much と more の違い
みなさん、こんにちは!
セカンドTOEICパートナーのくにしーです。
今回は、much と more の違いを解説していきます。
二つの違いをご存知の方は、「much と more の違い」という括り方に違和感があるかもしれませんが、実際多くの英語学習者から、この二つの違いが曖昧で分かり辛いというご相談をいただきます。そのため、今回は「much と more の違い」というタイトルにしました。
それでは早速解説していきます。
more とは?
more は、「より多くの」「もっと多くの」という意味を持つ単語です。
形容詞・代名詞・副詞として使われます。
それぞれの品詞での使い方を見ていきましょう。
形容詞 more
形容詞のmore は、
同じく形容詞の「much」と「many」の比較級になります。
比較級とは、文字通り何かと何かを比べることです。
そのため、何かを何かを比べて、「より多くの」「たくさんの」という場合に、more を使います。
more を使う場合は比較対象が文中に登場します。
比較対象がある「たくさん(より多く)」 → more
比較対象がない「たくさん」→ much や many
例文:
He has more books [money] than you (have).
彼は君よりも多くの本を持っている。
Seven is more than five.
7は 5 より多い[大きい]。
Ten is three more than seven.
10は 7 より 3 だけ多い.
*形容詞 much と many の違いは次節で解説していきます。
代名詞 more
more は、形容詞の他に代名詞としても使われます。
代名詞の more は、「いっそう多くの量」「いっそう多くのもの」という意味があります。
単数扱いする場合と複数扱いする場合があるので注意しましょう。
例文:単数扱い
And what more do you want?
君はほかに何がほしいのだ 《それで十分ではないか》。
More is meant than meets the eye.
言外にもっと深い意味がある。
I'd like a little more of the whisky.
そのウイスキーをもう少しください。
例文:複数扱い
There are still a few more.
まだ少しはある。
more than three people
4人以上の人
I want a few more of the biscuits.
そのビスケットがもう 2, 3 枚欲しい。
副詞 more
副詞のmore は、
同じく副詞の「much」の比較級で、
「さらに」「もっと多く」という意味です。
例文:
You must work more.
もっと働かなくてはいけない。
I couldn't agree (with you) more.
大賛成だ。
more than という形で登場することも多くあります。
例文:
Betty weighs more than Jack (does).
ベティーはジャックより体重がある。
Mary dreaded Tom's anger more than anything (else).
メリーは(他の)何よりもトムの怒りを恐れていた。
I want more than anything to meet her.
他の何よりも彼女に会いたい。
I think she deserves the prize more than anyone.
他のだれよりも彼女がその賞に値すると思う。
much と many
前節の形容詞 more の解説の中で、
と述べました。
では、more が much と many いずれの比較級なのかをどのように見分ければ良いでしょうか。
実は、
数えられる名詞(可算名詞) -> many
数えられない名詞(不可算名詞) -> much
なので、more も修飾する名詞がどちらかによって、much と many いずれの比較級か分かります。
many
many は「たくさん」「多くの」という意味があり、物の数がたくさんある状態を表す形容詞です。
たくさんのりんご -> many apples
たくさんの人 -> many people
* people は不可算名詞に見えますが、personの複数形と考えることができるため many で修飾します。
much
muchは「量」や「程度」がたくさんという意味の形容詞です。
たくさんの量の水 -> much water
たくさんのスペース -> much space
more space -> より多くの空間、となります。
TOEICでの出題
それでは、much と more と many に関わる例題を見ていきましょう。
空欄の後ろが、industry の複数形の industries です。
また、この文は何かと何かを比べて「より」というニュアンスを出しているわけではありませんね。
以上より、(C) many が正解です。
【おまけ】 more than の使い方
more に関わる表現として、more than は頻出ですので、使い方を覚えておきましょう。
代名詞(数量名詞)much の比較級の more
He gave me more than I gave him.
彼は私が彼に与えた以上のものを私にくれた。
動作の程度を表す副詞 much の比較級の more
He loved me more than I loved him.
彼は私が彼を愛した以上に私を愛した。
形容詞・副詞の比較級を作る副詞の more
He was more handsome than my husband.
彼は私の夫よりもハンサムだった。
He loved me more passionately than my husband.
彼は私の夫よりも情熱的に私を愛した。
【おまけ】 not much の使い方
not much で、
「あまり〜ない」「さほど〜ない」の意味です。
「はるかに」や「非常に」の否定で、
「あまり〜ない」「さほど〜ない」というイメージです。
以下のような表現で使われる。
not much different
大差ない、似たり寄ったりで、五十歩百歩で
not much help
大して役立たない[助けにならない]
おわりに
今回は、much と more の違いを解説してきました。
もし、今理解できていなくても、問題はありません。
深呼吸をして単語を読み間違えていないか、
文法の解釈を間違えていないか、
などをゆっくりと丁寧に考えながら、
もう一度読み返してみましょう。
本記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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