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プレイしたノベルゲーを語りたい (2022年上半期編)

はじめに

こんにちは、社会人になりましたはこぴです。社会人になったらゲームする時間ほとんど無いのでは...と思っていましたが、今の時期はまだする時間があります。今はまだ。

あと、会社の同期にエロゲやってる事がバレてるみたいです、一体何を間違えてしまったのでしょうか。

エロゲ趣味バレしたオタクの末路

まあ、そんなことは正直どうでもよくって。去年の年末にノベルゲー年間まとめ記事書いたんですが、今年のペースだと分量多すぎない?ということで分割する事にしました。2022年上半期にやった作品はガチガチのシナリオゲーからちょっとキャラゲー感のあるゲームまでプレイできてとても充実していたと思います。

今回は思い入れのある作品が多いので結構気合い入れて書いてます。拙文ですが楽しんでもらえると嬉しいです。

【注意!】
全てエロゲですがR18な描写はありません。本当?
核心に触れない程度のネタバレ要素あり
作品によって分量のばらつき大、ファンの方本当にごめんなさい


車輪の国、向日葵の少女

プレイ時間:多分25時間ぐらい(計測してない)

あらすじ
日本によく似たとある架空の国のお話 その国では罪を犯すと懲役に代わり、その罪に応じた「特別な義務」が科せられ、 その犯罪者は「特別高等人」という超法規的存在によって更正指導される。
主人公の森田賢一はその特別高等人を目指す候補生であり、最終試験の課題として、 田舎町にいる三人の少女を更生するよう指示されるが……。

去年の年末にプレイした「G線上の魔王」と一緒に購入しました。一見普通の女の子なのに”罪”を背負っているのは何故なのかという疑問から興味を持ったこと。そして、シナリオライターが同じという事で、また後半のどんでん返しが面白い作品なんだろうなと思いながらプレイしてしました。

実際終盤の展開は驚きの展開が多く、「そんなこと聞いていない!!!」となるシーンもありました。しかし、それ以上にかなり社会的なテーマを全編通して取り扱っている印象を受けました。親にどこまで従う事が正しいのか、人身売買によって幸せが得られるのならばそれを許容すべきなのか、といった白黒つける事が難しい事象を取り扱っており、自分としてもとても考えさせられました。

また、法月将臣というキャラクターが本当にいい味を出しています。僕もプレイ中はなんだこのオッサン...意味わからん...って嘆いていましたが、後々冷静になって言ってる事を見てみると割と筋の通った事言ってるんですよね。
例えば

「人はすぐに忘れる。自分の損得に関係ない話を覚えようとしない。」 「ならば、話を忘れると損をすることを教えなければならない。」
「そうして、社会に罰則というものができた。」

アニオタwikiより引用 https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/9077.html

このセリフとか、なるほどな~~~と思ってしまいました。最近は性善説に少し染まりつつある僕ですが、このような性悪説の考え方も忘れないようにしたいです。自衛のためにも。

正直個人的には『G線上の魔王』の方が好きだったのですが、それは恐らくnot for meだっただけと思っています。かなり評価の高い作品であるので、一度触ってみても損は無いと思います。


さくらの雲*スカアレットの恋

プレイ時間:多分30時間ぐらい(計測してない)

あらすじ
2020年に生きる青年・風見司は、桜の木の下から100年前へタイムスリップを遂げてしまった。 ――帝都・東京。 そこは新時代への希望に満ち、文化の華が咲き乱れた、輝かしき浪漫の都。
「初歩だよ、司。最後に残ったものが真実なんだ」 そんな帝都でひとり探偵事務所を営む謎の英国女性・所長。 日々金欠にあえぐ彼女のもとで、司は数々の事件に巻き込まれていき……?
枝分かれする彼の運命がたどり着くのは、果たして令和か大正か。
100年の時を超えー 今ここに、桜舞うレトロ・ミステリィの幕が開ける!

