『無題』

不思議と
まわりの光はぼやけ
暗闇の中の水面の上で
揺らいでる光を
答えを探そうとしないで
ぼーとみつめる
深く息をした息が漏れると
チカチカした電球の
ワット数が気になってきて
縦横斜めにくびをかしげるんだ

溶け出す記憶
集中を切らす音
踏ん張る足
ぎくしゃくして
肩を揺らすんだ
肩を揺らすんだ

いつになく
たえまなく
探し求めてるよ
どうなったって知らないと
思いながらも
探し求めているよ


ゆだんもすきもない
懐に気持ちを追い込んで
悪あがきしてるなんて
誰が見ようと
あどけないダンスさ

初めて踊るダンスホールも
険しない顔でみられちゃ
期限が刻々とすぎるだけで
かぼちゃの馬車だって遅刻しちゃう

遠いなら
手をひらいて大きく伸ばし
目を細めて
近くにいるんだと
息を潜めて
耳をふさいで
近くにいるんだと
みかたをかえるんだ

どうしようもない
ほどの
どうしようもないものが
あかるく降り注ぐ好機にかわり
疑うことのないようなものにかわることを
君にもおしえてあげたいんだ

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