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老人介護 口腔ケアの重要性

新人介護職員さんに読んでほしい記事です。
この記事を読むことによって、いち早く先輩職員さんとの人間関係が構築されます。
この記事は教科書や参考書に載っていない、リアルな老人施設介護の内容を新人職員さんに出来るだけ分かりやすく言語化して記事にしています。
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皆さんは歯が痛い時、食事をいつも通りに食べれますか?
歯に激痛が走った時に冷静でいられますか?
今回は口腔ケアを掘り下げて考えていきます。
僕は利用者を最期の時まで看取りをさせていただいた事が数えきれないほどあります。
その時に考えるが最後の食事楽しくおいしく食べれたかな?
看取りの宣言がでたら最期まで口腔摂取させてあげたいなと考えます。

口腔内が虫歯や口内炎などによって荒れてしまうことによって、食事意欲の低下、BPSD症状の出現、食事摂取できない事による栄養不足からの活動意欲低下、身体機能(以下ADL)の低下、不眠、など利用者にとっても職員にとっても様々な負担がかかります。

認知症の利用者は痛みを上手に伝える事ができない事もあります。
なるべく定期的に歯科検診を行う事で、虫歯の予防、治療を行ってくれるので口腔内の清潔も保つことができます。

口腔ケアは基本的に食事の後に行っていただく事が多いです。
食事後の歯磨きは30分過ぎてから行わないと歯が溶けてしまいますよという事を歯医者さんがテレビで仰っていたらしいのですが、最近僕が偶然Yahoo!ニュースで、食後の歯磨きはいつ行えばよいのか?という記事に出会いました。

その記事に載っていた歯医者さんの見解では、食直後に歯磨きをしても全然構わないという事でした。
僕が納得したのは、認知症の利用者は口腔ケアを嫌がる時があります。
その時に食物残差が残っていたら、誤嚥や窒息の危険も高まります。
歯医者さん的には早いうちに食物残差を取り除くことによって、上記の危険性は低くなり更に口腔内を酸性にしている事が虫歯や歯周病に繋がるので、食直後の歯磨きを推奨されていました。

そして口腔ケアを嫌がるという事は、口腔内に異常があるという仮定を立てる事ができます。
口を開けていただいた時に口腔内をチェックす事によって異常を発見し、対策を考え、対応ができるという口腔内異常の課題解決に繋がります。
認知症利用者や発語ができない利用者の口腔ケアは特に観察が必要になります。

自分で歯磨きができる利用者には、なるべく最初から最後まで見守りだけで行っていただく事によって、認知機能の低下を防いだり、ADLの低下を防ぐ事ができます。
ただし、最後に磨き残しがないかチェックする事忘れないようにしましょう。
歯ブラシの毛が開いてきたら交換のサインです。
前もって家族に予備の歯ブラシを1本用意してもらう事も必要です。

口腔内の異常は利用者のみならず、私達介護職員も気を付けていかなくてはならない課題です。
口腔内に異常が出た時は生活の質(以下QOL)が落ち、思考力も低下して思わぬインシデントを起こすことによってアクシデントに繋がる事になるので、日頃からしっかりと歯磨き習慣と正しいブラッシングで虫歯や歯周病予防を行っていきましょう。

歯周病は血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞に繋がる)や糖尿病の原因を作る事も分かってきました。
我々介護職員も自己管理の一つとして口腔内の健康に投資をしていきましょう。

僕の大好きなプロレスラーであり政治家であり環境保全活動家でもあった、アントニオ猪木氏が遺した言葉で一番有名なのは
「元気ですかー!!!元気があれば何でもできる!!かかってこいこの野郎!!」
ではないでしょうか?
常にこの気持ちを持つ事で、克己心(こっきしん)が生まれ健康な身体こそが一番の財産であり、健康を保つ事によって金銭的な財産を得る事が出来て、人間的な生活を支える柱になると考えています。

僕の好きなホリエモンこと、堀江貴文さんは定期的に歯科受診をする事を推奨しています。
虫歯になってしまえば目の前に美味しい食事が運ばれてきても堪能する事ができないし、虫歯予防で歯医者さんに行く事は徳しかない。つまり自己投資をしている事になると仰っていた記憶があります。

口腔内の清潔を保ち、虫歯や歯周病や口内炎を予防する事によって、利用者のADLの維持、QOLを上げる様々な事が良い方向に拡がっていきます。
我々介護職員にも同じ事が言えます。

是非この記事を理解していただき、更にご自身で口腔ケアについて自学する事によって知識が増え介護現場でアウトプットする事により、介護技術の向上に役立てていただければ幸いです。
ご完読ありがとうございました。




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