承認欲求は成功の証

職場や家庭などありとあらゆる場面で、自分の頑張りを認めてほしい、分かってほしいと思うことは多々あると思います。と同時に、なんで分かってくれないのかと不平不満を抱いてしまうこともあるでしょう。

例えば、職場で上司に対し、
「こんなに頑張ってやっているのだから認めてほしい」
家庭では、
「家事や育児など、一日中頑張っているのに夫はちっとも認めてくれない」
などです。

他人に分かってもらいたい、認めてもらいたいという「承認欲求」は、人間誰しもが生まれた時から持っている、先天的な欲求なので、こう思ってしまうのも仕方がありません。

今回は、こんな分かってほしいと思う「承認欲求」について、根本的な考え方をお話ししたいと思います。

その根本的な考え方とは「分かってもらえないことを知る」ということ、そして「分かってほしいという思いを転換させる」ということです。

今回は「承認欲求は成功の証」というテーマでお話しさせて頂きます。

☆今回のお話しはstand.fm「hajimeラジオ」でも放送しております。
「ながら聴き」 などでもお楽しみ下さい。

分かってもらえないことを知る

人はそれぞれ自分が作り上げた世界で生きています。
ひとつ屋根の下で暮らす家族でも、見える景色はそれぞれ違います。
住んでいる環境が違う親友や知人、会社の同僚などは当然異なります。
みんなそれぞれの世界で生きています。

それもそのはずです。
育ってきた環境も時代も違いますし、習慣や思想も全て違うので当然のことと言えます。

ですから、自分のやっていることや努力を分かってほしいと思うこと自体難しいことです。
ましてや、思いや気持ちなど心の中のこととなったら尚更困難です。

そのため、
「分かってもらえないことが当たり前」ということを理解するということです。

相手に「分かってもらいたい」と思うことは、自分のことを分かってもらうように相手を変えることとも言えます。そうそう他人を変えることはできません。

ただそうはいっても、人として生まれ持った承認欲求はあるため、少しでも相手に事実や思いを理解してもらえるよう話すことは必要です。
その時の伝え方も大切ではあるのですが、もっと大切な根幹部分があります。

それは、自分の話をする前に相手の話を聴き、相手のことを分かってあげることです。

今自分のことを分かってもらいたいのに、「何を言っているのか！」と思われた方もいるでしょう。

ひとつ例をお話ししますが、
営業マンなどがクライアントに商品などを勧める時の手法のひとつして、自分の話を聴いてほしい時は、まず相手の話を聴いてからにすると言います。世間話でもなんでも良いので、相手が話したいと思っていることに耳を傾け、その後で自分の話したいことを話すと、良く聴いてくれるというお話しです。

分かってもらうために、話したくてうずうずしている人にとってはとてもキツいと思いますが、まずは分かってあげる「GIVE」の精神を持つと、相手も自分のことを分かってくれます。

そしてようやく自分の話しをする場面においても、
一旦「分かってほしい」という思いを捨てて話しをするということが大切です。
先にお話ししたように、自分の気持ちや思いを完全に分かってもらうことはできません。

過度な期待をすれば、分かってもらえなかった時の落ち込みも大きいでしょう。むしろ過度な期待をしていないほうが、気を楽にして思っていることを話せると思います。

承認欲求はエンドレス

承認欲求は生まれ持った先天的なものですし、死ぬ時まで持っている欲求と言います。つまり、エンドレスです。

であれば、こんな風に思えたらいいですよね。

◆他人は他人、自分は自分
◆人の目を気にしない
◆自分の道を進む

このような思いです。

言うは易く、行うは難し。
これがなかなかできないものです。

もし仮に、これが完全にできたなら、人ではなく動かない石のようなものになってしまいます。

例えば、「私は人の目を気にせず、自分の道を貫くためSNSは一切やらない」と言う方へ、周りの多くの人たちが口を揃えて「それはすごい」「この現代に、なんて素晴らしい方なんだ」と言ったとします。
するとこの人の口元がニヤッとしました。

これが正に承認欲求です。
やっぱり褒められれば嬉しくなるものです。

ではこのエンドレスの承認欲求とどうやって付き合っていけばよいのか？

それは思考の転換です！
分かってほしい、認めてほしいと思うということは、その分何かをしています。
冒頭でもお話ししたように、一生懸命仕事をしている、家事や育児を必死にやっている、新たなことにチャレンジしているなど、色々な努力をされているから家族や近しい人、上司などに分かってほしいと思う訳です。

つまり、
分かってほしいと思っている分だけ、一生懸命努力されています。
その分、必ず自分の能力や価値が高まっているはずです。ビジネスであれば、成功に近づいている証とも言えます。

そんな努力をしている自分を毎日褒めてあげて下さい。

また、何か結果や成果が見えるものの場合は、その努力が積み上がり成果が出た時、大切な人たちから
「よくやったね」
「頑張ったね」
「すごいよ」
と声を掛けてもらえる日がくるでしょう。

たった数文字の言葉でも、あなたが一番嬉しい言葉だと思います。
この言葉は、他人もとっても嬉しい言葉です。
GIVEの精神で、SNSの「いいね」をポチッとするみたいに、あなたが大切だと思う人たちへ「よくやったね」「頑張ったね」「すごいよ」と言ってあげて下さい。

今回は以上なのですが、
今回のお話しで、最後にカウンセラーとしてお伝えしたいことがあります。
心に大きな傷を負い、耐え難いほどの状態にある方は、一人で悩み苦しまず専門機関又は私たちのようなカウンセラーなどへご相談されることをお勧めします。

このnoteでも、私以外に多くの心理カウンセラーの方々が投稿されていますので、自分に合うなと思ったカウンセラーなどへ相談してみるのも良いでしょう。

以上です。

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今回は「承認欲求は成功の証」というテーマでお話しさせて頂きました。

少しでもお役に立てたら幸いです。

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