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『お客様は神様です』の意味

看護師が経験0で飲食店を開業した記録。
3年目に突入しました。2020年10月、福岡で
“昼から飲もう、日替わりおかずと楽しいお酒”「博多okatteふじコ」をグルメタウン薬院に開業。開業前の様子からnoteに綴ってきました。
わたしの最終目標は、看護師を副業にすること。『飲食店×看護師』の発想で何が出来るか、出来ているのか。
気付きや考えていることを書き綴っています。

情報が過多になって、色んな考え方や環境を知ることが増え、“多様性”という言葉が先走っています。コロナ生活が、QOLや時間、どこにお金を落とすかについて考えさせるきっかけになって、そこの深まりが加速していると感じています。

ここ最近、アベマプライム、ニュースで、“飲食店側が提示するルールやお願い”の賛否について、Twitterの炎上を受けて数度取り上げられていて、私は毎回同じことを思いながら視聴しています。今日はその話をしたいと思います。

飲食店だから叩かれるという現実がある


番組中、『飲食店だから、賛否が起きる』というコメントが有りました。丁寧に説明しようがお願いしようが、飲食店から指示することには腹を立てしまう人が一定数居て、と話すラーメン屋さんの店主さん。

『飲食店だからではないか』
そう言っていたのが印象深い。
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価値観や許容の変化

昔は良いとされていたことでも、
今はタブーとされることも多くなりました。
・終業後の飲み会の誘い
・~ちゃんという女性社員への呼び方
・お酒を飲むように誘う行為
・男性は黒、女性は赤というランドセルの色
・電話をかけるという行為

挙げだせばきりがない位、
昔と今の違いはたくさん有ります

たくさんの例は、
『どんな立場の方からの働きかけであれ、選択の自由は働きかけられた側、(向こう)にある』という言い方が出来るようになったことを示しているように思う。

飲食店の場合、それは
店側にあると言って良いのでしょうか。
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お客様は神様です、の発端

私は知らないのですが、歌手【三波春夫】氏のステージでのひとことから端を発しているそう。以降時代が変わり、理由を聴かれたり避難も有るのか、現在、オフィシャルサイトで事務所が真意を投稿されていました。

目の前にいる人が神様だと思って、
心清らかに歌を届ける、
そういう意味なんだそう。
なんと、清らかな話です。
本当にそう思ってたのかなぁと、なんとなく
少し疑問が残りますが(笑)そういう意味なんだそうです。

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さて、本題。
下記は店側のルールや思想を提示について何を感じるか、という議論をしている動画です。

美味しく食べる為には、食べ方が有るよね、
食べ終わったら次のお客さんに譲ってよね、その提示や指示が、苦情になる、という話でした。2つともラーメン屋さんです。
そのラーメン屋さんが、食べ方を決めているのは、商品の価値を守るためです。「熱いうちに食べて」と言われたら猫舌の私は、ちょっと難しいだろうけど、自ら選択して来店したお店では、従ってみる、というのは一定のマナー、リスペクトだったり、美味しく楽しむための行動の様にも思ったりもします。

待ちのお客様への配慮。
長居をして寛ぐことを目的にした、お店も有りますが、飲食店では回転率を上げることで利益を得ているお店は多いものです。また、一人でもたくさんの人に食べて、知って欲しいという気持ちが店側にはあります。

自分の利用が済んだら速やかに帰る、
食べる、という本来の利用目的を果たす、
たべたら帰る、至極当たり前の事です。
食事は終わっているのにスマホを触ったり、お喋りに盛り上がったりする行為は、次に待っているお客さんへの気遣いが必要なところでマナーの問題です。

ラーメン屋さんが、Twitterで炎上しがちなのか、他の飲食店でも有ることなのか、この動画は2つともラーメン屋さんの話です。客単価が安いから、ということも理由の1つではないかというコメントが有りました。安い程、色々言いやすい構図が産まれるというから、たくさんのお客さんを相手にするお店さんが、慎重になるのは必然的なことなのかもしれません。

