改元を機に、働き方を変えよう!

「日本人は会社にいることが仕事だと思っている」。

 海外で日本人と働いた現地の人が、しばしばそう口にする。成果をあげること、自分の役割を果たすことが仕事だと理解している彼らとはまさに対照的だ。

 もちろん日本人には言い分もあるだろう。しかし時間あたりの生産性をみると日本はアメリカやフランス、ドイツのほぼ3分の2であり、主要7か国のなかで極端に低い(日本生産性本部のデータ、2015年)。

 非効率の根本的な原因は、組織の構造にあると私は考えている。しかし、組織の風土や職場の慣行を見直すだけでも一定の改善効果はあるはずだ。

 まず「残業するのが当たり前」という文化から、「定時に帰るのが当たり前」という文化に変えることである。そのためには定時に帰るとき、「お先に失礼します」と言うのをやめ、「さようなら」と言うようにしたらどうか。

 改元のような時代の切れ目は、文化を変えるチャンスである。定時退社にしても、やろうと思えばできないことはない。なにしろ先進国では前代未聞の10連休だって実現したのだから。

「個人」の視点から組織、社会などについて感じたことを記しています。