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福岡の小規模複合施設のコンバージョン②

3つの建物をひとつの施設に認識してもらうための工夫

商業的な施設の場合、建築はメディアの役割を担う必要がある。オーナーが所有する3つの建物は、木造アパート、鉄骨のビル、実家の木造家屋とそれぞれ異なった形式で意匠はバラバラだった。異なった形式の建物をひとつの建物として運用していくわけだから、利用する側に新しい白金のカルチャーを発信するひとつの施設として認識してもらうために意匠を統一する必要がある。

白金町1023の場合、3つの建物を繋ぐこと、全体の施設と街を繋ぐということが重要だった。3つの建物が独立している場合、それぞれの建物の中でどのような活動が行われているのか利用者やテナントに感じられないままになってしまう。建物の中にいてもそれぞれの建物の中のアクティビティを風景を通して感じられるような繋がりが必要だと感じた。街に対しても同じように、施設内で行われているアクティビティの表情が街に漏れ出して呼び込むような仕組みや施設の明確なエントランスが必要だった。

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