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企画参加:パートナーとの結婚の決め手

珈琲次郎さんの企画に参加します。
長くなります。

結婚の決め手かぁ…
まぁ色々あるといえばありますが…
端的に言ってしまえば

顔とケツ

に尽きます。
つまり、見た目ですね。

中学生の頃から腐敗が始まり、腐女子として成長した私は「美少年」が大好物でした。
ええ、かなりの面食いであるのは自覚しております。

私が24歳の時、夫と出会いました。
息子を出産後、働きに出たガソリンスタンドで、夫は先輩社員として働いていました。

夫の第一印象は「地味」でした。
背はそれほど高くなく、メガネの奥にあるのは何を考えているのかわからない、細い目。
どこにでもいそうなオニーサン、といった感じでした。

当時は私も夫も既婚(夫は事実婚)でしたし、異性として意識することはお互い全くありませんでした。
当時の私の印象を夫に聞いてみると「小生意気な跳ねっかえり」だったそうです。

アルバイトとして入社した年の、夏のある日。
2012年のことです。

その日夫は休みでしたが、原付に給油するため職場を訪れました。
私服で。
私服といっても、何の変哲もない白いTシャツに、ジーンズです。

その姿を見た瞬間、視界がホワイトアウトするかと思いました。

何このイケメン!

サラサラの黒髪、小さな顔。
鼻が高く、頬骨の位置が高いので、いわゆる「シュッ」とした輪郭。
とがり気味のアゴ。
細い目すら「切れ長の涼やかな目」と表現したくなりました。

肩、二の腕は割とがっしりしているのに、腰が細い。
引き締まったケツ、から伸びる細い脚。
細身のジーンズがよく似合う。

この人、よく見たら理想的な美少年やん…

うかつでした。
腐りきった腐女子のくせに、身近にいた元美少年を見つけられなかったとは。

まぁ理由があります。
仕事中は帽子をかぶっているので、サラサラの黒髪が見えなかったのです。
ゆえに第一印象が「地味な人」になってしまったのかと。

いやー、人間、帽子を取るだけで印象が変わるのですね。
24年前の出来事ですが、今もはっきりと覚えています。

もっとも当時はお互い既婚だったので、私は夫の姿を見て楽しむだけでした。

転機が訪れたのは、そこから5年後。
私は29歳になっていました。

そのころ私はソープ嬢になっていましたが、車の燃料は相変わらず元の職場で入れていました。
冬のある日、夫がぽつりと言いました。
本当に「何気なく」といった感じです。

「俺、嫁さんと別れたねん」

衝撃的でした。

夫と元嫁は、割と仲が良かったはずです。
休憩時間になると、夫は元嫁にせっせとメールを送っていましたし…
元嫁はお昼前に、夫にお弁当を届けに来たこともありました。
確か夫の左手には、結婚指輪があったはず。

元嫁、いまいちパッとしない小太りの年上の人だったはずだけど。
なんでこの人が、夫の嫁やってんねん、もうちょっとマシな女おらんかったんかい、と私は常に心の中でツッコミを入れていたのに。

別れたんか。

「よっしゃ」
と、私は心の中でガッツポーズをしました。
自分にもチャンスがあるかもしれない、と思ってしまったのです。

当時の私は、割と遊んでおりました。
不倫のひとつやふたつ、みっつくらいはしたかもしれません。
なので、そのくらいに考えていました。

とはいえ、実際は行動に移すこともなく…
2年の歳月が流れました。
私は31歳になりました。

年始のある日。
夫にオイル交換を頼みました。
その時に何気なく、

「今度、ご飯でも行けへん?」

と誘ってみました。

「お、いいね。行こっか」

夫は快諾。

そこからです。
私が夫にズルズルとハマったのは。

何度か夫と食事に行き、そのうち夫が住む自宅マンションで宅飲みするようになりました。
ですが、体の関係にはならず。

3月、夫と初めて関係を持った時、私は悩みました。
夫はとても真面目で、誠実な人です。
「この人は『遊んでいい人』ではない」と思うようになりました。

3月末、私は前夫と離婚しました。
前夫とは事情があって別居婚でしたので、わりとすんなり離婚できました。
(とはいえ前夫とは不仲ではなかったのですが)

その後、今の夫と同居を始め…
1年後、夫はワンルームマンションから借家に引っ越しました。

引っ越しから2年が経ちました。
6月末、ついに私は決心しました。
その日は休みだったので、夜、夫と庭でバーベキューをしていました。

私「あのな、『うん』て言ってくれへん?」

夫「ん?どうした?」

私「3年同居して、良いところも悪いところもわかってる。さらに言えば、親父が定年になるから、扶養から抜けるねん。そやから、籍、入れてくれへん?そしたら私も社会保険と厚生年金あるし、所長(夫のこと)は扶養控除つくで?」

一気にたたみかけました。

夫「うん、それはまぁ、いいけど…普通こういうのって、男から言い出せへんか?」

私「待ってたら一生言ってくれへんやろ?」

夫「うん、まぁ…でも俺も、何も考えてなかったわけちゃうで?」

私「入籍、どうする?月末にする?一日にする?」

夫「そこは一日やろ」

ということで、入籍が決まりました。
2011年7月1日。

私は夫の苗字になりました。

(すみません49文字オーバーです)

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