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俳句 春めく


俳句を作りました。今回は三句です。
山吹についてのエッセイを添えました。
見出し画像は木瓜の花です。
「星の汀 / ほしのみぎわ」様。
写真を使わせていただきました。

俳句

植え込みで 春を祝うや 更紗木瓜さらさぼけ

菜の花や 緑の土手に 疎ら咲く

山吹や 訪ね探せば 空曇り

ショートエッセイ 「山吹の季節」

今日は山吹を見にいつもの散歩道を
少しそれた。

以前、紹介した山吹の和歌を
見つけてから
花が咲くのを楽しみにしていた。

行ってみると、まだ咲き始めだけど
きれいな山吹が咲いていた。

ここの花は五弁花だった。
太田道灌の山吹は八重山吹らしい。

「実のひとつだに 無きぞあやしき」

と歌われているけれど、
花はとてもきれいな色だ

いつもは撮らない写真を撮って
みたくなった


時候は以下の通りです。
・春めく
 草木や虫・鳥など、自然のものに春
 らしさを覚えるころのことである。
 「めく」という接尾語は、この季語の
 場合、その兆しが見えてくるという意味
 を添えることばで、「夏めく」 「秋
 めく」「冬めく」とも使えるものである
 が、「春めく」は、ことばとしてよく
 成熟している。春を待つ思いが人々に
 強くあったことを思わせる季語である。

季語は以下の通りです。
・更紗木瓜(さらさぼけ)
 三月から四月にかけて、葉に先立って、
 棘のある枝上に五弁花がかたまって咲く
 。紅白の混じったものを更紗木瓜という。
・菜の花
 黄一色の畑の広がりはみごとで、
 なつかしい春の田園風景を描き出して
 くれる。
・山吹
 四~五月、枝先に直径二~五センチの
 黄色五弁花をつける。八重咲きの八重
 山吹は花のあと実を結ばない。太田道灌
 の話しもこの八重山吹である。

ハルキ文庫 角川春樹編 現代俳句歳時記 春より一部抜粋


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