俺も大正時代にタイムスリップして~~~~~、嘘、流石にあの時代生きていける気がせん

書くこと多すぎて個別で記事が書ける作品その1。信頼しているフォロワーがとてもお勧めしていたので、去年から買いたいな~ってずっと思っていました。結論から言うとシナリオもキャラもシチュも自分にぶっ刺さって最高の体験が出来ました。

まずこの作品のシナリオが良いです。いきなりタイムスリップが起こるのでその謎をストーリーの根幹に据えた状態で様々なストーリーが展開されていきます。最終盤でその謎が連鎖的に判明するシーンは本当に鳥肌立ちました、アレもコレも全部伏線だったんだ...ってね。

それ以外にも作中で多くの謎が発生しますが、それを所長とのコンビで周りの人の力を借りながら解決していきます。知っている情報は司くんとプレイヤーでは変わらないので、自分で推理して見ながらストーリーを楽しむのも一つの楽しみ方かなと思います。ちなみに僕の推理はほとんど外れてシナリオ騙されまくってました、オタク君ざ~こw

キャラの話をすると、やっぱり所長が一番思い入れの深いヒロインです。司くんに感情移入してるとあんなことを言ってくれたり、こんなことをしてくれたりする所長に思い入れを抱かないはずが無いんだよね。

「なら今度は私が——○○○○○○○○○○○」 

所長√ chap13

今までの関係値が全て込められているこのセリフが本当に大好きです。関係性大好きオタクはここで死にました。何と言ってるかは、自分の目で確かめてもらいたいです、、、

あとは全体的にエシーンが良かったです。蓮√もギャップでやべ~~~~~~ってなりましたが、やっぱり所長√のシーンのシチュが良かったです。詳しくは言いませんが、シーン2前半とシーン4が最高です。性癖バレちゃうね。
まだまだシナリオの細かい部分も言い足りないぐらい本当に良い作品です。曲も最高なので全人類やりましょう1。

P.S. ちゃんとエシーンまで注目してプレイしよう!


さくら、もゆ。

プレイ時間:約60時間

あらすじ

──これは‘‘魔法少女’’のための物語だ。
遠い昔。
幾人かの特別な女の子たち──‘‘魔法少女’’が人類の未来を救ったという。
その闘いは熾烈を極めた。
誰もが傷つき。
誰もが泣いて。
誰もが祈った。
ごく当たり前にすぎる‘‘戦いの物語’’がそこにはあった。
しかし……。
傷つき。
泣いて。
祈っても。
少女らは誰に感謝されることもなく。
誰に賞賛されることもなく。
……誰に、知られることもなく。
それでも‘‘戦い’’は、無事に終わった。
‘‘人類の未来を守るための物語’’を、これ以上ないハッピーエンドに導いた。
そしてそれからおよそ十年後の現在。
……春。
さくら咲き乱れる出会いと別れのその季節。
かつて人類の未来を救った少女たちは、今はもう‘‘魔法’’を忘れ──ごくふつうの少女として生きていた。
誰もが当たり前に遭遇する、ごくごくふつうの当たり前な困難に、頭を抱え、迷い、生きる道を探してた。
そんなある日。
さくら舞い散る、春の中。
「……お願いします」
少年、奏大雅は、もうひとつの春と再び出会った──
「お願いします。どうか私を、魔法少女に戻してください」
これは‘‘魔法少女’’のための物語……。
なんかでは、ない。
これは、幸せを探し出すための物語。
これは、あなたの人生のための、物語。
さくらもゆ‘‘夜’’の中……。
もう二度と、君が悲しまなくてもいいように──
さあ、引き金を引け。
たったひとりの君を救うため。
俺は。
俺は何度だって、散りゆくのだと──……

出たな最強シナリオゲー!!!!!!!!!!!

書くこと多すぎて個別で記事が書ける作品その2。過去noteにもこの作品についての記述があるように、ノベルゲーの存在を知った最初期からやりたいとは思いつつ2021/3に体験版をやってたほど期待しており、就職前の春にやっとプレイできた作品です。キーワードは「自己犠牲」「罪悪感」「無意識のヒーロー」「救い」「勇気」。

内容に関してはこのめちゃ長あらすじから分かる通り、ほぼシリアス成分しかないシナリオゲーです。某所で普通のノベルゲーのTrue√が4つ存在しているとか言われてましたが、実際その通りで全員"重み”をもったシナリオになっています。

ヒロイン、エロゲ界では最強の属性と言われている幼馴染特性を皆が持っているのでみーんな想いが重いっす(?)。本当にどのキャラクターも皆の幸せを心の底から願えるいい子ばっかりなんです、だけどそれがうまく噛み合わなかったり、自責の念が強すぎて周りの人を悲しませることになってしまうのが、プレイしていて本当に辛くって、でもそれによって救われる人も必ずいるわけでという”物語”をしっかり描き切ってるのは本当にすごいなと思ってます。

