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福島県・猪苗代で、映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』上映会+トークイベント開催!

全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』。
はじまりの美術館や猪苗代町も、映画の舞台のひとつになっており、このたび、猪苗代での上映会を開催することになりました!

上映後、三好大輔監督、川内有緒監督、白鳥さんによるトークイベントを開催します。トークイベントには手話通訳がつきます。
ぜひご参加ください。

※UDCast方式による「音声ガイド」機能及び「日本語字幕」機能をご利用いただけます。ご利用の方はご自身のスマートフォン等にアプリをダウンロードのうえご利用ください。

映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』上映会+トークイベント

2023年8月19日(土)17:00〜19:30(本編107分/日本語字幕付)
開場時間:16:30 上映開始時間:17:00

会場:猪苗代町体験交流館「学びいな」
(福島県耶麻郡猪苗代町鶴田141−1)

参加費:一般1,800円
    障がい者手帳をお持ちの方(付き添いの方1名まで)1,200円
    小学生以下無料 
※猪苗代町民の方は300円引(町民であることがわかるものをご提示ください。)
定員:100名 ※予約優先、座席指定なし

ゲスト:三好大輔監督、川内有緒監督、白鳥建二さん

主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館


映画について

目の見えない人はどうやってアートを見るのだろう。

恋人とのデートがきっかけで初めて美術館を訪れた全盲の白鳥建二さん。その日、作品を前に彼語る言葉を聞きながら「全盲でもアートを見ることはできるのかも」と思うようになった。そして自らあちこちの美術館の門を叩いた白鳥さんは、いつの間にか「自由な会話を使ったアート鑑賞」という独自の鑑賞法を編み出した。本作は、そんな「全盲の美術鑑賞者」、その友人たち、美術館で働く人々、新たに白鳥さんと出会った人々と紡ぎ出す豊かな会話を追ったドキュメンタリーである。

水戸から東京、新潟、そして福島へ。アートをめぐりながら、白鳥さんは旅をしていく。カメラは、その旅路や見えない日常を追い続ける。いつしか、一緒に見る人たちも、白鳥さん自身も何かが少しずつ変わっていって…。
答えのない問いを胸に抱えながら、分断の時代を生きるわたしたち。アートの力とはなにか。障害とは何か。見えないからこそ見えてくるものはあるのか。異なる背景の人々が一緒に作品を見る意味、そして「見える」「見えない」、障害と健常、アーティストと鑑賞者といった「線」を超えようとする人々。他の誰にもなれない孤独な存在と豊かでのびのびとした会話が生み出す静かな波を映し出す。

『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』
制作年 2022年
製作国 日本
上映時間 107分
監督 三好大輔 川内有緒
出演 白鳥建二 佐藤麻衣子 川内有緒 森山純子 ホシノマサハル 岡部兼芳 大政愛 小林竜也 猪苗代町の人々ほか

公式ホームページ:


「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展」(東京都現代美術館)より 風間サチコ「ディスリンピック2680」2018年 ©️ALPS PICTURES INC.
©ALPS PICTURES
©ALPS PICTURES
©ALPS PICTURES

トークイベントゲスト

三好大輔

映画監督/プロデューサー。1972年岐阜生まれ。1995年 日本大学芸術学部卒業後、音楽映像専門の株式会社セップに入社。MVやライブ映像の制作に携わる。スペースシャワーTVのブランディングを行い、2000年PROMAX&BDA AWARDS受賞。2003年 広告制作会社を経て2005年独立。CM、ドキュメンタリー、音楽ニュース番組など幅広く活動。癌を患った友人のライター奥山貴宏を追った記録がNHKのETV特集「オレを覚えていてほしい」で放送され評判となる。2008年 東京藝術大学美術学部デザイン科映像工房講師として映像の指導をはじめる。後に同大学美術研究科大学院専門研究員となる。2009年 市井の人々が記録してきた8mmホームムービーを収集して新たな映画に仕立てる「地域映画」づくりを墨田ではじめ、全国にその活動を広げている。2011年 東日本大震災を機に信州安曇野に移住。2015年 株式会社アルプスピクチャーズ設立。2020年 松本市内の築150年の古民家に拠点を移す。全盲の美術鑑賞者 白鳥建二を追ったドキュメンタリー映画「白い鳥」共同監督。映画制作を中心にしながら、全国の大学、高校、中学、小学校で映像の指導を行っている。

