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プレゼンがちょっと上手になれる5か条を伝授したいんだ

前節

この度10月から寝かせに寝かせていた、このプレゼンネタを、やっとこさ公開するところまでこぎつけた。

プレゼンテーション。略してプレゼン。

大変申し訳ない話、私は大学の卒論・修論発表と歴史のプレゼンの経験はあるが、仕事の社内プレゼンの経験は皆無である。

が、想像力を働かせ、プレゼン前の皆さんはこんなこと考えるだろうなぁとか、こんなテクニックがあるよ~という助言5か条をお届けさせていただきたい、という思いで、執筆した所存だ。

このネタを寝かせている間に、いつの間にか、自分の好きなものをプレゼンしまくるNサロンプレゼン部の部長という肩書がついてしまったが、書かれている内容を、肩ひじ張らず、ちょっと試してみようかなぁと思っていただけたら幸いである。

1.しゃべりは舌 ~侮れない舌の筋トレ~

しゃべるのに使う部位はどこだろうか。

口、もとい舌。
ベロである。

滑舌の改善やトークの滑らかさは、おそらく舌を鍛えれば相当改善されるのではないかと、個人的に考えている。

実際に私も下記に紹介する、ベロの筋トレを実践するようになってから、かなり流暢になった。(多少は噛む。それはご愛嬌)

その筋トレが、こちら。

…知った元ソースが見つからなくて、紹介したい筋トレのページを載せたが、どうしてこうも胡散臭いのか…

とにかく。

私がやっていたのは、ページ内の「1.歯ぐきなぞり」である。

試しに一度やってみていただきたい。

20回ほど。

どうだろうか。

めっちゃ、疲れなかっただろうか?

少なくとも自分は始めの頃、めっちゃ疲れた

だが、細く長く続けてみたら、回数もこなせるようになってきたし、しゃべる前にその準備運動をすることで、とても舌が滑らかに動くようになった。

そして、幾分舌が動くようになって、トークが流暢になってきたのである。

また、他にもしゃべる前に、トイレの個室で一人になって、舌をただ出してみるのも面白い。

舌が勝手に動き出すのだ。

そこで、10秒くらい、舌を躍らせたいように躍らせておいてやるのだ。(こんなの人前じゃ見せられんだろう?)

終わった後、その効果に驚くと思うが、すっごい舌が軽くなっているのだ。

喋りの資本は舌だ。

歯のケアもさることながら、舌のケアも試してみてはいかがだろうか?

※あとついでに。
トイレ等の個室に入ったら、
・上を向いて
・笑顔を作って
・両腕を思いっきり上げて開く
パワーポーズ」を2分ほどするのもおススメ。(詳細は下記動画)

プレゼンやおしゃべりは、たとえはったりだったとしても、あなたの雰囲気が違えば、全然相手の食いつきが変わってくるよ。

2.アイデア出し ~手書きの自由を享受せよ~

あなたが次回のプレゼンで話す議題を提示されたとする。

まず、何をするのが良いだろうか。

とりあえず、連想したフレーズを手書きで書きまくるのをお勧めしたい。

つまり、プレゼン連想ゲームを始めるのだ。

そのためのアイデア帳とか、プレゼンノートとか作るのも良い。
ツールは絶対に手書きだ。

なぜ、手書きかって?

キーボードでアイデア出しができるかい?

仮にできた、できるとしても、はっきり言って、手書き、アナログの自由度に、キーボード、もといデジタルツール追いついていない。

とにかく手書きで、思ったことでも、愚痴でも、思いついた単語をアナログ化して、紙に落とし込んでごらんなさい。

単語がつながる。

一つの単語から、派生が始まる。

派生したものが、既存のものと繋がる。

それを繰り返してごらんなさい。

あれ、いけるんじゃね?

そう思ったら、ほとんどあなたの勝ちは決まったようなものである。

プレゼンのアイデア出しの仕方は、

手書きツール
思いついたままのフレーズをとにかく書き出して発散させてみる

方法をお勧めしたい。

3.ストーリーの構成 ~起承転結の中の起承転結~

さて。

話すアイデアがある程度まとまったとしよう。

するとそれを論理だてて説明するための、ストーリーが必要だ。

発散させたものを収束させるフェーズである。

ストーリーにまつわる四字熟語と言えば?

起承転結

である。

起承転結
① 漢詩の絶句で、句の並べ方。
 起句でうたい起こし
 承句でこれを承うけ
 転句で趣おもむきを転じ
 結句で結ぶという形式。
② 文章の構成や物事の順序。
三省堂 大辞林第三版 より引用

もともと漢詩から来てたのか…

初めて知った

まぁ、起句でうたい起し、承句でこれを承うけ…

とか小難しい話をするつもりは全くない。

私は単純に、

プレゼンで内容の伝わりやすい物語を紡ぐのに必要な構成要素

という意味で考えていた。

例えば、1時間で江戸時代をプレゼンすることになったとする。
※ここからは、各自、江戸時代を各々のプレゼンするお題に置き換えて読んでいただきたい。

江戸時代で思いついたフレーズで、アナログのアイデア出しをした。

ある程度のフレーズも出そろい、きちんと情報収集、リサーチもした。(これも大事だよ!)