世界観自体が過去一難解でメモ取りながらじゃないとまず理解できないような内容であるし、かなりHシーンが少なめであるのにも関わらず60時間掛かることに加えて、文体も人を選ぶと言われているので、安易に人に薦めづらい作品ですが、刺さった時の印象深さは他の作品の追随を許さないなと思います。みんなも60時間プレイした後のエピローグをみて感情をぶち壊そうな…

この作品を通して、自分では自分の生きている価値が分からなくっても、その生き様は誰かにとって救いであるし、それが生きている価値になるんだよってことを学ばされました、だからもっと胸張って生きていきたいね本当に。

個人的にはクロ√も泣きましたが、千和√で一番涙流してました、杉田のそっくりさんの演技が反則過ぎる。主題歌も最高なので全人類やりましょう2。

P.S. この作品読み切ると、他の作品がスラスラ読めるようになります。

ネタバレ感想ツイ


生命のスペア

プレイ時間:約16時間

あらすじ
「一度『桜紋病(おうもんびょう)』にかかったら、あとは怯えて過ごすだけ」
夙川恵璃(しゅくがわ めぐり)は、病を患っていた。
原因は未だ不明、治療法も確立していないそれは、死に至る不治の病――『桜紋病』。
唯一助かる可能性がある治療法は、心臓の移植のみ。
しかし、適合する心臓が見つかることは奇跡に等しい。
だからこそ、妹の璃亜(りあ)が、デザイナーベイビーとして作られた。
姉の心臓の、スペアになるために。
難病に侵された姉と、彼女のために生まれた妹。
2人の家族を除いて、その秘密を知っているのは、恵璃の友人である静峰竜次(しずみね りゅうじ)だけ。
残された時間と、歪んだ覚悟。
それぞれの気持ちがすれ違う中、迎える結末とは――

2022上半期の中で個人的に最も純愛してると思っている作品

何を血迷ったか、シナリオが短めと聞いて入社式2日前にプレイを始めた作品。あらすじ見てわかる通り、設定が普通に絶望的なんですよね。ただ比較的日常シーンが多いので、普通の単独ヒロイン美少女ゲームとして楽しめました。単独ヒロインゲーム最高!!!!!

キャラの話をすると、ヒロインの恵璃の描き方が良くて、いくら自分が絶望的な状況でも主人公との関係を依存的なものにするんじゃなくて、お互いの信頼の上に成り立つ関係を持とうとしているのが良かったです。でも甘え方が可愛い、ジト目で「んふー♡」は反則なんよ。

勿論病気と姉妹関係を取り扱った作品なので、家族の存在が物語の重要なファクターになっていました。それぞれ思いを持っているけどそれを全部叶えられる手段は無くて、じゃあそこでどんな選択を選ぶのが当の本人たちにとって一番幸せなのかなって、そんなことを考えさせられる作品でした。

こういうヒロインが病気モノって一般的に起こりうる結末の選択肢はある程度限られてると思っていますが、あんまり見かけないエンドだったと思います。個人的にはなるほど、、、と納得していますが、割とどう感じるか個人差が現れる結末のタイプの作品だと思います。

プレイ時間を見てわかる通り、割と短めのゲームで気軽にプレイを始められるタイプの作品だと思います。(気軽にプレイを続けられるかは知らない)個人的にちょっと違和感を感じる場面や自分の人生経験不足から完全に感情移入できたわけではないですが、純愛を貫き通すっていう意味ではいい作品だったな~と思います。

ネタバレ感想ツイ


金色ラブリッチェ


あらすじ
私立ノーブル学園。
そこは未来の紳士淑女を作る場所。
教養だけでなく、品格を学ぶための全寮制の学園である。
とくに今年は、さる北欧の小国より王族を招いたとかで、学園は例年にない緊迫感を帯びていた。
主人公、市松央路が思いがけないことからお姫様に気に入られ、学園に叩きこまれたのはそんなとき。
寮の空き部屋の関係で、女子寮の端に押し込まれたのはそんなときだった……。

