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【詩】瞳の中の楽園

猫の瞳の中に楽園があることは
猫好きたちにも知られていない

猫を思いやり
信頼し
愛している者が
穏やかな心持ちで
その瞳に見入っていると
いつの間にか中へと吸い込まれ
気がついたときにはもう
楽園に着いている

瞳の中の楽園は
晴れ渡る暖かな空の下に
柔らかな草原がどこまでも広がり
あちらこちらで無数の猫達が
毛づくろいをしたり
ちょっかいを出したり
散歩をしたり
昼寝をしたり

本当にここは楽園じゃないかと思い
近くの猫をなでようとしたとき
自分もまた
一匹の猫であると気がつく


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