深夜の山手線を徒歩で1周してみた
わたしは今年、関西エクストリームウォークに参加することになりました。
今からとてもワクワクしているのですが、
なにしろ100キロウォーク自体が1年ぶりの参加になるうえ、
一時期日課にしていたランニングも、引っ越してからは
サボり気味になっています。
というわけで今回は感覚を取り戻すためのトレーニングを兼ねた前哨戦、
山手線を徒歩で1周します。しかも今回は距離を稼ぐため、
山手線の外側のみを通るルートを歩いていきます。
正確な距離を測っていませんが、これでフルマラソンより長い距離を
歩くことになると思います。
※一気に書いたので超長いです
21時20分 新宿駅出発
夜の新宿にやってきました。
今回は外側しか通らないので西口がスタートです。
みなさまがイメージする新宿の繁華街、歌舞伎町は東口側であり、
山手線の内側なので今回は通りません。
西口側は飲み屋街もありますが、基本的にはオフィス街です。
全体的に言えることが、線路沿いは目立ったものはありません。
ただひたすら、黙々と歩いていきます。
21時36分 新大久保駅
韓国のみならず、非常に多国籍な街が新大久保です。
スーパーだけでも中東系、東南アジア系、欧米系と種類豊富です。
21時52分 高田馬場駅
駅の数がたくさんあるのでサクサクいきます。
高田馬場のランドマーク、ビックボックスは内側なので今回は行きません。
22時09分 目白駅
目白駅近辺は住宅街です。静かな住宅街を歩いていきます。
22時25分 池袋駅
西口側は飲み屋街がたくさんあります。
池袋の代表的スポット、サンシャイン60は内側なので今回は行きません。
ちなみにビックカメラ池袋のテーマソングの歌詞に、
「不思議な不思議な池袋♪ 東が西武で西東武♪」とあるように
外側に当たる西口側に東武鉄道のホームがあり、
内側の東口側に西武鉄道のホームがあります。不思議ですね。
この歩道橋、ぎりぎり山手線の内側に入らないようにつながっています。
まさにこのために作られたと言っても過言ではありません。
これがないと迂回する距離がものすごいことになります。
22時50分 大塚駅
あの歩道橋を超えると住宅街に入ります。
かなり入り組んでいるのでわかりづらいですが、なんとなくで進みます。
たぶん余計に歩いている部分があったと思います。
23時04分 巣鴨駅
『おばちゃんの原宿』とも言われる巣鴨ですが、
駅前は若い人たちがたくさんいます。
飲み屋街もあるのでおばちゃん一辺倒でもないみたいです。
23時13分 駒込駅
大塚や巣鴨と違い、さらに静かになりました。
周りは住宅街で、時間も遅くなってきたので人が全くいません。
駅間最長の駒込~田端間
山手線の駅間最長は品川~大崎間で、駒込~田端間は3番目です。
しかし今回、圧倒的再長距離が駒込~田端間になります。
なぜそうなるのか?それは今回課した外側縛りが大きく関係してきます。
内側を通った場合、概ね線路沿いを歩くことになるので
大した距離ではありません。
しかしこれを外側に限定すると、
このように大きく迂回するルートを取らざるをえません。
ちょうどこのあたりは山手線、湘南新宿ラインと京浜東北線・東北新幹線
が交わる二叉地帯になっており、道が分断されています。
一旦湘南新宿ライン沿いに進み、上中里駅手前の跨線橋を渡って
東北新幹線沿いを戻ることになります。
折り返し地点を過ぎ、東北新幹線沿いを進んでいくと
両側をJRの車庫に挟まれた道路を通っていきます。
右側が田端操車場、左側が尾久操車場です。
田端操車場は主に新幹線の車庫で、
尾久操車場は在来線の車庫になっています。
鉄道が好きな人はテンションがあがること間違いありません。
おすすめできます。
0時03分 田端駅
家路を急ぐ人がたくさん降りてきますが、
それ以外の時間は人が全くいなくなります。
田端から西日暮里までは山手線と東北本線に挟まれた道路を歩きます。
電車が通らないのでかなり寂しい気持ちになります。
0時15分 西日暮里駅
駅前からにぎやかになってきます。
終電近いのに、居酒屋にはまだたくさんの人達がいます。
0時22分 日暮里駅
キャッチのお兄さんやお姉さんがたくさんいます。
この街もまだまだ眠らないようです。
0時36分 鶯谷駅
山手線の駅で高輪ゲートウェイ駅に次いで乗降者数が少ない鶯谷駅ですが、
土地柄と時間帯があいまってたくさんの人がいました。
次の上野駅までは路地が複雑に入り組んでいて、
途中何度か道に迷います。路地を抜けてしまえば、
あとは線路沿いに進むだけで到着できます。
0時54分 上野駅
駅では最終列車はすでに終了しており、
あとは当駅止まりしか来ないことが案内されていました。
ここから居酒屋がひしめく地帯に突入します。
終電もないので大半は営業を終了していますが、
数少ない開いている店には人がひしめき合っています。
1時00分 御徒町駅