会社生活にも少し慣れた頃のゴールデンウィーク、同期は飲み会や旅行など楽しんでいた中、俺は”金色”ラブリッチェをやっていた――――

ゴールデンウィークらしいことをしたいね、と思っていた時に真っ先に思いついたのがこれ。終わってます。でもゴールデンウィークの時間をほとんど費やしてまでプレイする価値はありました。

シナリオ自体は最終√を除いて割と軽めで、普段シナリオゲー寄りばかりプレイしている自分でも楽しめるかなと少し不安でしたが、キャラの掛け合いがとても楽しくて、シリアスな話が無くてもここまで話を面白くできるんだ!とちょっと感動しました。もちろん最終√は『もゆ。』ほど永遠に重い話が続かないにしても、かなり質量の有るシナリオで、でも話は面白くって、という感じで本当に40時間プレイしたんか?ってぐらいあっという間に感じました。

この作品、ヒロインが全員金髪でしかも1人喫煙者がいるっていう中々攻めた構成してるんですが、皆それぞれ魅力的な部分があって金髪フェチになるところでした(?)Notionにプレイ中に感じたことをメモとして残しているのですが、僕はキャラゲーをしているとどうしても気持ち悪い事しか残せないようです。

シルヴィのデレボイス聞いて顔面終わってきた、
久々にエロゲの女に感情になってる

Notionシルヴィ√より抜粋

や、実際シルヴィが一番好みのキャラなんですが…一国のお嬢様なのにあんなことやこんなことをやったり、デレデレ姿を見せつけたりするの反則です。気が狂う。狂う。クレラップ。

Steam版でプレイしましたが、高画質な上にお安くお求め出来ます!初心者にもとっつき易い作品だと思うので、可愛い女の子に興味ある方は是非是非~~~

P.S. 好きな女の子の前では相手に見てもらいたい姿であり続けようとする央路は、本当に格好良い

ネタバレ感想ツイ


アマツツミ

プレイ時間:約30時間

あらすじ
言葉によって人を操ることができる『言霊』一族の末裔である主人公・誠。
一族は山間の里に隠れ住んできたのだが、好奇心旺盛な彼は外の世界に憧れ里を飛び出すことになる。
ところが、里以外での知識がなく世事に疎い誠は、数日後には腹をすかせて行き倒れてしまう。
そんなところを近くの町に住む少女に助けられ――

CGの質感がえっちすぎます!!!主人公に妹おらんけど実質妹ゲー

アマツツミ・アオイトリ2点セットセールで購入しました。シナリオもそれなりに面白いと聞いてましたが、一番の購入理由は普通にCGの質感ヤバくね?です。去年Re:LieFをプレイして衝撃を受けた時以来にビビっと来ました。

シナリオを簡単にまとめると、

甘えん坊な妹系女子、控えめ巫女さんクラスメイト、気が強そうな小悪魔系幼馴染、謎多き不思議な後輩の4人皆に好かれちゃった主人公の俺、
一体どうなっちゃうの~~~~~

です。あながち間違いではないはず。

それとは別に、コミュニケーションというテーマは根底にあったように思います。いくら「言霊」で相手の行動を自分の意図できるようなものにできても、信頼関係を築いた上でのお願いには勝てないよねって感じです。双方向の関係性は大事、それはそう。

エシーンに関しては、個人的には上半期最上位かなと思ってます。CGの質感もそうだし、シチュがとんでもなかったので。Purple software、ヤバい扉を開けてしまったのかもしれません…

シナリオがある程度面白くてエな女の子が見たい~~~という方はとりあえず買いましょう。お勧めです。ただ気を付ける点として、脱落方式でシナリオが進んでいくので、ヒロイン個別√に入った時に上手くモチベを保たないと惰性プレイする事になります。注意しましょう。(2敗)

P.S. ものすごく爪の描き方がきれいです。CGの度に注目してたわ。


おわりに

2022年下半期も時間の許す限りノベルゲーやっていきたいと思ってます。『サマポケRB』、『白昼夢の青写真』『アオイトリ』『アメイジング・グレイス』は確定枠です。リアルと同じ季節でやりたいね~~

時間が余れば『ジュエリー・ハーツ・アカデミア』『夏ノ終熄』をやりたいです。冬茜トム”さん”とかずきふみ”さん”のオタクなので。


次回、『2022下半期ノベルゲーまとめ』お楽しみに!


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