターでもらった短い靴下と、息子とのサッカーで汚れている白いスニーカー。この空間で、明らかに自分が異物だってことが感じられて、そのコントラストも面白いですw

誰なのか……おそらく現代美術のアーティストの特別展が、館内の半分以上の展示室を使って開催されていました。いちおう各展示室の入口に立って観てみましたが、自分の大好きな感じではないなぁと思いつつ、同館のコレクションが展示されている部屋へ行きました……やっと今回の本題です。

Perplexityという生成AIに、展示されている人たちの名前を入力していき、生年順に並べてもらいました。生年月日も記してもらいましたが、校正はしていないので、どれだけ正確なのかは分かりません……が、だいたい合ってそうなので、その順番で展示品をnoteしていきたいと思います。

カミーユ・ピサロから始まり、ドガやゴーガン(ゴーギャン)、モネやルノワールと……印象派からポスト印象派の、現代では巨匠とされる人たちの作品が並んでします。

特にモネの作品が複数展示されている部屋で、全体を見渡した時に思ったのが……「今日、この強く自然を感じられる嵐の日に来て良かったな」ということでした。


以下は、山田五郎さんのYouTubeチャンネルで語られている人間像みたいなものを要約しつつnoteしていきます。(と思って始めましたが、2-3個で挫折しました…すみません)

カミーユ・ピサロ (1830-1903)

カミーユ・ピサロ《エヌリー街道の眺め》
1879年
油彩/カンヴァス

ピサロは「良い人」と言われており、人格者という評判が強すぎて逆にキャラが薄いと言われています。 しかし、生涯を追っていくとかなり異色の存在だったことがわかります。

まず、ピサロは印象派の仲間たちの中で最年長であり、1830年生まれなのでモネよりも10歳上、マネよりも2つ歳上でした。 また、ピサロはフランス人だと思われていますが、実はデンマーク国籍であり、生涯デンマーク国籍も持っていました。

また、ピサロは画家になる前は、お父さんの商売を手伝っていましたが、絵が好きで独学で絵を学び始めました。 そして、1850年にデンマークから来た画家のフリッツ・メルビューと出会い、絵を習うようになり、画家になることを決意しました。

カミーユ・ピサロ《エヌリー街道の眺め》

YouTubeの中で山田五郎さんは、ピサロはモネの影響を受けたと言っています。 ピサロはモネよりも10歳年上ですが、モネの光と色を表現する技法を学び、自分の作品に生かしました。今回、ポーラ美術館で見た《エヌリー街道の眺め》などは、かなりモネの作風に寄せたような作風ですよね。筆致もですが、(写真では分かりづらいですけど)光の明るさなどはモネそのもののように見えます。

カミーユ・ピサロ《エヌリー街道の眺め》

エドガー・ドガ (1834-1917)

エドガー・ドガさんは、バレエダンサーや競馬場の絵を描くことで有名です。ドガのバレエダンサーの絵を……ポーラ美術館にも所蔵されているそうですが……見るたびに思い出すのが、日本の吉原が描かれた作品です。なぜかと言えば、この頃のバレエダンサーはダンスしていれば良かったわけではなかったからです。

それはさておき、ドガさんは印象派展の立ち上げメンバーの1人でした。ただ……師事した人の影響なのか、今回観た《ルノワール夫妻の肖像》は、印象はというには、少しどんよりとした色使いです。ドガさん……バレエダンサー以外の作品が思い浮かびませんが、「まぶしがり病」で外の光が苦手だったそうです。そんなこともあって、暗い色使いなんですかね。

エドガー・ドガ《ルノワール夫妻の肖像》
1904年頃
バステル/紙

ポール・ゴーガン (1848-1903)

ゴーガン……ゴーギャン……って、モネよりも年長者なんですね。ポスト印象派の画家って言われているから、モネよりも年下なのかと思いました。どうやら印象派としては花開くことなく、印象派の呪縛から解かれた時から評価が高まった画家のようです。そのきっかけとなったのが、ブルターニュ地方のポン=タヴェンという場所に引っ越したことにあるようです。

そこで新たな画家仲間たちから刺激をうけ、徐々に印象派から脱していった……。今回観覧できた《ポン=タヴェンの木陰の母と子》は、1886年……ゴーギャンがちょうどポン=タヴェンに引っ越した年の作品です。まだ印象派っぽい描き方ですが、木陰にたたずむ母子の様子は……ゴーギャン独自の雰囲気を漂わせようとしている……ように見えなくもありません。

