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「不死の宴」公式サイト・連絡「第三部 冷戦編」新発売!

大変お待たせいたしました。ついにリリースできました。


「不死の宴 第三部冷戦編」

 1956年、米陸軍のフォートデトリックから流出したヴァンパイアの研究はソ連のスペルドルフスク(現エカテリンブルク市)の生科学研究所でも続けられ、米ソの二国はひそかにヴァンパイアのエージェントを使っていた。
 60年代の中ソ対立でその研究から追われた中国人民解放軍の諜報部は、その秘密を得んものと日本での活動を強化していた。時は1972年、ピンポン外交、ニクソン大統領の訪中と米中関係・日中関係の進展に合わせ、ヴァンパイアの血(ミシャグチ病)の秘密を巡りCIAとKGB、そして中国情報部の虎部隊の三つ巴の戦いが始まった。
 戦後、沖縄に残って孤児たちを支えてきたミ号部隊の生き残り西城と東郷を、再び時代が呼び戻す。
 冷戦下、スパイ天国と化した日本を舞台に、姫巫女・美沙と守矢一族は、彼らといかに戦うのか?
 興奮必至、アクション伝奇サーガが再び幕を開ける!

今回も新たなキャラクターが!

 今回も魅力的なキャラクターが登場する。
 まず美貌の女ヴァンパイア、レイラ・アカトヴァ。ソ連KGBのヴァンパイア・エージェントだ。そして彼女の守り人・ヴィクトル・アグーチンは第二部で描かれた「モーリス・グロスマン事件」で二人のヴァンパイアを亡命させたエージェントでもある。
 林石隆。中国人民解放軍エージェント。虎部隊を率いている。そして、その娘・林雨桐(ユートン)は、林石隆の部下であり娘。中華民国留学生という触れ込み。
 そして、虎四(フースー)。獣人部隊「暗夜之狼」、別名「虎部隊」のリーダー。
 彼らと彼女らが彩るアクション絵巻を堪能ください。平井和正作品に加え、大藪春彦、ドン・ペンドルトンなど、作者の少年時代に作家への夢を醸成した諸作品への敬意を込めて描き上げました。

第一部・第二部も改めてよろしく。

 昭和十八年八月、理化学研究所の若き病理学者・如月一心は長野県上諏訪町の陸軍第九技術研究所分室の「ミ号計画」に招聘された。
「ミ」とは、諏訪地方に縄文時代から残るミシャグチ信仰に由来する。ミシャグチ神の血を受けた者は不老不死のヴァンパイアとなる。日本では古来より国難の際の「特別な兵」としてヴァンパイアの特殊能力を密かに継承してきた。
「ミ号計画」とは、このヴァンパイアを使った「超人兵部隊」の研究だった。
 如月が分室で出会った守矢竜之介中尉と守矢公彦少尉、そして職員の守矢みどりの兄弟は、代々、神長官としてミシャグチの血の系譜を守り続けてきた守矢一族の末裔だった。ヴァンパイアは昼間は活動できないため守護者が必要なのだ。 如月は、ミシャグチの血を継承する姫巫女・美沙(四百歳)と謁見する。彼女を診察しながら、不老不死や超人的筋力などの能力も、光過敏や食性変化(人血嗜好)と同じ風土病の「症状の一つ」であると感じる。
 一方、竜之介は全国から四人の実験兵を選抜した。中野学校二俣分校の西城真一。関東軍対ソ特殊部隊の南部陽兵。挺進大隊(落下傘部隊)の東郷隆。そして玉砕した部隊の唯一の生存者・北島晃。彼らは、姫巫女・美沙との契りを経てヴァンパイアとなる。
 昭和十九年七月、沖縄に試験配備された実験部隊の運命は?
 そして終戦、姫巫女・美沙と守矢一族はミシャグチの血の秘密を守れるのか? 守矢竜之介の実験部隊と日米陸軍との三つ巴の戦いの決着は?
 昭和から平成を生きた「不死なる者」たちの運命を描く、一大叙事詩が今スタートした。

 大戦中、長野県上諏訪町の陸軍第九研究所(通称登戸研)諏訪分室で行われていた「ミ號計劃」は、ミシャグチ病(ヴァンパイア症)による超人部隊の研究であった。終戦時、731部隊の細菌戦研究資料を隠れ蓑に、ミ號計劃はアメリカ合衆国に持ち帰られた。破棄から漏れた資料と、一人のヴァンパイアの女王・姫巫女(ヒミコ)とともに!
 1956年4月。米陸軍防疫研フォートデトリックから、1人の研究者と4人のヴァンパイア病被験者が失踪した。
 彼らを手引するヒューズ医学研と、ソ連KGBの陰には、大戦中のミ号実験部隊の生き残り北島晃の存在が!
 彼らを追うアーノルド・清水と姫巫女・俊子。
 ヴァンパイアたち、米陸軍、KGBの三つ巴の戦いの行方は!
 冷戦下の北米を舞台に一大叙事詩が再び幕を開ける!

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