富士通英子会社による英郵便局スキャンダル、いろんな人が可哀そう😓【長文】
どうも はじめです🙂
イギリスの郵便局スキャンダル、ニュースでも結構大きな報道になってきましたねー
ヤフーでもトップページに一時期出ていましたが、あまり詳細な事は書いてなく、如何にも富士通本体が悪いみたいな書き方だったので、ネットでググるとBBCのニュースが一番正確だったのでここをピックアップしました。
ヤフーニュースでは「富士通の会計システムの欠陥が発端となった英国の郵便事業者の冤罪(えんざい)事件」と書いてありますがこれは正確ではなく、「富士通の子会社である富士通サービシーズ(イギリスの会社)が英国の郵便事業者に製作・納入したソフトウェアの障害に端を発した冤罪事件」と書くのが正しいようです。
ダイハツの試験結果偽装疑惑があるのに親会社のトヨタが悪い!と書いているようなものなので、そこは正確に記載したほうが良いかと😒
元々はイギリスが設立したシステム開発会社で主に政府系システムを担っていたICLを富士通が買収し、のちに名前がICL→富士通UK(FUK)→富士通サービシーズとなったみたいですねー。
すげーざっくり事件の経緯を書くと
英国郵便局「システム発注するわ」
旧ICL「受注するで!」
→システム開発・納品
英国郵便局「システム上の決算と現金が合わん!お前ら金パクってるやろ」
英国郵便局長ら「いえ、全くパクってません!」
英国郵便局「ウソつけ!お前ら全員逮捕な!」
→900人以上が逮捕
裁判所「ICLよ、まさかお前らの会計システム、バグってないやろな?」
旧ICL「ないで」
裁判所「はい有罪」
→有罪確定、さらには自殺者まで出る
その後
旧ICL「すまん、バグやっぱりあったわ」
→大問題化
ざっとこんな感じでしょうか🤔
今回イギリスでこの話がドラマ化されたことにより政府に対する怒りが再燃し、富士通にも火の粉が飛んできたというのが事の顛末のようです。
富士通の時田社長はBBCのインタビューで謝罪したそうです。
最初この謝罪には少し違和感がありました。
システム開発において富士通サービシーズはシステム開発をし、イギリス郵便局は納品に対してOKを出して検収したからこそサービスを開始したのですから、例え不具合があったとしてもシステム不具合に対する責任はエンドユーザーからみればイギリス郵便局になります。
その事は富士通の社長からすれば当然ビジネスの道義として分かっていると思ったので、「下手に謝らないほうがいいんじゃないか?」と思っていました。
しかし、BBCの記事見ると(上の時系列にもちょっと書きましたが)
裁判所「ICLよ、まさかお前らの会計システム、バグってないやろな?」
旧ICL「ないで」
裁判所「はい有罪」
この「ないで」の部分で無責任にも無罪の郵便局長を有罪にするための証言をしてしまったところが問題みたいですね。ここで富士通本体が乗り込んで行って「本当にバグは無かったのか?間違いないのか?」を確認しなかった事に対しての謝罪と考えているのかもしれません。
おそらく、現社長の時田社長としても忸怩たる思いだと思います。要は富士通本体のガバナンスが全く出来ていないわけですから。
おそらく今までの欧州担当者を含む旧経営陣が全く何もしてなくて、結果時田社長さんが尻拭いするはめになっているように見えます。この手の話は会社勤めをしたことのある人ならよく見る光景ですね。
まあ富士通本体からしたら多少納得いかない金を払ってでも富士通サービシーズを見捨てる事はないでしょう。
BBCの記事を見ると富士通サービシーズはイギリスで4年間で20億ポンド、日本円でおよそ3700億円も売り上げているみたいですからねー。
全体を俯瞰してみると
富士通本体「ガバナンスは悪いが、お金要求されて可哀そう」
英国郵便局「バグありシステム納品されて可哀そう」
英国郵便局長「可哀そう」
と、誰もが可哀そうな結末です😭
そもそも一番悪いのはイギリスの警察や司法で、システムが入れ替わったら急に人が豹変して900人以上が急にドロボウになるなんてことはなく、システムがおかしいんじゃないか?と疑わずに逮捕してしまった事だと思うのですがいかがでしょうか?
どのあたりの金額でイギリス政府と富士通本体(日本政府?)が落としどころとするのかはこれからです。まあ無茶苦茶な金額にはならないような気がしますが。。。
企業のガバナンスって難しいんですかねー?
私にはよくわかりませんが😓
以上 IT系余談でしたー
ではではー(^O^)/
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