ポール・ゴーガン《ポン=タヴェンの木陰の母と子》
1886年
油彩/カンヴァス
ポール・ゴーガン《ポン=タヴェンの木陰の母と子》
ポール・ゴーガン《ポン=タヴェンの木陰の母と子》

クロード・モネ (1840-1926)

それほど西洋美術が好きってわけでもないわたしでも、「モネっていいなぁ」って思わせられます。山田五郎さんによれば「特に日本で人気がある」ということだった気がします。

その証拠に、モネ作品を集めた大規模な特別展が、毎年1-2回は開催されていますよね。わたしも国立西洋美術館でいくつかの作品を何度も観ていますし、特別展へも行っているので……(脳裏にはあまり残っていないけれど)観たことのある作品数は、かなりの数にのぼります。

クロード・モネ《散歩》
1875年
油彩/カンヴァス

モネと言えば……この草原に日傘を差して立つ、モワぁ〜っとした女性……妻のカミーユ……を思い浮かべる人も多いでしょうね。今回の《散歩》も、そんな作品の1つ。なぜか全体を撮るのを忘れました(全体はこちらでも見られます↓)。

クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら》
1884年
油彩/カンヴァス

《散歩》もでが、モネの作品ってモヤモヤしている感じが特徴ですよね。画面から離れていくほど何が描かれているのかハッキリとしてくる……みたいな。ポーラ美術館で《ジヴェルニーの積みわら》を遠目から見た時に「うわ! この作品って、こんなに奥行き感のある絵だったっけ?」って、すごく驚きました。2Dの“絵”なのに、その絵のあるところだけ窓なんじゃないか? っていうほどに奥行きを感じたんです。これってなんだろ……照明の当て方がすばらしいのかもしれませんし、多く描かれた《ジヴェルニーの積みわら》の中でも秀逸な……というかわたしの好みにぴったりな作品だったのかもしれません。

クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら》
クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら》
クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら》
クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら》

《睡蓮の池》も、「こんなに良い作品だったっけ?」と、誰も見ていない頃合いを見計らって何度も作品の前に立って、全体が見渡せるとおくから……または部分をじっくりと観るために近くに寄って見てしまいました。

クロード・モネ《睡蓮の池》
1899年
油彩/カンヴァス

《睡蓮》も、モネが何度も描いた画題の1つです。上野の西洋美術館でも、似たような絵を観たことがありますが……まぁモネだなぁという感じですねw

クロード・モネ《睡蓮》
1907年
油彩/カンヴァス
クロード・モネ《国会議事堂、バラ色のシンフォニー》
1900年
油彩/カンヴァス
クロード・モネ《国会議事堂、バラ色のシンフォニー》

ベルト・モリゾ (1841-1895)

印象派を代表する女性画家の一人で、柔らかな色彩と繊細な筆触が特徴。主に家族や身近な人物、日常の風景を題材とし、特に母子の情景を描いた作品で知られる。エドゥアール・マネの影響を受けつつも、独自の透明感のある光の表現を確立した。

ベルト・モリゾ《ベランダにて》
1884年
油彩/カンヴァス
ベルト・モリゾ《ベランダにて》

ピエール=オーギュスト・ルノワール (1841-1919)


ピエール=オーギュスト・ルノワールは、明るく華やかな色彩と柔らかな筆触で、女性や子供の肖像画、日常の風景を描いたそうです。わたしのなかでは超有名なんですけど、なんでだろって考えると、喫茶店のルノアールの印象のような気がします。以前はよく行っていたんですよね……喫茶室ルノアールへ。今回、ポーラ美術館に展示されていた《レースの帽子の少女》は、そんな喫茶室ルノアールにかかっていそうな作品でした。特に額がね……すごいゴージャスだなぁ……と、その立体的な造形に見入ってしまいました。

アンリ・ルソー (1844-1910)

アンリ・ルソーは、もともと税管吏だった方。そう聞くと、ちゃんとした人っぽい印象になりますが、話を聞くほど絵を観るほどにヘンテコな濃いキャラだったんじゃないかなとも思えてきます。

アンリ・ルソー《エデンの園のエヴァ》
1906-1910年頃
油彩/カンヴァス

わたしは、ルソー=ヘンテコ画家というイメージで固まってしまっている上に、そんなにルソーの作品に惹かれることもありませんでした。なのですが、ポーラ美術館で観たルソーの作品は、なんだか目が離せなくなるような魅力を感じましたね。なんでだろ?

