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共感と熱狂を生むために必要なこと

ファンを作るためには共感が必要だ。
しかし、共感を得るためには他人から見たらちょっと変ではないかと思われるぐらい、対象に対して思い、熱狂しなければならない。

私の仕事を例にすると、お客様に提案するSNSのファン形成プログラムでは、UGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)を活用してファンを形成するシステムになっている。そして、UGCを使う場合、その使いたいコンテンツを作っているアカウントの持ち主に許可を取る必要がある。
このことを、「面倒」と思うのか「お客様とつながるチャンス」と捉えるのかで結果が大きく変わってくる。
自分のサービスや商品に熱狂していると

「あなたのコンテンツは素晴らしいですね。あなたの投稿は私の商品のことをとても理解してくれていて嬉しいです。だから私のホームページでも紹介してください」

とか

「私の商品を使ってくれてありがとう。またSNSの写真はとてもおしゃれですね。私の商品がより素晴らしく見えます。」

などといったコミュニケーションが容易に行うことができ、ファンとの距離が一瞬で縮まり、好感度も一気に上がりファンから強い味方になってくれることもあると思います。

自分がやっていることを心から楽しんで、好きになってこそ初めて人の心を動かせる力が出るのではないかと思うのである。
私の場合は「これは絶対に良いから参加した方がいい」と言われても、言った当の本人が参加していないと全く説得力が出ないし心も動かない。

次の動画は、2009年5月にアメリカのワシントン州で開催された「Sasquatch! Music Festival」という野外フェス会場の1シーンだ。
最初、ある男が上半身裸でフェスの音楽に合わせて変な踊りを始める。周りの人たちに「変なやつ」という感じで見られていても、その男はへっちゃらで踊り続ける。しかも、めちゃくちゃ楽しそうに踊っている。それを見たある男が一緒に踊り出す。一人が二人になり、三人になり……やがてそれは会場を巻き込む熱狂に変わる。下に動画のリンクを貼っておくのでぜひ見てほしい。


https://youtube.com/@dkellerm?si=UgEiZQyeuJiLMYNf


あなたはこの動画を見てどう感じただろうか。
私は、共感と熱狂を表した素晴らしい事例だと思う。

もし、マーケティングのお仕事や関係に関わっている方がいらっしゃって、共感って?熱狂って?と尋ねられて、説明が難しい時はこの動画を見せてみてみてはどうだろうか。一気に相手の理解が進むと思う。

さて、この動画事例からファンマーケティングで大切なことは始めてから、共感を持ってファンになってくれる熱烈なファンが現れるまで盲目的に、言い換えればバカのようになってやり続けることが必要であることを教えられる。

私の個人的な見解になるがこの動画の熱狂は当然上半身裸の一人の男が作り出したことは紛れもない事実。しかし、二人目の男が楽しそうに変なダンスに参加したのがこの熱狂を引き起こす鍵になったと分析している。もし二人目が現れなければ三人目も続かない。だから、二人目というのはとても大事なのだ。

そんな悠長なことは言ってられないという意見ももちろんあるだろう。
しかし、ファンマーケティングを成功させるには自社サービス、自社商品を好きになって自らがあの上半身裸の男のように踊り続ける根性と覚悟が必要なのだ。

お客様のマーケティングをお手伝いする私は、生活者の代表としてその二人目になれるように、まずはお客様の商品やサービスを好きになることから始めることをモットーにしている。

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