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D&I(Diversity and Inclusion)からDEI(Diversity, Equity and Inclusion)へ 米国企業の人材活用におけるトレンドの進化・深化とアファーマティブ・アクション



近年、シリコンバレーを中心とした米国企業では、D&I(Diversity and Inclusion)という考え方を企業の人材活用や組織開発に活かすようになってきました。

この考え方は、世界中の企業に広まっています。

そんなD&Iですが、昨今の米国企業では、Equity を加えたDEI(Diversity, Equity and Inclusion)を掲げることで、多様な人材を包括できる組織づくりにとどまらず、公平性の担保までを目指しています。

そもそも、D&Iとは以下のような考え方です。

組織の中でダイバーシティ(Diversity)によって多様性を高めるだけでなく、そこに属する人が個人として尊重されながら、
構成員の一人としてその違いを活かし、力が発揮できるように積極的に環境整備や働きかけを行っていこうという考え方

「ダイバーシティ(多様性)」は、

性別、国籍、性的指向、障害の有無にかかわらず多様な人が差別なく働けること

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を指し、「インクルージョン(包括的)」は、

そうした多様な人たちがそれぞれの持ち味を生かして働き、意思決定に関わることで企業に新たな価値をもたらすこと

を指します。

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具体的な取り組みとしては以下の3点が挙げられます。

① 組織風土の醸成

経営層の考え方について社員に対してメッセージを出すほか、講演や他社の取組みを勉強する機会を設けるなどの施策を行います

② 人事制度の整備・運用

在宅勤務、テレワーク、フレックスタイム制などによって、自分の仕事スタイルやプライベート環境を含めて個人のライフイベントに応じた働き方を状況に応じて選択できるような制度を導入していきます。

③ 従業員個々人のスキル強化

新たに組織に加わった社員に対して、会社として大切にしたい考え方やコミュニケーションの研修を行います。


以上の取り組みにより、多様な人材を包括できる組織づくりができます。

では、ここにE(Equity)を加えることでどのような変化が起こるのでしょうか。

本記事では、米国企業の人材育成のトレンドDEIについて解説していきます。


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