アンリ・ルソー《エデンの園のエヴァ》

まぁ自宅に飾りたいか? と聞かれたらノーかなぁ。でも東南アジアあたりのエキゾチックな高級リゾートホテルのロビーとかエレベーターホールとか、部屋に飾ってあったら、すごく馴染みそうですよね。

アンリ・ルソー《ライオンのいるジャングル》
1904年
油彩/カンヴァス
アンリ・ルソー《ライオンのいるジャングル》

わたしはモネみたいな色鮮やかな色合いの作品が好きなのですが、ルソーの《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》は、暗さを感じさせない夕暮れ(朝焼け?)な感じが良いですね。これは好き。

エッフェル塔とトロカデロ宮殿、それにアンヴァリッド橋と、どれもカッチコチに硬いものだらけの絵なのに、ふわっふわに柔らかそうな雰囲気が好きなのかもしれません。無機質な感じがしません。

アンリ・ルソー《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》
アンリ・ルソー《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》
アンリ・ルソー《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》

ジョルジュ・スーラ (1859-1891)

新印象派の創始者として知られ、点描技法を確立した画家です。光学理論を取り入れ、色彩の科学的な研究に基づいて作品を制作しました。代表作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』は、点描技法を用いた大作で、印象派から後期印象派への移行を象徴する作品となりました。わずか31歳で夭折したにもかかわらず、20世紀の美術に多大な影響を与えました。(Perplexityによる解説)

ジョルジュ・スーラ《グランカンの干潮》
1885年
油彩/カンヴァス
ジョルジュ・スーラ《グランカンの干潮》

ポーラ美術館の、モネやこのスーラの展示されている部屋……とても良い雰囲気なのですが……1つだけ嫌だったのは、部屋の中央にいくつもの電球を吊り下げたゲージツ作品が展示されていることでした。絵の全体を見ようと、後ずさると……床に転がる電球たちを踏みそうになりそうなんですよね。で、館のスタッフに「気を付けてくださいね」と声がけされるという……。しかもその電球の光が、壁際にかかる絵画作品に……このスーラの作品にもですが……映り込むんです。そして、隣の部屋を観ていた時に「パッキーン!!」っていう盛大な音が聞こえてきて……案の定、その電球作品が踏まれて割られていました。監視のスタッフの女性が、気の毒でしょうがなかったです。そりゃ踏むでしょ。もしくは踏まれる前提で、同じ電球をいくつも用意しておいてほしいですね。踏んじゃっても「あっ、大丈夫でぇ〜す! すぐ換えをお持ちしますねw」って、カフェ店員みたいに応対してほしいなぁと……展示するならねw

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック (1864-1901)

ロートレックって……名前がかっこいいですよね。フルネームは、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)。南フランスのアルビに生まれたのですが、このトゥールーズ=ロートレック家は9世紀まで家系を遡れる名家で、アンリが生まれたころは伯爵だったそうです(フランス革命後にも伯爵とかってあったんですね)。

Wikipediaによれば「自身が身体障害者として差別を受けていたこともあってか、娼婦や踊り子のような夜の世界の女たちに共感。パリのムーラン・ルージュをはじめとしたダンスホール、酒場などに入り浸り、旺盛な性欲をもとに娼婦たちと頻繁に関係を持つデカダンな生活を送った」とあります。この方もなかなかにクセ強な感じだったのかもしれません。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ド・ラ・ガレットにて》
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ド・ラ・ガレットにて》
1891年頃
油彩、グワッシュ/厚紙

5月頃にはSOMPO美術館でロートレック展をやっていましたが、今度の11月23日からは三菱一号館美術館でも「『不在』―ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレック」展が開催されるそうです。このソフィ・カルという方を知らないのですが、この展示とは会場が異なる? 小展示として「坂本繁二郎とフランス」というのが開催されるっぽいので、こちらは観ておきたい気もします。

ヴィルヘルム・ハマスホイ (1864-1916)

ピカソの青の時代の頃の作品の近くに展示されていて、ちょっと空気が違うなぁという作品が、ヴィルヘルム・ハマスホイの《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》。

ヴィルヘルム・ハマスホイ《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》
1899年
油彩/カンヴァス