川内有緒

ノンフィクション作家。1972年東京都生まれ。

映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、あっさりとその道を断念。中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学の中南米地域研究学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。

『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』(幻冬舎)で、新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』『パリの国連で夢を食う。』(以上幻冬舎文庫)、『晴れたら空に骨まいて』(講談社文庫)、『バウルを探して〈完全版〉』(三輪舎)など。全盲の美術鑑賞者、白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー映画『白い鳥』の共同監督。 

現在は子育てをしながら、執筆や旅を続け、小さなギャラリー「山小屋」(東京)を家族で運営する。趣味は美術鑑賞とD.I.Y。高尾山にも登ったことがないわりに「生まれ変わったら冒険家になりたい」が口癖。最新刊『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(集英社インターナショナル)で2022年のYahoo!本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞。

Twitter: @ArioKawauchi

白鳥建二 

全盲の美術鑑賞者

20年以上前から美術館に通いはじめ、年に数十回は美術館に通う自他ともに認める「美術館好き」。水戸芸術館の「session!」をはじめに、さまざまな美術館で美術鑑賞ワークショップなどのナビゲーターを務める。2005年くらいからデジタルカメラで写真を撮り始める。一人で歩くときに撮影するのが習慣のようになっている。酔っぱらって調子に乗ると、やたらと撮りまくる傾向にあり、撮影した枚数は40万枚。シャッターボタンを押した時点で、ほとんど完結していて、その後のことについてはあまり興味がない。


会場までのアクセス

猪苗代町体験交流館「学びいな」

(福島県耶麻郡猪苗代町鶴田141−1)

■お車でお越しの方
 ・磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」から10分程度
 ・敷地内に無料駐車場あり

■電車でお越しの方
 ・JR猪苗代駅で下車(駅からタクシーで5分程度、駅から徒歩で25分程度)


関連イベント

・はじまりの美術館企画展
「物語ることも、物語らないことも、物語れないことも」

日時:7月29日(土)〜10月9日(月・祝)
開館時間:10:00〜18:00(8月19日は16時閉館)
出展作家:井上優、岡部亮佑、鴻池朋子、ぷるすあるは、本田正、渡邊のり子
会場:はじまりの美術館西側広場(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)
観覧料:一般500円、65歳以上250円、高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方および付添いの方(1名まで)無料
 ※詳細は後日公開します

・白鳥建二さんと鑑賞しよう

日時:
(1)8月19日(土)11:00〜13:00
(2)8月20日(日)15:00〜17:00 
(3)8月21日(月)11:00〜13:00
(4)8月21日(月)15:00〜17:00 

会場:はじまりの美術館西側広場(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)
ナビゲーター:白鳥建二
定員:各回5名程度(先着順) ※要予約
参加費:1,500円(展覧会観覧料込み)

全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんをナビゲーターに、見える人と見えない人が一緒に「物語ること」展を巡り、見たことや感じたことを話しながら鑑賞します。

・映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』ロケ地さんぽツアー

日時:8月20日(日)9:30〜11:00
ナビゲーター:白鳥建二、川内有緒、三好大輔、はじまりの美術館スタッフ
定員:10名 ※要予約
参加費:1,500円 ※展覧会観覧料込み、昼食代は各自支払い
集合場所:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)

白鳥建二さんが猪苗代町内で歩いた道や通ったお店、滞在スペースなどを歩いて巡りながら、映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の裏話を伺います。
さんぽの最後には、希望者は蕎麦店「こがね」でお昼ごはんを食べます。
また、雨天時は傘をさしながらさんぽします。


主催・お問い合わせ

社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館

〒969-3122
福島県耶麻郡猪苗代町新町4873 

[TEL] 0242-62-3454(火曜休館、10:00〜18:00)
[FAX]0242-23-8185
[E-mail] otoiawase@hajimari-ac.com
[WEB] http://www.hajimari-ac.com/

※7月10日〜7月28日の期間は、展示入れ替え作業のためはじまりの美術館は休館となります。スタッフ不在の場合もございますので、電話が繋がらない場合は、メールや留守電にて、お問い合わせをお願いいたします。


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