点筆(てんぴつ)の持ち方いろいろ(点字のはなし(24))

前回、「点筆(てんぴつ)」をご紹介しました。
今日は、その持ち方について。

https://note.com/hakodatesiryoku/n/n787db689b794

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点筆の、ずんぐりとした独特の形状からして、
「ペンを持つのと同じ持ち方ではない」
ということは、皆さんおわかりになると思います。

ペンは、紙に対して斜めになるように持つ人が多いと思いますが、
点筆は、紙に対して、常に垂直(直角)にします。

基本の持ち方は、こんな感じです。
(木製、大サイズの点筆を使用)

<左と中央が基本的な持ち方、右は少数派。>

左側…
「グー」スタイルです。
点筆のオシリ部分を、手のひらの、人差し指と中指の根元のあたりに密着させ、そのまま握りこみ、点筆の先を、人差し指と中指の間から出します。
(点筆の先を、中指と薬指の間から出す人もいます。)

中央…
点筆のオシリ部分を、手のひらの、人差し指と中指の根元のあたりに密着させ、人差し指を軽く点筆に沿わせて、グッと握りこみます。
人差し指の延長上に点筆の先がある感じです。
中途失明の方たちは特に、グーで書く(左側)のに抵抗があるようで、この持ち方(中央)をされる場合が多いです。

右側…
少数派ですが、手が小さい場合、このように持つ方もいます。
点筆のオシリを親指の腹で固定して、小指と薬指の間から点筆の先を出します。
同じグーでも、小指側が点字用紙に接触する事になります。

これらを基本に、書きやすい持ち方にアレンジします。
点筆も色々なら、持ち方も色々。ですね。

なお、「絶対あかん!」な持ち方は、「点筆のオシリがフリーになる持ち方」です。
点筆を指先だけでチョコンと持つと、オシリががら空きになって、とても書きにくいし、疲れやすくなります。
「点字の練習で、疲れちゃって…」
という方は、是非、持ち方を見直してください。

オシリを密着!
紙に垂直!
が、上達のコツです。

by くろうーろん

※こちらは過去にssブログ(2015-06-23 13:00)に掲載されていた記事です。再掲にあたり、一部修正致しました。