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遠慮は禁物

この度はご覧いただきありがとうございます。メンタルコーチ箱﨑でございます。全アスリートが最大の力を発揮できる世界を目指し、日々活動しております。何卒よろしくお願い申し上げます。

今回は、日本人に多く見られる遠慮について話をさせていただきます。

日本文化の素晴らしいところの一つは、やはり謙虚な心だと思います。いかなる場面(たとえ優勝したとしても)でも、驕らず傲慢にならず、現状に満足することなく貪欲に成長しようとする姿勢は、多くの方から共感を得られます。

しかしわたしは、この謙虚を勘違いして、遠慮してしまっている人が多くいることを日々感じます。

たとえば以下の状況の場合、声掛けを躊躇してしまう人はいませんか?

・上達するために練習後にコーチにアドバイスを求めようとしたが、コーチはかなり焦って帰り支度をしていた

この場合、声掛けをしないというのは、遠慮です。きっと声掛けをしない理由は、コーチが忙しそうにしており、声掛けをすることで時間を頂戴してしまうことに罪悪感を感じるからだと思います。

遠慮をしてしまう人の多くは『良い人』です。『良い人』なので、相手に迷惑を掛けてしまうことを極力控えようとしているのです。

しかし、アスリートにとって、しかもワクワクする未来にたどり着くために日々行動しているアスリートにとって、その遠慮は命取りです。少し強い言い方をすると、あなたが成長するためには多少は迷惑を掛けたって仕方ないと思うくらいの気持ちが必要なのです。

わたしのサポートするアスリートの方で、先日の日本代表選考で落選してしまった方がいます。この方は選考後、首脳陣からこう言われたそうです。「実力は日本代表レベル。でも、アピールが足りない」と。ご本人さまも「確かに、『ラスト1本行ける人?!』と聞かれたときも、前には出なかった」と話していました。

そうなんです。首脳陣は競技における実力はもちろんのこと、プレーする姿勢も見ていたのです。この姿勢が、いわゆる試合の大事な場面での結果を左右するのです。

そのことに気付いてから、その方はわたしに対する姿勢も変わりました。遠慮することはなくなりました。セッション中の態度や普段での気づきに対するフィードバック、さらにはセッションの日程調整に関しても、遠慮することなく良い意味でガツガツ来るようになりました。

しかしわたしは、まったく嫌な気はしていません。むしろ、嬉しいほどです。わたしが嫌な気はせず、嬉しく思う理由は二つです。

・ビジョンを掲げ、それに向け行動している

・人としての礼儀がある

この二つがあるからこそ、わたしはまったく嫌な気はしないのです。

もし、つい遠慮してしまうという方は、この二つを意識してみてください。

もし、上述の例のようにコーチの時間を頂戴するときも、普段からきちんと行動し、自分に対して自信を持てていれば躊躇はしないはずです。あとは、人としての礼儀です。時間を頂戴することへの感謝(※謝罪ではありません!)と、上手くなりたいという。これを伝えれば、コーチが嫌な気持ちになることはありません。本当にコーチに時間がない場合、きっと落ち着いてからコーチの方から連絡をくれるでしょう。

『良い人』は迷惑を掛けたくないと上述しましたが、迷惑を掛けるとはアドバイスを求めながらも実践しないことです。アドバイスを求め、試行錯誤して取り組んでいれば、それは迷惑ではありません。

ぜひ、ワクワクした未来にたどり着くために行動している方は、遠慮はしないでください!遠慮しても何も良いことはありません。

全アスリートが最大の力を発揮できる世界をつくる

プロメンタルコーチ箱﨑

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