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暮らしの中のクリエイティブ。

能古島の特産となりつつある万葉牡蠣。
養殖しているおっちゃんに頼めば、すぐに届く。保存の効くオイル煮にすることが多い。

感染拡大をきっかけに料理の機会が増えた。外食ができなくなり、自宅での時間を充実させるためのひとつの手段になった。

料理の内容は1日2食の簡単なものから、凝ったものまで様々である。

春になると自宅の前には菜の花が咲く。摘んで茹でて調味料を加えてカニカマと和えただけ。

建築の仕事は依頼から引き渡すまでの時間が非常に長い。住宅でも相談から最低1年は掛かる。建築主の立場になれば住みこなせるまでに、さらにしばらく時間が掛かるだろう。

その点、料理は材料を揃えるところから食べるまでの時間が掛からない。すでに材料が揃っていれば、食べたい時に調理して食べることができる。食べた結果に、満足しても、満足しなくても、自分でいちから作り上げて、口に運ぶまでのプロセスに満足する。

キッチンは住宅空間の中で生活に密接した最もクリエイティブな空間である。住まいの中のアトリエと言っていい。

大量の筍も旬であれば毎日おいしく食べられる。左上はワラビのお浸し。

感染拡大以降、料理に使う食材の内容が大きく変わった。島の観光案内所に卸される島の食材を多く使うようになった。感染拡大をきっかけに島の観光施設に卸していたお肉屋さんが生肉の販売を始めた。漁協ではその日の魚を販売にするようになった。野菜については大規模なハウス栽培などは行われていないので、その季節で旬のものだけが棚に並ぶ。

材料を提供してくれる方々と「こんな料理にしましたよ」「こんな風に調理する方法もあります」とコミュニケーションするのも楽しい。

農家の友人が育てる完熟トマト。
少々手間だがトマトソースにしておけば様々な料理に使える。
バジルは庭で育てているもの。
庭で育つ紫蘇の紫蘇シロップ。
鮮やかな色と爽やかな香りが元気にしてくれる。


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