雨の庭で自意識過剰を考える

今日は雨だ。雨の日は緑が濃い。今日もまた縁側から庭を見ている。

以前は人の目が気になってあまり庭に出ることはなかった。隣の家の人やバスの乗客、ウォーキング中の人に見られていると思うと洗濯物を干すのも速攻で済ませた。けれどいつからか人の目が気にならなくなって、目が合えば会釈をすればいいと思うようになった。それに思いのほか誰も見てこない。

思春期頃から自意識過剰でとにかく毎日が恥ずかしく、笑われないように目立たないように過ごしてきた。家族ができて大丈夫になったと思っていたけれど、本当に解放されたのは最近だ。人間が出来てきたからか、ただおばさんになったからか。

最近何が変わったのかといえば自分の人生について考え始めたこと、しなければならないと思い込んでいたことをやめ、したいことをするようにしたこと。自分のことだけ考えて、好きなんだからいいでしょう!とわがままになったことで自意識過剰が治まったのかもしれない。

このごろ生きるのがとても楽だ。悩みの真っ只中にいるときは誰のアドバイスも上手く実践できなかったけれど、今はまるで憑物が落ちたみたいに体が軽くなった。アドバイスはどれも皆正しかった。ただそれを行うには自分の準備ができてなかったのかもしれない。

乾燥機がまだ回っている。何度見に行っても残り40分とある。何か考えごとをしているのかもしれない。



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