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つづく

トンネルを一つ、抜けた。
光の先に何か違った世界がある。
そう信じてきた、進んできたけれども。
世界は変わらなかった。

見えてきた世界は今までと同じ。
暗すぎて周りが見えていなかっただけ。

同じ様な世界。
暗すぎたトンネルよりは明るいが、ここは、
ほんの少し明るくなった変わらない世界。
…そうか。
私はまだトンネルを抜けていない。
ここはまだトンネルの中なのだ。
変わらないのは当たり前、
抜けていないのだから。

トンネルだと思っていたのは、小さな世界。
進んだのは、たった数歩。
大きく変わることはない、これが現実。
何もかも私の中の幻想。
終わってほしいと願っていただけ。

終わりはなく、続く。
いくつものトンネルが、果てしなく続く。
抜けた先には、また広がる大きなトンネルがある。
道はなくても続いている世界。
これが「人生」というもの  なんだろうな、たぶん。

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