彼の絵の特徴は、白・黒・灰色を基調とした抑えた色調であること。また時間が止まったような静寂な雰囲気、そして細密なタッチ。さらに鑑賞者に背を向ける人が描かれていることが多いそうです。その人っていうのが、たいていは妻のイーダさんを描いているそう。ポーラ美術館に展示されているのは、どの特徴も感じられるハマスホイのスタンダードな作品ということになるでしょうか。周りの作品との雰囲気がまったく異なるため、ものすごく異色な感じがしました。

ヴィルヘルム・ハマスホイ《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》

アメデオ・モディリアーニ (1884-1920)

イタリア出身の画家・彫刻家で、エコール・ド・パリの代表的な芸術家の1人。1884年に、イタリアのリヴォルノに生まれ、ユダヤ系の家庭で育ったそうです。1906年…22歳にパリに移住し、モンマルトルでピカソや藤田嗣治らと交流。1920年…35歳で結核性髄膜炎により亡くなりました。

絵は、細長い首と顔の特徴的な肖像画で知られています。彫刻的な要素を取り入れた独自のスタイルを確立し、エキゾチックな雰囲気を醸し出した……と、AIに聞いたら言っていました。

アメデオ・モディリアーニ《婦人像(C.D.夫人)》
1916年頃
油彩/板
アメデオ・モディリアーニ《婦人像(C.D.夫人)》

こういう肖像画を発注した人たちが、どんな人だったのか興味がありますね。長い首もですが、それぞれの目がとても印象的です。はじめは「死んだ魚みたいな目だな」と思いましたが、近づいて観てから一度後ろへ下がって全体を見ると、なぁ〜んかよくわからないけど目が離せなくなりました。この感覚は実物を観たから得られたような気がします。

アメデオ・モディリアーニ《ルニア・チェホフスカの肖像》
1917年
油彩/カンヴァス
アメデオ・モディリアーニ《ルニア・チェホフスカの肖像》
アメデオ・モディリアーニ《ルニア・チェホフスカの肖像》
アメデオ・モディリアーニ《ルネ》
1917年
油彩/カンヴァス
アメデオ・モディリアーニ《ルネ》

このnoteの冒頭でも書きましたが、コレクション展に関しては、とても良い雰囲気の中で良い作品を観ることができました。特にモネ……作品が良かったのか、室内の雰囲気が良かったのか、照明が良かったのか、それとも全ての条件が絶妙にわたしの好みに合っていたのかは分かりませんが……今まで観たモネの作品の中で一番良かったかもしれないなぁ。

コレクション展を1時間くらい観たでしょうか。徐々に人が多くなってきて……どの作品の前にも1人か2人は居るという状況になってきたので、潮時だなということで展示室を後にしました。

でもですね……ポーラ美術館には、有料エリア以外にも、無料で観られる小展示室のようなものが、チケット売り場の横っちょにあったんです。

説明を読むと、過去にポーラ美術振興財団の助成を受けた作家を紹介する展覧会シリーズ「HIRAKU Project」の展覧会ということです。現在は同プロジェクトの第16回目で、鈴木のぞみさんという方の作品が並んでいます。

展示室というか、小さなブースを覗いてみると、意外にも……とても面白い作品ばかりでした。まぁわたしの好みにピッタリだったということです。

天体望遠鏡ですね……「覗いてみてください」と書いてあるので、覗いてみると……

簡単に言えば、望遠鏡とか双眼鏡みたいなのとか、メガネとか化粧のコンパクトケースとか、それらのガラス面に写真などがプリントされている作品です。どこが面白いのかを説明するのは面倒なので省きますが……おもしろかったり、かわいかったり、ほしくなったりしました。

こちらの小展示は12月1日まで開催されるそうです。その後はまた異なる作家さんの作品が並びそうですが、ちょっと分かりません。

ということで、9時50分頃に着いて、美術館を後にしたのが12時過ぎだったと思います。ざっくりと2時間くらいを過ごしたことになるようです。ほぼ、それほど広くもないコレクション展の部屋で2時間もいたんだなぁと思うと、やっぱりけっこう楽しかったんだと思います。来てよかったです。

残念だったのは、暴風雨のため、外の散歩道が閉鎖されてしまっていたことです。こちらは無料で入れそうなので、次に箱根に来た時には、この庭を歩いてみたいと思います(箱根……数年に1度は来るんです)。

それでは今回のnoteは以上です。

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