小説指南抄(19)読者目線、キャラクター目線を忘れない
(2016年 10月 05日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)
読者目線、キャラクター目線を忘れない
作家は物語の必要に応じて情景を描写していく。アニメーターが背景を描くようなものだが、そこにも巧い下手はある。よくやってしまうのが作家都合で描写してしまうということ。
例文を作ってみた。
1、
いくらノックをしても返事がない。まだ寝ているのだろうか。そう思って寝室のドアを開けた。
部屋の中は、いつものように、至る所に本が積み上げられていて、机の上には書類の束