二次元の初恋の人は工藤新一だった
note公式のTwitterで、こんなツイートを見かけました。
アニメ第1話から観ていて、漫画もずっと買っていたのに、しばらく遠ざかっているコナン。
ふと懐かしい記憶が蘇ってきました。
私の二次元の初恋の人は、「名探偵コナン」の主人公、工藤新一でした。
新一のどこが好きになったのか
①声
アニメ開始当初、私は小学5年生でした。
工藤新一は当時から今でも高校2年生。大人に近い、年上のお兄ちゃんでした。
どこが好きになったのか。
まず確実に言えるのは「声」です。
工藤新一の担当声優は山口勝平さん。
他作品の代表的な担当キャラクターは以下の通りです。
コナンではライバル的存在の「怪盗キッド」も演じられています。
山口勝平さんは近年コミカルなキャラクターのイメージが強いですが、いずれの役も緩急があり、感情表現が非常に豊かな声優さんです。
とりわけイケメン役の山口勝平さんの声は、乙女心をくすぐる少年ぽさと、決めるときは決める格好良さ、元々の甘い声質の三重奏。
10歳そこそこの私の心を掴むには十分すぎました。
②揺るぎない信念
工藤新一はストーリー冒頭で、黒の組織の一員・ジンとウォッカにより隠蔽工作のため毒薬を飲まされます。
本来は殺されるはずが、未完成の薬だったため身体が縮んでしまう羽目に。
元の姿に戻れるまでは「江戸川コナン」という小学生として、事件を解決しながら黒の組織の全容を暴いていきます。
新一が飲まされた薬を開発したのが、その黒の組織の元研究者だった灰原哀(本名・宮野志保)。
彼女の登場時に起こった事件で言い放った、新一の台詞が今でも好きです。
自身の推理への絶対的な自信と、「真実」にこだわる一途な姿がとにかくかっこいいのです。
その頭脳がありながら、かつて事件で救えなかった人間も数名います。
そのひとりが、灰原の姉・宮野明美。
「どうして…お姉ちゃんを助けてくれなかったの?」と涙を流す灰原に対し何も言えない新一。
余計なフォローを入れず、ただ灰原の哀しみを受け入れる新一の優しさもまた魅力です。
③幼なじみ・毛利蘭とのとにかくもどかしい恋模様
新一を語る上で欠かせないのが、幼なじみのヒロイン・蘭ねーちゃんこと毛利蘭です。
かなり話が進行した今でこそ両想いになったふたりですが、とにかくもどかしい。じれったい。
ほかのキャラクターの恋愛模様含め、私はコナンの事件よりラブコメパートを読んでいるほうが好きです。
とりわけ未だに心に残っている名シーンが、26巻のあるエピソードです。
一時的に元の姿に戻った新一は、大事な話をするため蘭とレストランで食事の約束をします。
しかし事件の解決に奔走する間、再び身体が縮む発作に見舞われます。
ひとり新一を待つ蘭のもとに現れたのは、息を切らしたコナンでした。
事情を話すも、「また置いてけぼりか…」「もう言い訳なんて、聞きたくないよ…」と耳をふさぐ蘭。
そこでコナンはあくまで「新一兄ちゃんの伝言」として語りかけます。
せっかく元の姿で再会できた、想いを寄せる人を目の前にしながら、コナンの姿でしか伝えられないのです。
こういう紆余曲折をあと数十回繰り返すのですが、当時はこの一連のエピソードを繰り返し読み返していた気がします。
二次元の初恋はある意味三次元より特別
初恋の人。周囲にはっきりと年齢を言いにくくなった大人には、何ともむずがゆい響きです。
ただ、それが二次元のキャラクターとなると、いつでも子どもの頃のワクワクした気持ちに戻れるのは私だけでしょうか。
※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。
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