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もうすぐ『超・日本刀入門』展が始まります! 静嘉堂@丸の内 国宝・重文9振 撮影OK

丸の内にある静嘉堂美術館では、6月22日(土)~8月25日(日)の会期で、『超・日本刀入門revive―鎌倉時代の名刀に学ぶ』展が開催されます。同展のチラシによれば、「日本刀の黄金時代」と称される鎌倉時代を中心に、平安~南北朝の古名刀を特集するということ。


■国宝・重要文化財の9振を展示

静嘉堂文庫は約120振の刀剣を所蔵しているそうですが、その中には、国宝1振を含む重要文化財9振があります。今展では、9振全てが展示されるほか、織田信長や滝川一益、直江兼続などの戦国武将に由来する名刀が見られるということです。

ちなみに、国宝・重要文化財の9振とは、国宝なのが手掻包永の《太刀 銘 包永(かねなが)》で、重要文化財は以下の8振です。

《太刀 銘□□五月六日 友成》、左安吉《太刀 銘 安綱(名物日置安吉)》、《太刀 銘 行光》、古備前高綱《太刀 銘 高綱(附:打刀拵、通称:滝川高綱)》、新藤五国光《太刀 銘 国光》、《太刀 銘 真長》、《太刀 銘 宝寿》、《短刀 銘 安吉》。

■刀剣乱舞 ONLINEの《後家兼光》も登場

伝 長船兼光の《刀 大磨上げ無銘(号 後家兼光)》が展示されるのも、今回の目玉かもしれません。こちらは国宝でも重要文化財でもありませんが、「刀剣乱舞 ONLINE」でキャラ化された1振。

上杉景勝の忠臣、直江兼続が、豊臣秀吉の遺品として賜ったものだといいます。そして直江兼続が亡くなった後には、後家(ごけ)となった奥さんの「お船の方」から、主家の米沢藩上杉家へ献上されました。そのさらに約200年後の戊辰戦争後、米沢藩は、薩長土肥に抗して敗れます。戦後に、婚姻関係にあった土佐藩の助力によって、比較的に軽い処分で済みました。その礼として、米沢藩から土佐藩の山内家へ贈られたと伝わっているそうです。ちなみに今展の音声ガイドは、「刀剣乱舞 ONLINE」にて「後家兼光」役を演じる声優、福山潤さんが担当するとのこと(700円)。

その他にも、こちらも国宝でも重要文化財でもありませんが、金象嵌で「本多平八郎忠為所持之」と刻まれている、一文字守利の《太刀 銘 守利》も、展示されるそうです。

■出品される全ての刀剣の撮影がOK

さらに画期的だなと思ったのは、出品される「全刀剣」が「撮影OK」となったことです(プレスリリースによる)。※同時に展示される国宝《曜変天目茶碗》については、引き続き撮影禁止です。また、浄瑠璃寺旧蔵の《木造十二神将立像(七軀)》についての撮影可否については不明。これを機に、美術館や博物館での撮影OKが広がってほしいものです。

■展示概要

・会 期 : 2024 年 6 月 22 日(土)~8 月 25 日(日) ※会期中一部展示替えあり
・会 場 : 静嘉堂@丸の内(明治生命館 1 階)
・休 館 日 : 毎週月曜日(ただし 7 月 15 日・8 月 12 日は開館)、7 月 16 日(火)
・トークフリーデー:8 月 13 日(火)
・開館時間 : 午前 10 時~午後 5 時
(毎週土曜日は午後 6 時まで、第 3 水曜日は午後 8 時まで)
・入 館 料 : 一般 1,500 円 大高生 1,000 円 中学生以下無料

6月30日(日)、7月13日(土)、7月27日(土)、8月11日(日)の各回11時からはスライドトークが実施されます。わたしの刀剣初心者は、ぜひ参加したいとことです。(参加自体は無料ですが、当日の美術館入館券が必要です)


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