見出し画像

ベルリンでのアパート探し

2021/05 あたりに新しいアパートに引越した。
ベルリンのアパート探しは大変だというのはよく聞く話で、私も十分苦労したと言える。

どの程度の労力を払ったか記しておこうと思う。

■ 物件探し

もろもろ事前条件は以下のとおり:
- 私はもっぱら immobilienscout24 (日本で言うところのSUUMO)利用
- 私の名義と収入のみで探す(彼の収入を合計して提示をしない)
- 2部屋(日本式で言うところの1LDK)
- Altbau(戦前の古い建物で、もろヨーロッパっぽい家)

・ 開幕戦:書類集め

<SCHUFA>
個人の支払い能力の信用を数値化した書類。 immobilienscout24 の有料プランで作成した。上手く機能せず1ヶ月後に判明したのはChromeブラウザでの挙動がおかしいようでFireFoxに変えて無事書類をゲットできた。

悲しいかな、その1ヶ月の間に他のサービス経由でSCHUFA獲得のために合計€100(12000円ほど?)をドブに捨てた(結果どれも届いてないw)

<収入証明書>
会社によってどうやって入手できるか異なるので、事前に会社が使っているサービスのログイン確認などをした。月を跨ぐと最新データをすぐにダウンロードしていた。

<現アパートの家賃支払い履歴>
今住んでいる物件での家賃滞納はありませんよっという書類を現アパートの管理会社に作成してもらう必要がある。現アパートの契約書類に住所しか記載がなかったので手紙を郵送した。その翌々日あたりにメールで書類を送付してくれた。

他、パスポートやブルーカード(ビザ)は画像データを過去に保存していたのでそれを引っ張り出してきた。


・ 初戦 :内見のアポ取り

結論から書くと、合計200件ほどの物件にコンタクトを取っていた
2つの工夫を後世に残そうと思う。

<工夫1>
コンタクトを取る際、immobilienscout24 の有料プランには事前に入力した私のプロフィールをメッセージと一緒に送ってくれる機能がある。が、しかし、物件管理会社の方達はそのプロフィールをあまり見ていない。

メッセージを少し工夫したら返信率が上がった。
必要な内容は「収入はいくらか」「内見はいつできるか」「連絡先」の3つ。一番よくある足切り条件は「収入が家賃の3分の1以上であるか」なのでその点をメッセージに記載し、内見の日程調整も早いもの勝ちなようなので可能な日時を先に提示する。また電話で素早く交渉ができるように電話番号と一応メールアドレスもメッセージに記載していた。


<工夫2>
おそらくこれが最大の労力だろう。

)))))) 物件検索画面に張り付く (((((

もうこの1点な気がする。

これは本当に本当の話で、現実的な家賃の物件は掲載を開始して30分〜1時間程度で掲載が終わる。その短時間で恐らくではあるが30人くらいは希望者が集まり、そのうち収入条件を満たしている人から早いもの勝ちで内見の連絡を受ける。その中から誰も契約者がいなければ再び短時間掲載の繰り返しである。

私の場合、リモートワークということもあり世間で営業時間と言える時間は2、3週間ほど検索結果画面に張り付いていた(本業そっちのけで...)。そうして現実的な物件を150件前後はコンタクトできたと思う。そうこうして10件ほどは内見の連絡を頂けた。


・ 序盤戦: 内見

圧倒的「需要 > 供給」なので、ベルリンの1物件には複数の希望者が集まる。ベルリンでの物件探しは今回で3回目なので、4,5グループが内見時にいようが驚きはなかった(十分萎えるけど)。ちなみに日本では内見時に他の希望者がいたことは私は一度もなかった。

今回は合計で7件の内見に伺った。


・ 休憩 : 詐欺業者に連絡をしていた

 これだけたくさんの物件にコンタウトを取ればそりゃ詐欺業者も混じっている。こんなメールがimmobilienscout24から何度か届いた。

画像1

詐欺っぽい業者にコンタクトしたようだからお金の要求をされたら疑ってくれ、お金を事前に払うことはしないでねっという警報メール。聞いた話だとかなり手の込んだ方法でこちらの信頼を勝ち取ってくるので、前金は何が何でも疑ってかかった方がいい


・ 中盤戦: 申込み

内見にて物件が気に入った場合は申込をする。
コロナの影響で少し様式が変わったようだった。コロナ以前は内見の場で書類一式を物件案内してくれている方に手渡ししていたが、今回は内見のあと、その物件が必要とする書類一式をメールで送信する方式だった。

写真とは印象が違う物件も多いので、内見には伺ったが申込をしなかった物件が4件内見をして申込をしたのが3件。


・ 終盤戦: 契約書にサイン

申込をしたうち2件から契約してもいいぜという連絡をいただき、より条件がいいと思う方と契約をした。こちらもコロナ以前は事務所に伺って対面でサインを交わし、入金を経て物件の引渡しが行われていた。一方今回は、鍵の引き渡し日を決め、同日に契約書にサインと物件の引き渡し及び入金をするというスケジュールだった。

契約してもいいぜっと連絡を頂いてから契約意思の返信は長くても5日程度なので、ベルリンの物件探しは巡り会いと運だなと。。。

------------

ベルリンでの引越しは大変なのでもう出来ればやりたくない。
特に私はAltbau好きなので「200件連絡をして1件と契約」という数字だ。
条件によってはもっと高い確率で家を探せるのだろうとは思う。

最後に、ベルリンで家を探す難易度を体験したい人にはこんなゲームを。


------------

引越し編は別で書こうかな。


よろしければサポートお願いします。 元気が出ます。