さて構成しよう。

どうやって?

四行で終わらせる。

始まりがある。
始まりの終わりを承けて、次のお題に移る。
その話の終わりから新しい話に転ずる
最後、まとめに入る。

以上4行。

とにかくまずあなたは、江戸時代の話をとにかく始めた。
何に興味を持っても良い。

徳川家康の苦労人人生でも。
徳川幕府ができるまでの苦労の多い話も。
江戸時代という稀有な時代についても。

まず、話を始めるであろう。

それが「」である。

そしてその次が肝心で、

起の中にも実は、起承転結が隠れている」のである。

起の結が上手いほど、あなたのプレゼンは上手くいく。

どういうことか。

もし私が、江戸幕府でプレゼンを例に、を細分化すると、こんな感じだ。

起:徳川幕府とは
起の起:徳川幕府とは、1603年に徳川家康がすったもんだした末で出来上がった幕府である。
起の承:徳川家康ってのはとかくも苦労人で数奇な人生を送っていた者で…
起の転:そんな徳川家康が、這う這うの体で立ち上げたのが、この徳川幕府、江戸幕府というわけなのだ。
起の結:この江戸幕府というのは、世界史史上でもまれに見る稀有なところがあって…

どうだろう。

こうすると、次のにつなげやすいのではないだろうか。

世界史史上稀に見る徳川幕府の希有なところの話が、全体のになるのだ。

つまり、一つのストーリーに「起承転結」があるように、「それぞれの起承転結」にも、「」「」「」「」が眠っているのである。

起の結が上手いほど、承の起につなげやすいし、聴き手も興味をグイと引き寄せられる。

話が変わったポイントが明瞭であればあるほど、聴き手側も違う話を聴くモードになりやすいからだ。

承の結から転の起も、また然り。

そして、「」。

「オチは?」と聞いてくる者がする話のオチの無いことこの上ないと思うのだが、この「オチは?」で、何人のユーモアの芽が摘まれてしまったか。

これは、意識するのとしないのでプレゼンの構成は大きく変わってくる要素だ。

この点について、私の考える「オチ」から言う。

綺麗なオチは必要ない。

私の経験上、断言できることがある。

もしもあなたが、綺麗なオチを用意して、プレゼンを仕上げたいと言うのならば。

準備と練習を倍以上入念にしなければならない。

勿論、プレゼン当日のかなり前々から。

とかく人は簡単に求めるけれども、オチのある話をするためにはすごい量の練習が必要だ。

あなたもオチのある話をしれっとやってのける人と会ったことがあるかもしれないが、そんな人は絶対に、過去何回も試行錯誤を繰り返し失敗もスベる経験も積み重ねて、ようやく一つの「オチのある話」ができるようになった、長く過酷な過程があった上での成果であることを、どうか忘れないでほしい。

オチのある話とは、それほどの高等テクニックなので、必要以上に追い求めなくて良いのである。

まずは、あなたが資料を作るにあたってたどり着いた結論を、素直に誠実にまとめて終えれれば、それで良いのだ。

笑いが欲しいとかいう人もいるが、中途半端に話の腰を折る笑いを無理やり挟むくらいなら、絶対に入れないほうが良い

一貫性のある誠実なプレゼンの方が、間違いなく人の心を捉える。

そんな高度なテクニックは、余裕ができてからで充分だから。

4.聴き手は何を思って聴いている? ~面白いとつまらないの分かれ道~

ここで一つ視点をプレゼンの聴き手側に持ってきて、話をしたいと思う。

あなたも過去何回か、他の人のプレゼンを聞いて、楽しかったことやつまらなかったこと、寝てしまったことがあったのではないだろうか。

楽しかったプレゼンは、なぜ楽しかったのだろうか?
寝てしまったプレゼンは、なぜ寝てしまったのだろうか?

個人的に考える、寝るか寝ないかの境目は。

聞き手の分からない分からないままほったらかしにしてたら寝る。

聞き手の分からない分かるに変えたプレゼンなら寝ない。

プレゼンを聞かせるにあたり、分からないのほったらかしは断固慎まなければならない。

それでは、プレゼンを聞いていて、分からなくなりがちなものとは何だろうか?

専門用語固有名詞(人名、地名等)が多い(言葉の意味が分からない)
話においていかれてしまう(ストーリーが分からない)

この二つに集約されると思う。

まず、専門用語・固有名詞が多すぎること。

これは用語を理解している専門家同士ならば、多少は問題ない。
どの層を相手にプレゼンするかを検討することも、大事な要素だからだ。

だが、とかく分からない単語を分かったふりして聞いていたら、いつしかそれが話を聞いたふりになってしまうのではないだろうか。

そもそも初めて話を聴く、何も分からない者からすれば、分からない単語が出てきて、その説明がなかった段階で、話が頭に入りにくくなってしまう。

その単語、どういう意味?