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わたしのお客様は神様
(あえて、大袈裟に書きます)


1.充分ではない店だと解った上で当店へ来店してくれるお客様
一般的な飲食店のような、料理が美味しく彩りよく、サービスも良い、そんな店には成れていないことは重々解っています。なのに、その状況で当店へ足を運んでくれるお客様は、私にとっては神様です。

2.当店がもっと良くなるように、考えを教えてくれるお客様
私の考えや思っていることを発信していることもあって、お客様の方からご意見やアイデアを頂くことがあります。ワンオペでひとり、思考も限界があります。お客様が嫌だと思えば、予告なく二度と着来て頂けないのが飲食店。私に考えを伝えてきてくれたり、新しいことを教えてくれたり、アイデア出しをしてくださるお客様は、私にとっては神様です。

3.私への配慮をしてくださるお客様
自分のやりたいように、楽しく営業する私には、私を楽しませてくれたり、困らせないように気遣いしてくださるお客様の存在が有ります。楽しく好きな事をやって生活が成り立っているのは凄いことです。私が楽しく困らないように配慮してくださるお客様は、私にとっては神様です。

4.周りのお客様へも配慮してくださるお客様
カウンター席6席しかない当店。混みあうと狭く感じますし、隣同士の距離も近いです。カウンターの中から見ていると、譲り合いや声掛けから会話が始まり、同席する他のお客様への配慮をお客様間でやって頂いている場面を多々見かけます。お客様同士のコミュニケーションが生まれて、コミュニティ形成にも繋がっていて、私と一緒に居心地の良い時間を作ってくださるお客様は、私にとっては神様です。

あえて、【神様】と書いてきましたが、
という言い方は、
なんか失礼、そんな気がしてきました。
何故ならこのお客様たちは、私を応援しようという気持ちで、そうしてくださっている。

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動画の話に戻りますが、
動画の中でラーメン屋の店主は、
『待ってるお客さんが居ますよ、周りが見えてますか?』
『美味しい状態で食べる協力をしていますか?』
『店側の提案、提示に傾聴していますか?』
ということを言っています。

飲食店は、店主が創り出す商品、環境、サービスその全てを店の提案するスタイルで楽しんで、はじめて完結するサービス事業です。
好みかどうかはその次の段階で、そのお客さんの意に沿わない場合は、二度と来店は無いという覚悟のもとに、店主は精一杯のオリジナルを出して運営しています。

合う合わないも有るでしょう。

私にとって、神様のお客様が居ます。
反対に、私にとって、困るお客もいます。
😓先日、ぶちギレたばかりでした
※過去投稿『喫煙』記事


私に(当店に)とっては、ということも
個々に、店側にもあると思うのです。


自分の想いを理解して、
共感したり、応援の気持ちでお客様が
来店して下さることに私は感謝して、

お客様はSNSで文句を言いたいならば、
もう、行かなければ良い。
お客様は、その選択の権利をお持ちです。

お店の理解、
環境(共存する物、人、環境)配慮という所では、店側に、お客様を断る権利が有るでしょう。

お客様の思う通りになるお店、、
昔は、「お客様は神様」あったかもしれませんが、そんな思考はお客様もお店側も、無くなってきているでしょう。

活き活きと楽しく、
粛々とストイックに、
どんなスタイル、店かはそれぞれですが、
日々営業されるお店とお客様との間に生まれた共感、共有をもって、継続的な関係が築かれていく。そんな関係性をお店は求めています。

私も、もう怒りたくない。
でも時には、環境を守るために、
「当店では、困る」
とお伝えしなければいけない時が、また、
あるかもしれません。

色々丸い、

ふじコで居たい、、なー






2020年コロナ禍に開業した看護師です。ワクワクが止まりません。Withコロナはまだ続きますが、継続していけますように応援お待ちしております。