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図書館に行ってきた 11

村上海賊の娘 下  和田竜
下巻に入って、心折れた景が再び立ち上がり「鬼手」を起こしたところでアドレナリンが出た。久々に気持ちがたかぶるような本を読んだ。
豪胆な海賊たちの潔さや快活なところに爽やかさを感じる、と言いたいところだけど、読んでいる私が戦疲れをしてしまい、グッタリしながらようやく読み終えた。
まったく、みんなして何てタフなんだ。

隠居すごろく 西條奈加
わかりやすく言えばパワハラが当たり前の頃に、定年を迎えてひとりぼっちになった頑固じいさんの第二の人生の物語。時代小説。人懐っこくて優しい孫に、今までの価値観をガラリと変えられて、大勢の人たちと関わりながら自分を見つめ直していく。
孫のまっすぐな問いにたじろぎ、自分の中のワクワクにニヤリとし、過去にしでかしたことに向き合っていくおじいさんに心が温かくなる。

じい散歩 藤野千夜
主人公を含め問題だらけの家族なんだけど、視点が全てを達観した主人公のおじいさんの視点だから、なんてことない日常のように見える。この家族がいたら波瀾万丈の物語が書けるはずなのに。
自分軸が頑固なくらいしっかりしてるおじいさんが、問題だらけの家族に振り回されることなく、自分の時間を楽しみまくる物語。食欲にびっくり。

ミス・パーフェクトが行く! 横関大
総理大臣の娘が自分の人生だけでなく、周りの人たちの人生もパーフェクトへと導いていく物語。
ダメならすぐ捨てる、良いならすぐ動く、決断力と行動力。そのための知識と判断力、視野の広さ。まさにパーフェクト。私の悩みの解決にはきっと3分もかからないだろうな。

愛からはじまるサスペンス 藤本ひとみ
知る人ぞ知るコバルト文庫。マリナシリーズ。
これは図書館ではなく私の本棚にあるもので、久々に読んでみた。やっぱり良い!!マリナの心理描写が最高!
高校時代に買い集めてから今まで、結婚しても転勤しても手放さなかった。すっかり黄ばんでしまったけど、これからもずっと連れていくと思う。

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