上野からずっと続く居酒屋街ですが、開いている店には人がたくさんいて、
正々堂々と朝まで飲める時代になったんだとしみじみ感じていました。
1時16分 秋葉原駅
秋葉原まで来ると居酒屋が途切れ、一気に静かになりました。
秋葉原の定番スポット、電気街は内側なので今回は行きません。
1時25分 神田駅
神田に近づくとまた居酒屋がたくさんありますが、
営業している店が少なく、ひっそりとしていました。
1時46分 東京駅
東京駅で意外だったのが初電待ちと思われる人たちがいっぱいいたこと。
大きいキャリーケースを持ってスマホを触っている人もいれば、
寝ている人もいます。なぜ初電を待つのか。どこへ向かうのか。
なんとなく気になります。
1時56分 有楽町駅
ここから営業している居酒屋が増えてきます。
どのお店もほぼ満員で、中ではみな楽しそうに飲んでいます。
キャッチのお兄さんやお姉さんもちらほら出てきて、
朝まで街が眠る気配はありません。
2時11分 新橋駅
有名なSL広場は内側にあります。
有楽町から続く居酒屋街はどの店もにぎわっています。
外側を通るには、一度汐留まで出なければなりません。
日テレや電通、共同通信の本社が立ち並んでいますが、
この時間にも関わらずビル前のタクシー乗り場には
タクシーが列を作っています。
先ほどとは違った意味の『眠らない街』がここにもありました。
2時33分 浜松町駅
再開発工事真っ只中です。歩行者より工事関係者が圧倒的に多いです。
ここから田町まで外側の線路沿いの道路は通れないので、
旧芝離宮恩賜庭園の外側を通るしかありません。かなり大回りです。
3時02分 田町駅
このあたりから疲れが出てきます。
100キロウォークのときは一定距離ごとに休憩ポイントがあり、
そこで休憩しますが、山手線1周のときは基本的にノンストップで歩くので
どうしても疲れが表に出てきやすくなります。
3時25分 高輪ゲートウェイ駅
高輪ゲートウェイ駅は、外側から直接駅にアクセスする手段がありません。
徒歩であれば近くの地下道から反対側へ出られますが、車の場合、
品川駅もしくは田町駅近くのアンダーパスまで行かなければなりません。
3時34分 品川駅
ここから大崎駅までは今回の駅間で2番目に長い距離を歩きます。
こちらもかなり入り組んでいるのでわかりづらくなっています。
しばらく第一京浜沿いに進み、途中新馬場から工場街に入ります。
それらを抜けた先に、大崎駅が見えてきます。
4時15分 大崎駅
時刻も4時を過ぎ、大崎始発の山手線がすでにホームで待機しています。
しかし人影はまったくなく、静かな通り沿いを進んでいきます。
4時27分 五反田駅
電車が始まる時間になり、行き交う人がだんだん増えてきました。
みんな揃って駅に吸い込まれていくのでおかしな風景に見えなくもない。
4時44分 目黒駅
駅が開いているのはJRだけ。
東急の乗り場はまだシャッターが閉まっています。
ここから疲れでただ黙々と歩く時間が増えていきます。
5時04分 恵比寿駅
恵比寿のランドマーク、恵比寿ガーデンプレイスは内側にあるので
今回は行きません。五反田、目黒と人の数があまりかわらないせいか、
恵比寿にしては人が少なく感じます。
5時33分 渋谷駅
現在渋谷は大規模再開発の真っ只中で、来る度に動線が変わります。
以前通れた歩道が封鎖されていたり、新しい歩道橋ができていたりと
変化がものすごいです。ここでも道に迷いました。
5時50分 原宿駅
夜を明かす店が少ないせいか、人影はまばらでした。
ここから外側を通るには明治神宮の外側を通ることになるので、
今回は境内を通り抜けて進みます。
6時08分 代々木駅
ここまで来てしまえば新宿は目の前。
疲れの中にわずかな希望を見出し、何も考えずに進みます。
あともう少し。
6時18分 新宿駅到着
帰ってきました。9時間ぶりです。
通勤ラッシュがはじまり、駅前は人が溢れています。
夜とはまた違う人々なのでなんだか新鮮ですね。
まとめ
これから挑戦したい人へのまとめは、
1周と聞くと、それだけで心が折れるかもしれませんが、
山手線の沿線は東京名所がたくさんあり、
案外楽しみながら歩けるのではないかと思います。
また昼間だとコンビニ、飲食店、公衆トイレなど休憩ポイントも多いので
ふらっと挑戦しても意外になんとかなります。
ちなみに山手線の駅名を暗唱できるようになるおまけ付きです。
個人的なまとめとしては、
正直こんなに疲れたっけと自分でもびっくりしています。
今までは平均8時間20分くらいで1周できていたのでかなりペースが遅かったと思われます。
確かに最近ランニングもしていないし、長い距離も歩いていなかったので
当然と言えば当然の結果なのかもしれません。
100キロウォークに向けて、少しでもトレーニングせねば。
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