というモヤモヤに頭が支配されてしまい、話どころではなくなってしまうからだ。

何の話か分からなくなる。

で、寝る。

そういうもんでしょう?

では、分からないが出てきそうな専門用語や固有名詞の使い方を提案するならば

量を削る、絞る
分かりやすい例えに置き換える
これだけは覚えて欲しい単語ならば、きちんと解説する

のが鉄則だ。

人がその場で記憶していられる事象(ワーキングメモリー)はだいたい3個までだとか。

それはつまり、3個分からない単語が出てきて、ほったらかしにされたらゲームセット。

きっとそうなってしまった人は、あなたのプレゼンではなく、スマホに目がいってしまうか、お休みしてしまうことだろう。

5.本番は、勢い ~やろう!そなたは美しい~

さて、あなたは本番当日の朝を迎えた。

それまで、めっちゃ緊張していると思うし、失敗したらどうしよう、と思うことだろう。

それは、当然のことである。

むしろその気持ちが強ければ強いほど、あなたが誠実にプレゼンに対して向かい合った証であるといってよいと思う。

それでもなお、本番直前まで緊張するだろうし、失敗したらどうしようと思うかもしれない。

緊張は、しすぎるとパフォーマンスが落ちるが、しなさすぎも良くないという。

適度な緊張は、かえってあなたのパフォーマンスを引き上げてくれる味方だ。

まず、直前にできる準備で手っ取り早いのは、さきほど紹介した、「舌の準備運動」と「パワーポーズ」をお手洗いの個室でやってみよう。

それでだいぶ変わる。

緊張のし過ぎは、おおむね準備不足に起因する。
「失敗するかもしれない」
そりゃそうだ。
丸腰で戦いに挑むようなものだから。

緊張のしなさすぎは、それもまた違う意味での準備不足だろう。
「まぁなんとかなるだろう」
なるものか。
プレゼンそのものをなめてかかって、返り討ちに合うパターンだ。

自業自得である。

プレゼンは、準備をすればするほど、それが自負に変わるものだ。
「これだけ準備したのだから」という気持ちは、自信というよりも、自負である。

プレゼンが初めてで自信がないのは当然だ。
しかし、準備をきちんとしてきたという自負は、決して消えることはない。

準備という実がきちんとあるのだから。

自負は、あなたがプレゼンに臨む気持ちに奥行きと厚みを与えてくれる。

その自負に基づいたプレゼンがひと段落した時、やる前のあなたに少しだけ自信がついたはずである。

それでは次に、失敗したらどうしようという気持ちについて。

ここで思ったことが一つある。

プレゼンの失敗の定義とはなんだろうか?

プレゼンの内容によると思うが、まず、失敗にカウントしなくてよい数々の事象を挙げるならば、

・言葉を噛む、言い間違える(言い間違えっぱなしはマズいけど)
・スライドの操作を一つ飛ばしてしまう

この程度、ご愛敬である。

なぜなら、聴き手はその程度のことを、まったく気にしていないからだ。

連発するのは不味いが、多少ならご愛敬である。

気づきもしていないかもしれない。

内容が良ければ、多少噛もうが、操作をやりすぎようが、誰も気にしない。

では、プレゼンの失敗とは何か?

一度の失敗でプレゼンを二度とやらなくなる

ことだ。

失敗なんて、して当たり前だ。

どれだけ準備したと思っても、準備不足なことはある。
質問に答えられず、落ち込むこともある。
仕込みに仕込んだネタが、人生で一番すべることもある。

だが、プレゼンをやり終えた者は、内容がどうであれ、まずは全員が称えられてしかるべきである。

大事なのはその次だ。

ささいな失敗に落ち込み、二度とやらなくなってしまうか。
その失敗を次に生かそうと、もう一度挑戦しようと奮起するか。

同じ失敗を繰り返してしまうこともあるだろう。
何故自分がやらなければいけないのか、分からなくなることもあるだろう。

それでもなお、これだけは声を大にして言いたい。

本気のプレゼンをしている者は、総じて美しい

と。

総括

いきおいで、まず5か条お伝えさせていただいたが、いかがだっただろうか。

他にも、様々なテクニックやお伝えしたいことがあるのだが、まずはここまででご容赦願いたい。

自分でも整理しきれていないので。

・聴き手に伝わりやすい話し方
・スライドの役割
・話す内容の取捨選択

等、あったりします。

それでは最後に、「プレゼンの参考になる最高の本」をご紹介させていただこう。

どの本も、プレゼンの達人の方に紹介された本だが、とてつもなく参考になった。

それでは、皆さん良いプレゼンを!

宣伝:Nサロンプレゼン部

というわけで、土日祝日のお昼ごろに、

「あなたの好きなものをとにかく話す」

プレゼン部

というものを主催している。

すでに3回開催しているのだが、楽しい・面白いの過剰摂取で、毎回ヤバい部活である。

ご興味がある方は、お気軽に私のTwitterにDMをお送りいただきたい。

開催の相談も喜んで応じさせていただきますので!

それでは長文をお読みいただきありがとうございました!

参考マガジン


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熟成下書き

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