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足柄駅で小田急からJRに乗り換えてみた
足柄駅をご存じでしょうか?
足柄と聞くと、足柄サービスエリアを思い浮かべる方が
圧倒的多数だと思いますが、実は小田急とJRに駅があります。
今回は足柄駅で小田急からJRに乗り換える。
ただそれだけのおはなしです。
乗り換え経路を説明します
実は小田急とJRの駅は少し離れています。
連絡通路をものすごくわかりやすく表現している方が
いらっしゃったので引用させていただきます。
足柄駅構内案内図の2023年版がひとまず出来ました。
— 路線図屋の久留里🌻アートパネル売り始めた (@HimawariDsgnLab) December 14, 2022
ホームが離れているとレイアウトするのも大変ですね。 pic.twitter.com/2LGDFQYYHm
地図で表すとこんな感じになります。
乗り換え距離は約26km、6時間10分の接続となります。
ちなみに途中、峠を一つ越えるため高低差は約700mあります。
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時刻は朝6時50分。平日ですが人影はまばらです。
駅の周りは、ぽつぽつと住宅がある程度で
朝ラッシュとは思えぬ静けさです。
ちなみに足柄駅は小田急線の駅乗降人員ランキングでワースト2位。
1位の南新宿駅との差はわずかで
ワースト争いは毎年デットヒートになるのだそう。
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6時55分 スタート
まずは住宅街を横切って県道74号線を目指します。
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ここから大雄山線沿いをひたすら北上します。
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この通路は車通りが比較的多く、通勤、通学の方と頻繁にすれ違います。
歩道は所々途切れているので歩くときは注意が必要です。
このあたりは平坦な通路が続き、早朝で気温が上がりきっていない
こともあって、とても気持ちよく歩くことができました。
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出発から50分。太陽が高くなるにつれて気温も上がってきました。
持参した冷凍水ペットボトルで体を冷やしつつ水分補給します。
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途中左側に富士フィルムの大きな工場が見えてきます。
それを超えたらもうすぐチェックポイントです。
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8時30分 大雄山駅到着
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ここが乗り換えにおいてチェックポイントとなります。
南足柄市の中心部にあたり、市役所などの公共施設のみならず
ホテルやショッピングモールもあります。
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この先足柄駅(JR)に到着するまで、コンビニなど商店はありません。
物資補給が必要な方はここで済ませることをおすすめします。
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大雄山駅を出発し、足柄峠越えのはじまりです。
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通路沿いにはバスが走っています。
1~2時間に1本ですが、いずれも峠の途中で降ろされます。
頂上近くまで行くバスもありますが、平日の運行はなく休日も1日4本。
しかも季節運行で9月の運行はありません。
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名前の由来が気になって調べてみると、
歌舞伎十八番に「暫(しばらく)」という演目があります。悪人が善良な人に悪事をはたらこうとするときにヒーローが「しばらく、しばらく~」と大声で登場して悪人を懲らしめる一幕です。
「暫金時」はこれを題材としたヒーロー金太郎(金時)のことで、市民一人ひとりが郷土のヒーロー金太郎になって、南足柄から悪人を一掃し、子どもから高齢者まで安心して暮らせるまちを目指すものです。
南足柄市は金太郎のふるさとで、それにあやかっているそうです。
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田んぼ地帯を越えると少しずつ山っぽくなっていきます。
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進むに連れて、登り坂が険しくなり人家も減っていきます。
歩くだけで息が上がり、あきらかなしんどさを感じてきます。
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このあたりから息は上がりっぱなし。
意識的に深呼吸をしながら、ペースを落とさないように歩きます。
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人も車も通らない。たまにツーリングのバイクが通る程度。
そしてとてつもなく暑い。道路にあった気温計は28度を指しているが
体感温度は余裕で30度を超えている。
徐々に頭が働かなくなってきて、ゴールをめざすというよりも
「歩いていればいつか終わる」精神でひたすら無心で歩く。
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どんどんきつくなる登り坂。高校生の頃に登った富士山も
8合目を超えたあたりからきつかった記憶がある。
ということは裏を返すともうすぐこの登り坂も終わるのか?
途中からハイになってきて、こんなことが頭の中をぐるぐるしてました。
そして、この予感は的中する。
11時16分 静岡県へ
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この看板の手前辺りから険しい登り坂は終わりを告げました。
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静岡県側の足柄峠には、足柄城跡や公園、展望台があり
観光客やハイキングの方の姿がありました。
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ここからは峠を下っていきます。
途中には富士山がよく見える絶景スポットがあるので
ぜひとも元気をもらいたいところ。
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ちょっと期待とは違いましたが、気にしません。歩きましょう。
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今まで通ってきた通路ほど整備されておらず、誰ともすれ違いません。
目印や看板もなく、森が深いため空も見えない山道を下ります。
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なにかの拍子に流されたのか、人為的に置かれているのかはわかりません。
他にとうもろこしもありました。
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森が深いおかげで直射日光はほとんど届きません。
下り坂ということもあって、体感温度がやっと下がってきました。
登っていたときよりも明らかに体調がいいので
ルンルン気分で下っていきます。
坂道がゆるやかになってきたころ、急に視界がひらけてきます。
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同時に電車の音も聞こえてきます。ゴールは目前。
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12時34分 足柄駅(JR)到着
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5時間39分で到着しました。
大雄山駅や山道の途中で休憩をはさんだとはいえ、
予想よりも早かったです。
こちらの足柄駅には地域交流センターが併設されており、
ちょっとした図書スペースがあったり、テーブルや椅子もあるので
ひと休みするにはうってつけの場所です。
実はついた瞬間から足に痛みが走っています。
歩けないほどではありませんが
アドレナリンが切れてしまったようです。
こういうときは、早く帰りましょう。
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