見出し画像

日常生活

身体が動いて、日常生活に支障はない。
誰もが当たり前だと言う、この生活。
そうか。
だったら、その当たり前の生活を目標にしよう。
そうして始めたのが今の生活でした。

他人と話をするのは苦手だと思っていた。
大きなストレスがあると思い込んでいた。
気持ちがついていかない。
今考えれば、苦手もストレスも自分の問題だった。

大人になったらしたいと思っていたことがある。
面倒なこと、嫌いなこと。
やりたくないことはしたくない。
寝ている時間は幸せだ。
そんな怠惰を極めたような生活。
何もしないで生きられるのはうらやましい。
本気で思っていた…病気になるまでは。

入院してわかったことがある。
当たり前は当たり前ではない。
みんなにとっての普通が、私の普通に当てはまらない。
そして、病気に「なぜ?」は存在しない。
お釈迦様は生老病死は愚問だと言っていたと知った。
経験しないとわからないのだ。
寝ている時間も1週間以上になると飽きてしまう。
人間はわがままで、自分勝手な生き物だ。
思い込みと妄想で、起こらない現実を夢見てしまう。

おかげさまで、まだ生きている。
痛いとか、辛いとか、他人には言わない。
元気に見せていなければ。
バレばければ、普通としてスルーしてくれる。
病気だというレッテルを貼られたくない。
きっとバレない。普通にしていたらきっと。

「足、痛いの?」
つまらない意地をはっていた糸が切れた。
やせ我慢していたい、なんて思いは吹き飛んでしまった。
「うん、ちょっと…でも、大丈夫」
そう、大丈夫。少しくらいなら。
「わかった。じゃ、大丈夫でなくなったら言ってね」
嬉しくなって、心から「ありがとう」を言えた。

そんな日常生活を大事にしたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?